老人性うつ病

おじいちゃんやおばあちゃんに元気がない時「老人性うつ病」の恐れも

最近おじいちゃんに元気がない、おばあちゃんが笑うことが少なくなった、と感じることはありませんか?お年寄りにこうした症状が見られる場合、真っ先に考えるのが「認知症」ですが、症状によっては「老人性うつ病」を発症してしまっている恐れもあります。

うつ病は働き盛りの年代が発症しやすい病気で、近年では「新型うつ病」と呼ばれている若年層に多く見られるタイプのうつ病も増加傾向にあります。

新型うつ病は、職場ではうつ状態になるけれどプライベートでは普段通り元気、といったように従来型のうつ病とは違った特徴を持っています。

従来型のうつ病とは正反対の症状が起きることもあるので、端から見るとうつ病を発症しているとは思われず、ただの怠け癖だと見られることも少なくありません。

しかし、新型うつ病もれっきとしたうつ病の一つなので、早めに症状に気付くことが大切です。そして老人性うつ病もまた、早めに対処をすることで症状を改善させていくことができるようになります。

老人性うつ病の特徴は従来型のうつ病と同様で、憂うつ感に苛まれて何事にもやる気が起きなくなり、何でも悪い方へ考えてしまい気分が塞ぎがちになってしまいます。

大好きな趣味に対しても「楽しい」とか「おもしろい」と感じなくなることもありますし、ちょっとしたことでイライラして人にあたったり、「自分が悪い」「自分は生きていてもしょうがない」などと自分のことを責めたりするような症状も見られるようになります。

どれもうつ病の典型的な症状ですが、こうした症状がお年寄りに起きると、老化のせいや年齢のせいと片付けられてしまうことも珍しくありません。

実際に私達は、年を取ると身体の節々が動かしづらくなり外出をする回数も減っていきます。特に足腰が弱まってくると、ちょっと近所に出かけるだけでも億劫に感じてしまうこともありますから、特に意識をしなくても外に出ることが少なくなってしまうのです。

また、仲の良かった友達が亡くなってしまった、大好きなペットが死んでしまったなど、環境の変化が影響してうつ病を発症するケースもありますが、これも老人性うつ病の発症原因に大きく関わっています。

年を取るごとに仲良くしてきた人は少なくなり、ペットも自分より先に死んでしまった、こうした喪失感からうつ病を発症してしまう場合があるのです。

では、老人性うつ病の症状を改善させていくためにはどのように対処すれば良いのでしょうか?まず少しでもおかしいと思ったら、すぐに医師に相談するようにしてください。

老人性うつ病を発症している本人は、自分がうつ病であると気付いていない場合の方が多いので、周りの家族などが医師に相談してみると良いでしょう。

できれば心療内科や精神科の医師に相談することがおすすめですが、かかりつけの医師でも構いません。かかりつけの医師に話を聞いてもらうだけでも心を楽にすることができますよ。