うつ病の基礎とマメ知識

記事一覧

うつと躁の繰り返し、気まぐれな性格とは全く異なる「躁うつ病」

気分が沈んで憂うつな状態になる、といった症状が主に現れるのが「うつ病」の特徴です。憂うつ感以外にも様々な精神的症状が現れたり、身体的な症状が現れることもあるので、うつ病を診断する場合はあらゆる面から症状を見ていく必要があります。

また、このように憂うつ感に襲われる状態は「単極性」のうつ病と呼ばれています。うつ状態のみが現れる症状の場合は単極性と見て良いのですが、うつ状態と気分がハイになっている躁状態が繰り返し現われるような場合は、単なるうつ病ではなく「躁うつ病」となります。

近年では「双極性障害」という名称で呼ばれることが多いのですが、ここではうつ状態と躁状態の特徴を踏まえた上で、躁うつ病という名称で見ていくことにしましょう。

私達人間はそれぞれ異なる性格を持っており、性格の特徴についても非常に様々です。真面目な性格の人もいれば気まぐれな性格の人もいますよね。

特に気まぐれな性格の人と付き合うと、その人に振り回されてしまうことも少なくありません。ただ気まぐれなところが魅力だ、という人も多いため、気まぐれさがかえって人に良い影響を与えることもあります。

躁うつ病の症状はこうした気まぐれな性格に見られがちなところがあるのですが、実際には全く異なるものです。性格的に気まぐれである場合は、どんなに気まぐれな人でも感情の触れ幅はそれほど大きくありません。

感情に差が見られることはありますが、コントロールできる程度であれば性格的な問題として捉えることができます。

しかし、躁うつ病の場合は自分で感情をコントロールすることができなくなり、気分が落ち込む→気分がハイになるといった状態の差が激しくなってしまいます。

また、うつ状態の時は気分が優れず塞ぎがちになっていますが、躁状態の場合は気分も良く身体の調子も良いため、自分が病気を発症していることに気付いていないケースも少なくないのです。

躁状態の時に心療内科を受診することを勧めてみたり、治療を始めることを勧めてみたりしても、患者自身には躁うつ病を発症しているという自覚がないので、どんなに勧められても拒み続けてしまう人も多く見られています。

さらに躁状態では気分がハイになっているため、自分の行動によって周りを振り回してしまうこともあり、うつ状態になった時に躁状態の時のことを思い出して憂うつ感が高まってしまう、ということも躁うつ病の特徴となっています。

ひどい場合は、自分が躁状態だった時のことを忘れてしまう、という患者も見られています。

躁うつ病の症状は単極性のうつ病には見られない症状なので、ただ気分が落ち込んだりハイになったりしているだけかな、と周りの人も思うかもしれませんが、激しい気分の差が長期間見られる場合は躁うつ病を発症している恐れが高いと見て良いでしょう。

症状を進行させないためにも、早めに心療内科や精神科の医師に診せるようにしてください。

寝過ぎ・食べ過ぎもうつ病のサイン?女性に多い「非定型うつ病」

私達が「うつ病」と理解している症状の多くは、気分が塞ぎがちになったり、イライラしたり、食欲がなくなったり、夜眠れなくなったり、といった典型的なうつ病の症状です。

皆さんもうつ病と聞くとこのような症状を思い浮かべることが多いかと思いますが、近年ではこうした典型的なうつ状態ではなく、周囲からは非常にわかりにくいタイプのうつ病が増加傾向にあります。

ここで紹介するのは、新しいタイプのうつ病である「非定型うつ病」です。

非定型うつ病は、以前「神経症性うつ病」という名称で知られていたうつ病のことで、楽しいことや嬉しいことがあると気分が明るくなるのですが、その楽しい気分は長く続くことはなく、ある程度時間が経つと憂うつな気分に戻ってしまうタイプのうつ病です。

躁状態が引き起こる「双極性障害」とはまた違うタイプのうつ病で、嫌なことや悪いことがあると気分が激しく沈んでしまい、楽しいことや嬉しいことがあると気分が落ち着くことが特徴的となっています。

