うつ病を治療するための考え方

自分がうつ病であることをしっかり受け止めることも一つの治療方法

精神疾患の一種である「うつ病」は、私達にとって非常に身近な病気です。特に働き盛りの年代がかかりやすいと言われていますが、近年では子供にもうつ病の症状が見られることもありますし、思春期の年代のうつ病や老人性のうつ病なども珍しくありません。

うつ病は誰しも発症する恐れがある病気なので、まずはしっかり予防していくことが大切です。性格が関連してうつ病にかかりやすいと考えられることも多いですから、真面目に働きすぎないこと、他人に合わせすぎないこと、無理をすることは控えるなどして発症を予防していきましょう。

また、もし発症してしまってもうつ病は治すことができる病気です。そのためには適切な治療を続けていくことが必要となりますので、ここではうつ病の治療方法について簡単に紹介していきたいと思います。

皆さんはうつ病の治療と聞くと、どのような治療方法を思い浮かべるでしょうか?薬を使って治療を行なう「薬物療法」を思い浮かべる人がほとんどかもしれませんが、うつ病を治療する際の薬物療法は、あくまでもうつ病の症状を対処するためのものとなっています。

うつ病の薬物療法は、軽度のうつ病から重度のうつ病まで用いられているものの、うつ病を克服するためには薬物療法による治療だけでは不十分となっています。

薬物療法には「抗うつ剤」などの薬を服用することによって「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といった脳内物質の濃度を高め、うつ状態を緩和させていく効果が期待できますが、薬を服用しただけではうつ病を完全に治すことはできません。

うつ病を完治させるためには、薬物療法と共に「認知行動療法」を併せて行なっていくことが重要なので、薬だけに頼る治療ではなく、自分自身がうつ病と向き合っていくこともうつ病の治療の一つと言えるでしょう。

「うつ病と向き合う」ということは、無理に明るく振る舞うとか、うつ病であることを他人に隠すとか、頑張らなければならないと思うとか、そのようなことではありません。

うつ病であることを自分自身でしっかり受け止めることが、うつ病と向き合う第一歩です。無理に頑張ろうとする必要もないですし、憂うつな気分になることに対しても責めなくて良いのです。

時間をかけてゆっくりと治療していくことが大切なので、医師や家族など周りの人々の協力を得ながら、うつ病を克服していきましょう。

特に認知行動療法は、初期のうつ病に対して効果的な治療法となっています。初期段階であれば自分自身で始めることもできますし、専門医と一緒に治療を行なうことも可能です。

認知行動療法を続けていくことによってうつ病の症状を徐々にコントロールすることができるようになり、症状を再発しにくくすることもできるようになります。

精神疾患の治療方法としてはとても重要な役割を果たしているものなので、薬物療法を続けている皆さんも併せて認知行動療法を行なってみてください。