うつ病の克服

一度発症したうつ病は治る?克服していくためには自分の力も必要

病気というものはしっかり治療をすることで完治させていくことができます。もちろん症状の程度にも寄りますが、症状が軽かったり、治療のために使うことができる薬などの療法が揃っていれば、病気を治すことができるのです。

これは「うつ病」も同じです。うつ病は「心の病」とも呼ばれる精神疾患の一種で、様々な原因によって発症する病気です。

ストレスなど心因性の問題、環境の変化などが大きな原因となっていますが、「セロトニン」などの脳内物質の不足もうつ病を発症する原因と考えられているため、うつ病を治療するための薬物療法では、脳内物質の不足を補う効果が期待できる薬を使用する場合もあります。

多くの人はうつ病を治療する際には薬物療法を用いると考えていることかと思いますが、実際には薬物療法だけではうつ病を完治させることはできません。

うつ病を克服していくためには、患者である皆さん自身が「うつ病を治したい!」と強く思うこと、そして行動していくことが必要なのです。

薬を飲んだだけでうつ病が完治するわけではなく、共に「認知行動療法」などの他の治療法を併せて行なっていくことで、徐々に症状を回復させていくことができるのです。

例えば、内臓疾患などの病気の場合は薬や手術によって治療を行なっていきますよね。内臓疾患にとってはこれが適切な治療なのですが、これがうつ病などの精神疾患になると、患者自身の「治したい!」という気持ちが非常に重要となっています。

もちろん内臓疾患などを発症した場合も、病気の辛さに負けそうになってしまうこともありますが、手術を受けて薬を服用し、医師の元で治療を続けていくことで症状を改善させていくことができます。

しかし、うつ病の場合は認知行動療法も必要となっているため、患者自身がうつ病に対する考え方を改めていくことが治療の一つとされています。

うつ病を発症すると考え方がネガティブになり、何事に対してもやる気や楽しみを感じられなくなってしまいます。こうしたネガティブな思考回路を変えていくために、認知行動療法は行なわれます。

認知行動療法はパニック障害などの治療にも用いられている治療法で、これまでの考え方を改めながら実際に行動に移していくことで、症状を落ち着かせていくことができるようになるのです。

ただし、重度のうつ病の場合は認知行動療法を行なったことでさらに症状が悪化してしまう恐れもあります。

軽度のうつ病であれば認知行動療法は効果的なのですが、重度の場合は「うつ病を治す」ということを考えることもできない状態になってしまっているので、まずは薬物療法で症状を抑制させていくことが必要です。

このように例外もありますが、どちらにしても患者である皆さん自身がうつ病と向き合っていかないことには完治は望めません。うつ病を発症してしまったら、医師や家族などの力を借りながら自分としっかり向き合っていくことから始めていきましょう。