このような非定型うつ病の症状は、一般的に知られているうつ病とは異なる症状であるため、周囲からはうつ病であると理解されにくく自覚症状もないことから、症状が長期化してしまうことも少なくありません。

この他にも非定型うつ病を発症すると身体が重くひどい倦怠感に襲われる、夕方から夜にかけて気分が塞ぎがちになる、何時間寝ても眠気が覚めない、食べ過ぎる傾向がある、体重が著しく増加する、他人の言動や顔色を気にしすぎてしまうなど、一般的なうつ病とはまた異なる症状が見られることが特徴的です。

特に寝過ぎや食べ過ぎは一般的なうつ病には見られない症状なので、この点だけを見るとうつ病とは考えにくいところがあります。

また、他人の言動や顔色を気にしすぎてしまうなど、性格的なことが大きく関わっていることも非定型うつ病の特徴と見られていますので、自分の性格について見直してみることも非定型うつ病を予防するために重要となっています。

責任感が強かったり、他人に甘えることができなかったり、何事も他人に助けてもらおうとせず自分一人で頑張ってしまったり、プライドが高く他人に弱みというものを見せない性格の人が非定型うつ病を発症しやすくなっています。

また、誰にでも優しい性格の人、子供の頃から手のかからない優等生タイプだった人なども非定型うつ病の症状を引き起こす恐れがあるので、誰にでも良い顔をしてしまうような性格の皆さんも気をつけてくださいね。

そして、20代や30代の女性が発症しやすいうつ病としても知られているため、女性の皆さんは特に注意が必要です。

中には精神疾患の一つである「パニック障害」の患者に見られる「パニック発作」を引き起こす人も多く、様々な症状が併発して現われることもあります。

もしかしたら非定型うつ病かも・・・と感じることがあれば、早めに心療内科や精神科を受診するようにしましょう。

気分障害であるうつ病とめまいや立ちくらみが起きる自律神経失調症

ふとした拍子に立ちくらみが起こる、めまいがする、身体がだるい、食欲がない、漠然と不安に感じることがある・・・このような症状は「自律神経失調症」に多く見られる症状です。

自律神経失調症とは、自律神経である「交感神経」と「副交感神経」のバランスが取ることができなくなり、そのバランスの乱れが影響して身体的な症状や精神的な症状が現れてくる病気です。

特にめまいや立ちくらみなどは自律神経失調症の代表的な症状で、ストレスが溜まっていたり、身体に疲れが溜まっていると症状が現れやすくなります。

また、もともと真面目な性格の人、ストレスを溜め込んでしまう性格の人などは、自律神経失調症を発症しやすいと言われています。

自律神経は身体的なバランスだけではなく、精神的なバランスを保つためにも重要な器官となっているため、過度のストレスによって精神的に負担がかかると心のバランスは崩れてしまいます。

これが不安やイライラ、気分の落ち込みといったうつ状態を引き起こしてしまうこともあり、自律神経失調症からうつ病を発症してしまうケースも少なくありません。自律神経失調症とうつ病は深い関わりがあるのです。

ここからは、自律神経失調症とうつ病の関係性について詳しく見ていくことにしましょう。自律神経失調症とうつ病はどちらもうつ状態が引き起こりますが、見た目からはそのうつ状態の程度に大きな差が見られるわけではありません。

気分が優れない、ちょっとしたことでイライラする、憂うつ感が続くなどのうつ病の症状は、自律神経失調症にもうつ病にも見られています。

しかし、自律神経失調症の場合は「気分障害」というわけではなく、自律神経のバランスが乱れていることが大きな原因となっているので、自律神経のバランスを整えていくことで症状は緩和されていきます。

一方、気分障害であるうつ病は、自律神経失調症に比べてうつ状態の波があることが特徴的で、特に朝はうつ状態が強く、夕方になるにつれて気分が楽になっていく傾向が見られています。

