若年層のうつ病について

若年層に多い現代型のうつ病、これまでのうつ病とは正反対の症状も

近年では精神疾患に対する理解も徐々に高まり、うつ病を抱えている患者への支援も多くなってきています。

うつ病を発症している人々にとっては非常に喜ばしいことなのですが、こうした精神疾患に対する理解が高まったことによって、心療内科や精神科に通うことに抵抗感を抱かない人も増えてきているようです。

現代人は何かとストレスが溜まり、イライラ感や不安感に苛まれることも多く見られていますが、こうした特徴は現代型のうつ病に大きく関わっていると考えられています。

これまで「うつ病」というと、憂うつな気分になったり、気持ちが落ち込んで「死にたい」と思うようになったり、自分のことばかりを責めてしまったり、といった症状が見られることが特徴として挙げられていましたが、現代型のうつ病ではこうした症状ではなく、また違った症状が見られることが大きな違いとして挙げられます。

では、現代型のうつ病にはどのような特徴があるのでしょうか?まず自分を責めてしまうことが多いうつ病とは反対に、他人を責める傾向が強いことが、現代型のうつ病の特徴として第一に挙げられます。

「自分がこうなったのは○○のせいだ」「自分がダメなのは学校や会社のせいだ」など、責任を自分ではなく他人や社会に向けることが多く、これまでのうつ病とは正反対の特徴があることが見られています。

また、月曜日になると学校や会社に行きたくなくなるけれど、休日は趣味などを活発に楽しんでいるなど、うつ状態が続いているわけではない点もこれまでのうつ病とは異なる症状として挙げられます。

うつ病を発症すると、今まで好きだった趣味に対しても興味がなくなり、休日を楽しむ余裕がなくなってしまうようになるため、現代型のうつ病とは全く異なっているのです。

現代型のうつ病は、自分が楽しいと思えることには興味を持ち活動するものの、自分が嫌だと思うことに対してはやる気が見られなくなりうつ状態になりやすくなる、といった傾向が見られると考えられています。

また「死にたい」と思うことよりも、疲れやだるさなどの倦怠感が現れることが多く、ただ怠けているだけに見られる場合も少なくありません。

現代型のうつ病はこれまでのうつ病の症状に比べて、周りからは怠けている、甘えている、と見られることが多いので、自分自身でもうつ病を発症していることに気付いていない場合もあります。

実際に学校や会社に行きたくないことは誰にでもあるものですし、ちょっとした怠け癖と見られることも珍しくはありません。

しかし現代型うつ病の場合は、自分自身で気付かない人もいれば、「これはうつ病かもしれない」と自己判断によって心療内科や精神科を受診する人も多く、患者それぞれで大きく症状が異なる点も特徴として考えられています。

このような現代型うつ病は、特に20代や30代に多く発症していますので、同じような症状が見られる場合は早めに医師に相談してみましょう。