うつ病について

心の病に対する向き合い方、うつ病を治療するためのスタートライン

皆さんは「うつ病」という病名を聞いたことはあるでしょうか?「心の病」とも呼ばれるうつ病は、私達現代人にとってとても身近な病気の一つです。

しかし、うつ病について詳しく知らず、うつ病に対して勘違いをしてしまっている人も少なくありません。そこで、ここではうつ病が一体どんな病気なのか、簡単に紹介していきたいと思います。

まずうつ病の特徴についてですが、先ほども説明したように、うつ病は「心の病」と呼ばれることが大きな特徴の一つとなっています。

憂うつな気持ちになる、気分が落ち込む、趣味などを楽しめなくなった、仕事や勉強に対してやる気が出ない、自分なんていらない人間なんだと思うなど、精神的な症状が現れることから心の病と呼ばれているのです。

いわば、心が風邪を引いてしまっている状態なのですが、うつ病の症状が現れるの原因は、私達の脳にもあると考えられています。

私達の脳内には「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といった物質が存在していますが、このような脳内物質が不足してしまうことから、うつ病特有の抑うつ状態や不安感が現れると考えられているのです。

そして、不足しているセロトニンやノルアドレナリンといった物質を補うために、薬物療法を行ってうつ病を治療していく方法も用いられています。

ただし、2010年の段階では脳内物質の不足だけではなく、やはり心因的な問題も関わっているとされていますので、うつ病を治療するためには薬物療法だけでは不十分となります。

うつ病をはじめとした精神疾患は、薬物療法のみで治療を行うと思われがちですが、薬物療法だけではなく、「認知行動療法」なども併せて行われます。

うつ病は発症した患者自身がうつ病としっかり向き合うことが大切なので、薬物療法と併せて行動療法も行う必要があるのです。

また、うつ病という病気は医師の判断による適切な治療だけではなく、症状が現れるようになった原因を取り除くこと、周りの家族や友人などの理解を得ることなど、うつ病が発症した環境を改善していくことが大変重要となっています。

うつ病が発症した環境をそのままの状態にしておいても、うつ病の症状は改善されません。うつ病の発症には様々な原因が挙げられますが、それぞれの原因を取り除くことで精神的にとても楽になります。

もちろん、ただ原因を取り除くだけではうつ病を完治させることはできませんが、まずは環境を変えることがうつ病を治療するスタートラインとなっているのです。

そのためには、家族や友人など周りにいる人々の助けが必要となるので、うつ病を発症してしまった患者の周りにいる皆さんも、うつ病についてよく理解していくことが大切です。

うつ病という病気は、一人きりで治療できる病気ではありません。医師や家族などの協力によって症状は改善に向かいますので、まずは一人きりで抱え込まずに誰かに相談してみることから始めていきましょう。