自律神経失調症の場合は時間によるうつ状態の変化はあまり見られないため、同じようなうつ状態でもうつ病とはまた違ったタイプのうつ状態であることが言えます。

うつ病は感情の波が激しいため、うつ状態に陥った時はエネルギーを感じられなくなってしまうことも少なくありません。

症状としてはあまり変わりはないのですが、やはり比べてみると自律神経失調症よりもうつ病の方がうつ状態になることが多いと見られています。

また、うつ病は抗うつ剤などを使用した薬物療法で治療を行なっていくことができますが、自律神経失調症のうつ状態にも抗うつ剤による治療が用いられることがあります。

ただ、自律神経失調症は自律神経のバランスを整えていくことが重要なので、まずはストレスを軽くする、生活リズムを整えるなど、自分でできる治療法から始めてみることをおすすめします。

心の病に対する向き合い方、うつ病を治療するためのスタートライン

皆さんは「うつ病」という病名を聞いたことはあるでしょうか?「心の病」とも呼ばれるうつ病は、私達現代人にとってとても身近な病気の一つです。

しかし、うつ病について詳しく知らず、うつ病に対して勘違いをしてしまっている人も少なくありません。そこで、ここではうつ病が一体どんな病気なのか、簡単に紹介していきたいと思います。

まずうつ病の特徴についてですが、先ほども説明したように、うつ病は「心の病」と呼ばれることが大きな特徴の一つとなっています。

憂うつな気持ちになる、気分が落ち込む、趣味などを楽しめなくなった、仕事や勉強に対してやる気が出ない、自分なんていらない人間なんだと思うなど、精神的な症状が現れることから心の病と呼ばれているのです。

いわば、心が風邪を引いてしまっている状態なのですが、うつ病の症状が現れるの原因は、私達の脳にもあると考えられています。

私達の脳内には「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といった物質が存在していますが、このような脳内物質が不足してしまうことから、うつ病特有の抑うつ状態や不安感が現れると考えられているのです。

そして、不足しているセロトニンやノルアドレナリンといった物質を補うために、薬物療法を行ってうつ病を治療していく方法も用いられています。

ただし、2010年の段階では脳内物質の不足だけではなく、やはり心因的な問題も関わっているとされていますので、うつ病を治療するためには薬物療法だけでは不十分となります。

うつ病をはじめとした精神疾患は、薬物療法のみで治療を行うと思われがちですが、薬物療法だけではなく、「認知行動療法」なども併せて行われます。

うつ病は発症した患者自身がうつ病としっかり向き合うことが大切なので、薬物療法と併せて行動療法も行う必要があるのです。

また、うつ病という病気は医師の判断による適切な治療だけではなく、症状が現れるようになった原因を取り除くこと、周りの家族や友人などの理解を得ることなど、うつ病が発症した環境を改善していくことが大変重要となっています。

うつ病が発症した環境をそのままの状態にしておいても、うつ病の症状は改善されません。うつ病の発症には様々な原因が挙げられますが、それぞれの原因を取り除くことで精神的にとても楽になります。

もちろん、ただ原因を取り除くだけではうつ病を完治させることはできませんが、まずは環境を変えることがうつ病を治療するスタートラインとなっているのです。

そのためには、家族や友人など周りにいる人々の助けが必要となるので、うつ病を発症してしまった患者の周りにいる皆さんも、うつ病についてよく理解していくことが大切です。

うつ病という病気は、一人きりで治療できる病気ではありません。医師や家族などの協力によって症状は改善に向かいますので、まずは一人きりで抱え込まずに誰かに相談してみることから始めていきましょう。

憂うつ感や気分の落ち込み、睡眠障害など、うつ病の代表的な症状

最近イライラすることが増えた、気分が落ち込みがちになった、何に対してもやる気が起こらなくなった、夜なかなか寝付けない・・・こうした症状が長引く場合はうつ病を発症している恐れが考えられます。

うつ病は精神疾患の一つで、その中でも特に有名な病気として知られています。皆さんは「うつ病」と聞くとどのような症状が現れるようになると思いますか?

憂うつな気分になる、考え方がネガティブになるなど、暗いイメージの症状を思い浮かべる皆さんがほとんどかと思いますが、うつ病を発症すると、こうした症状の他にも様々な症状が現れるようになります。

ここではうつ病の代表的な症状について詳しく見ていきたいと思います。

まず、先ほども挙げたような憂うつ感・気分の落ち込みなどの症状は、うつ病を発症する以前から見られることが多くなります。

なんとなく気分が塞ぎ込んでしまっている、なんとなくやる気が出ないなど、人間ならば誰もが感じることですが、うつ病の場合はこうした症状が長く続くことが大きな特徴となっています。

例えば学校や仕事で上手くいかない、人間関係で悩んでいる、失恋をしたなど、こうした要因から落ち込むことなら誰でも経験したことはありますよね。

でも大抵は自分の趣味を楽しんだり、仲の良い友人や家族と話したり、ゆっくり睡眠を取ってリフレッシュしたり、運動をして身体を動かしたり、気分の落ち込みを吹き飛ばすために自分の心が明るくなれることを見つけるようになります。

そうして心身共に気分が一新されていくことで、落ち込んでいた気持ちも徐々に和らぎ、普段の生活に戻っていくことができます。しかし、うつ病の場合は気分が落ち込むとそのまま気持ちは急降下していきます。

健康な場合は上に挙げたような解決策によって憂うつ感から抜け出すことができるのですが、うつ病の場合は気持ちを明るくするための趣味を楽しむこともできなくなり、友人や家族とも話をしたくなくなってしまうことがあります。

さらに夜になると眠れなくなる、寝起きが悪くなる、夜中や明け方に起きてしまうなど、睡眠障害も現れるようになりますし、食欲不振や頭痛、だるさ、倦怠感など身体的な症状も現れてきます。

うつ病は気分的な症状だけではなく、普段の生活に大きく関わっている部分についても影響が及んでしまうため、重度のうつ病の場合は自分自身でしっかり生活を送ることが困難になってしまうこともあります。

落ち着きがなくなる、勉強や仕事に集中できない、決断力が低下する、自分はいらない人間だと思う、自殺したくなる、といった症状もうつ病に見られる代表的なものなので、このような症状がいくつか併合されて2週間以上続いているようであれば、すぐに医師に相談するようにしてください。

医師に相談する前には家族や友人など、信頼できる人に相談してみても良いでしょう。しっかり治すためにも早めの対処をおすすめします。

若年層に多い現代型のうつ病、これまでのうつ病とは正反対の症状も

近年では精神疾患に対する理解も徐々に高まり、うつ病を抱えている患者への支援も多くなってきています。

うつ病を発症している人々にとっては非常に喜ばしいことなのですが、こうした精神疾患に対する理解が高まったことによって、心療内科や精神科に通うことに抵抗感を抱かない人も増えてきているようです。

現代人は何かとストレスが溜まり、イライラ感や不安感に苛まれることも多く見られていますが、こうした特徴は現代型のうつ病に大きく関わっていると考えられています。

これまで「うつ病」というと、憂うつな気分になったり、気持ちが落ち込んで「死にたい」と思うようになったり、自分のことばかりを責めてしまったり、といった症状が見られることが特徴として挙げられていましたが、現代型のうつ病ではこうした症状ではなく、また違った症状が見られることが大きな違いとして挙げられます。

では、現代型のうつ病にはどのような特徴があるのでしょうか?まず自分を責めてしまうことが多いうつ病とは反対に、他人を責める傾向が強いことが、現代型のうつ病の特徴として第一に挙げられます。

「自分がこうなったのは○○のせいだ」「自分がダメなのは学校や会社のせいだ」など、責任を自分ではなく他人や社会に向けることが多く、これまでのうつ病とは正反対の特徴があることが見られています。

また、月曜日になると学校や会社に行きたくなくなるけれど、休日は趣味などを活発に楽しんでいるなど、うつ状態が続いているわけではない点もこれまでのうつ病とは異なる症状として挙げられます。

うつ病を発症すると、今まで好きだった趣味に対しても興味がなくなり、休日を楽しむ余裕がなくなってしまうようになるため、現代型のうつ病とは全く異なっているのです。

現代型のうつ病は、自分が楽しいと思えることには興味を持ち活動するものの、自分が嫌だと思うことに対してはやる気が見られなくなりうつ状態になりやすくなる、といった傾向が見られると考えられています。

また「死にたい」と思うことよりも、疲れやだるさなどの倦怠感が現れることが多く、ただ怠けているだけに見られる場合も少なくありません。

現代型のうつ病はこれまでのうつ病の症状に比べて、周りからは怠けている、甘えている、と見られることが多いので、自分自身でもうつ病を発症していることに気付いていない場合もあります。

実際に学校や会社に行きたくないことは誰にでもあるものですし、ちょっとした怠け癖と見られることも珍しくはありません。

しかし現代型うつ病の場合は、自分自身で気付かない人もいれば、「これはうつ病かもしれない」と自己判断によって心療内科や精神科を受診する人も多く、患者それぞれで大きく症状が異なる点も特徴として考えられています。

このような現代型うつ病は、特に20代や30代に多く発症していますので、同じような症状が見られる場合は早めに医師に相談してみましょう。

真面目・几帳面・お人好し、性格から見るうつ病になりやすい人の傾向

突然ですが、皆さんは自分自身がどのような性格をしているか考えたことはあるでしょうか?真面目な性格、大雑把な性格、楽天家、几帳面、お人好し、頑固など性格は人それぞれ異なっているものです。

実はこうしたそれぞれの性格も、うつ病の発症に関わっていることが考えられています。ここでは性格から見るうつ病になりやすい人の傾向を見ていくことにしましょう。

まず、うつ病になりにくい人としては、上で挙げた中で見てみると大雑把な性格や楽天家など、比較的ポジティブ思考が高い人が挙げられます。

その他にも臨機応変に物事に取り組めるとか、他人の目を気にしすぎないとか、「人は人、自分は自分」といった思考を持っている人の場合は、うつ病になりにくいと考えられています。

必ずしもうつ病を発症しない、というわけではありませんが、こうした性格の人は物事を極端にネガティブに捉えることが少ないため、心因的な負担も少ないのです。

うつ病が発症する原因にはストレスなど心因的な問題が大きく関わっていますので、物事の捉え方次第で心にかかる負担をあらかじめ少なく止めておくことができる、つまりうつ病を発症しにくい傾向がある、というわけです。

では、反対にうつ病になりやすい人はどのような性格である場合が多いのでしょうか?うつ病になりやすい傾向がある性格としてまず挙げられるのは、真面目で几帳面な性格の人です。

真面目で几帳面な性格をしている人は何事に対しても完璧を目指してしまいがちです。勉強にしても仕事にしても、自分がこうと決めたらしっかりやり遂げる、という非常に情熱のある性格なのですが、度が過ぎてしまうと心には大きな負担がかかってしまいます。

物事に対して楽しみながら取り組めればまだ負担は軽くなるのですが、自分が嫌だと思うことでも完璧を目指してしまう、人から言われたことは断れないなど、勉強や仕事のみならず、普段の生活を送っていく上でも自分で心因的な負担を増やしてしまっていることが考えられます。

その他にも、物事を臨機応変に考えられずついつい頑固になってしまう人、どんな人に対しても優しくお人好しな人、ちょっとしたことでも他人の目が気になってしまう人、自分の仕事を他人に任せることができない人など、うつ病になりやすい人にはこのような性格が多く見られています。

やはり、うつ病になりにくい人と正反対の性格であることが特徴なので、うつ病を予防するためには自分自身で性格を見つめ直していくことが大切です。

「うつ病になりやすいかも・・・」と思ったら、自分が今どのようなことが辛いか、どのようなことをしたくないか、よく考えてみるようにしましょう。

性格はすぐに直せるものではありませんが、性格を見つめ直すことで気持ちを楽にしていくことはできます。勉強や仕事に対して真面目すぎる人は適度に手を抜くなど、まずは心の負担を軽くすることから始めてみてください。

脳内物質の不足や心因的な問題、環境の変化もうつ病を発症する原因に

現代人に多く見られる「うつ病」。気分が落ち込む、やる気が出ない、食欲不振、夜眠れない、何をしても楽しくないなど、様々な症状が現れることがうつ病の特徴ですが、一体どのような原因からうつ病は発症してしまうのでしょうか?

ここではうつ病の原因について詳しく見ていくことにしましょう。

まず、うつ病は精神疾患の一種で、脳内物質である「セロトニン」や「ノルアドレナリン」の不足が原因と考えられています。

特にセロトニンは気持ちを落ち着かせるために必要な脳内物質なので、不足するとうつ病特有の気分の落ち込みや不安感などが現れやすくなると言われており、うつ病の薬物療法でもセロトニンの濃度を高めるための薬が使用されています。

こうした脳内物質の不足はパニック障害などの発症にも大きく関わっているため、うつ病だけではなく、様々な精神疾患の原因と見ることができます。

しかし、精神疾患が発症する原因は脳内物質の不足だけではありません。うつ病は心因的な問題も関係していることから、ストレスや環境の変化などもうつ病の原因と考えられています。

現代人は何かとストレスの多い生活をしていますが、上手くストレスを発散することでうつ病の発症は防ぐことができます。

ただ、中にはストレスを自分の中だけに溜め込んでしまう人も少なくありません。ストレスはうつ病の原因になるだけではなく、様々な内臓疾患などを引き起こす恐れも高めてしまいます。

ストレスは私達にとって悪い影響ばかりを及ぼすものなので、ストレスは溜めないよう十分に注意しておくことが大切です。

また、環境の変化もうつ病を発症する大きな原因となっています。例えば、進学や就職など自分が立っている環境が変わった時期は、不安になることも多く精神的に負担がかかってしまいますよね。

女性の場合は妊娠や出産なども環境が変化することになりますし、家族全員で引っ越しをするなど家族全体の環境が変わることも少なくありません。

新しい環境に慣れるまではもちろん大変ですが、なかなか環境に慣れることができず、何をするにも不安に思ったり、負担に感じたりしてしまうと、うつ病を発症する恐れが高まります。

慣れない環境での精神的・身体的な疲れも、うつ病を発症する原因となっていますので、環境が変わった時はできるだけリラックスすること、疲れはしっかり取ることなど、環境の変化に上手く対応することが大切です。

ただ、うつ病を発症するとこうした環境の変化に対応することが難しくなります。勉強も仕事もやる気が起きず、友人や同僚と話していてもつまらない、学校や職場に行きたくない、などの症状が現れることもあります。

こうした症状は誰にでもあるものではありますが、ほとんどは一時的なものです。症状が長期化している場合はうつ病の恐れがありますので、まずは信頼できる家族や友人に相談し、医師の元で適切な治療を受けるようにしましょう。

自分がうつ病であることをしっかり受け止めることも一つの治療方法

精神疾患の一種である「うつ病」は、私達にとって非常に身近な病気です。特に働き盛りの年代がかかりやすいと言われていますが、近年では子供にもうつ病の症状が見られることもありますし、思春期の年代のうつ病や老人性のうつ病なども珍しくありません。

うつ病は誰しも発症する恐れがある病気なので、まずはしっかり予防していくことが大切です。性格が関連してうつ病にかかりやすいと考えられることも多いですから、真面目に働きすぎないこと、他人に合わせすぎないこと、無理をすることは控えるなどして発症を予防していきましょう。

また、もし発症してしまってもうつ病は治すことができる病気です。そのためには適切な治療を続けていくことが必要となりますので、ここではうつ病の治療方法について簡単に紹介していきたいと思います。

皆さんはうつ病の治療と聞くと、どのような治療方法を思い浮かべるでしょうか?薬を使って治療を行なう「薬物療法」を思い浮かべる人がほとんどかもしれませんが、うつ病を治療する際の薬物療法は、あくまでもうつ病の症状を対処するためのものとなっています。

うつ病の薬物療法は、軽度のうつ病から重度のうつ病まで用いられているものの、うつ病を克服するためには薬物療法による治療だけでは不十分となっています。

薬物療法には「抗うつ剤」などの薬を服用することによって「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といった脳内物質の濃度を高め、うつ状態を緩和させていく効果が期待できますが、薬を服用しただけではうつ病を完全に治すことはできません。

うつ病を完治させるためには、薬物療法と共に「認知行動療法」を併せて行なっていくことが重要なので、薬だけに頼る治療ではなく、自分自身がうつ病と向き合っていくこともうつ病の治療の一つと言えるでしょう。

「うつ病と向き合う」ということは、無理に明るく振る舞うとか、うつ病であることを他人に隠すとか、頑張らなければならないと思うとか、そのようなことではありません。

うつ病であることを自分自身でしっかり受け止めることが、うつ病と向き合う第一歩です。無理に頑張ろうとする必要もないですし、憂うつな気分になることに対しても責めなくて良いのです。

時間をかけてゆっくりと治療していくことが大切なので、医師や家族など周りの人々の協力を得ながら、うつ病を克服していきましょう。

特に認知行動療法は、初期のうつ病に対して効果的な治療法となっています。初期段階であれば自分自身で始めることもできますし、専門医と一緒に治療を行なうことも可能です。

認知行動療法を続けていくことによってうつ病の症状を徐々にコントロールすることができるようになり、症状を再発しにくくすることもできるようになります。

精神疾患の治療方法としてはとても重要な役割を果たしているものなので、薬物療法を続けている皆さんも併せて認知行動療法を行なってみてください。

家庭・子供・仕事のストレス、男性よりもうつ病になりやすい女性

うつ病は誰しもかかる恐れのある病気です。溜まったストレスをそのまま溜め込んでしまうこと、責任感の強さから他人を頼らない癖がついてしまっていることなど、ちょっとしたことが積み重なることでいつの間にか症状は進行していってしまいます。

うつ病の症状は人それぞれですが、憂うつ感や気分の落ち込みが2週間以上継続して見られるような場合は、うつ病を発症している恐れが高いと見て良いでしょう。

その他にも食欲不振の状態が続く、不眠の状態が続く、イライラしたり不安感に襲われたりすることが増えたなどの症状が現れている場合も、できるだけ早めに医師の診察を受けるようにしてください。

また、うつ病は過度のストレス以外にも環境の変化などから発症するケースも多く見られています。例えば、新しい家に引っ越してから気分が塞ぐようになった、職場が変わってから憂うつな気持ちになることが増えたなど、環境に何らかの変化があったことからうつ状態になってしまうこともあるのです。

女性の場合などは、妊娠や出産などを経験したことによってもうつ病を発症することがあります。

妊娠や出産は自分や家族にとっても非常に喜ばしいことですし、新しい命が生まれてくる楽しみやワクワク感で気持ちは良い方へ向かうと思われがちですが、実は楽しいことやワクワクすることによってもうつ状態になってしまう場合も少なくありません。

また、女性は男性よりもうつ状態になりやすく、中でも「非定型うつ病」などは20代や30代の女性に多く見られるタイプのうつ病となっています。

そして脳内物質の「セロトニン」という物質は、不足するとうつ病を発症する原因になる考えられていますが、女性は男性に比べてセロトニンの分泌量が少ないことが特徴的です。

セロトニンは心を落ち着かせて気分を明るくしていく働きがあり、精神を安定させてうつ状態を防ぐ効果があります。女性はこのセロトニンの分泌量がもともと少ないため、男性よりもうつ病を発症しやすい傾向があるのです。

うつ病だけではなく、パニック発作が起きる「パニック障害」など他の精神疾患を併発することもありますし、自律神経のバランスが乱れることによる「自律神経失調症」を発症する恐れも高くなっています。

自律神経失調症からうつ病を発症するケースもあるので、うつ病を予防するためにも自律神経のバランスは常日頃からしっかり整えておく必要があります。

そのためには、まずストレスを溜めないことを第一に考えましょう。女性は家庭のこと、子供のこと、仕事のことなど、考えることも悩むこともたくさんあります。

その中で溜まったストレスをこまめに解消してあげないと、気付いた頃にはうつ病を発症してしまっていることも考えられます。

ストレスはうつ病を発症させる大きな原因となっていますから、ストレスのない生活を送れるよう、溜まったストレスは少しずつ発散していくように心がけましょう。

<1 2 3 >