服薬

服薬するなら知っておこう!うつ病に使われる薬ってどんなもの?

心療内科や精神科に通院したほとんどの場合、うつ病治療の一環として投薬治療があります。
でもうつ病の薬ってちょっと怖い……そもそもどんな薬が出されているの?
そういった疑問を持つ方のために、うつ病治療に使われる基本的な薬を紹介していきますね。

(その1・抗うつ剤)
名前からしてそのものずばりのこの薬は、セロトニンやドーパミンなど脳内の神経伝達物質に作用して、うつの症状を軽減するものです。
抗うつ剤は開発された時期、作用する物質によりいくつかのグループに分かれています。
最も古い抗うつ剤である三環系、その次世代である四環系、特にセロトニンだけに作用するSSRI、セロトニンとノルアドレナリンに特化して作用するSNRIなどです。
抗うつ剤は服薬開始から効果が現れるまでに二週間~一ヶ月ほどかかるため、継続的な服用が必要となります。
よく使われるのはSSRIで、三環系や四環系より副作用が少ないと言われていますが、SSRIをやめるには時間をかけて減らしていく必要があり、勝手な断薬などで『離脱症状』と呼ばれる副作用がでることがあります。

(その2・睡眠導入剤)
うつ病といえば不眠……というほど、うつと不眠には密接な関わりがあります。
実際、うつ病患者で睡眠に何かしらの不具合が出る患者は多く、それを解消するための薬として処方されるのが睡眠導入剤です。
うつ病患者の不眠には二種類あり、『寝付けない』人と『寝付いても途中で何度も目が覚める』人がおり、前者を入眠困難、後者を中途覚醒と呼びます。
もちろん睡眠導入剤もこれに対応した種類があり、効果の継続度によって短時間型、中時間型、長時間型などに分類されます。
作用する時間が短いほど目覚めた後に薬が残らず、中時間や長時間型の薬は、場合によっては目覚めた後も体内に薬が残留して、眠気やけだるさなどを感じることもあるようです。
主に入眠困難の人には短時間のものを、中途覚醒を起こす人には中時間型を処方されることが多いようです。

(その3・抗不安剤)
抗不安剤はその名の通り、不安な気持ちを抑えてリラックスさせる効果があります。
使われるのは主に、ベンゾジアゼピンという物質からなる薬ですが、この物質には依存性があるため、主に頓服として処方されることが多いです。
不安に対する効果は高いですが、常用として処方された場合は副作用に気をつけなければいけません。
慢性的に抗不安剤を飲んでいると前述の依存のほかに、慢性的な眠気やだるさが起きたり、また抗うつ剤のSSRIと同じく薬をやめる時にいきなり中止してしまうと、離脱症状が起きてしまうこともあります。
頓服ではなく常用として服薬する時は、医師や薬剤師の指示をよく聞いて、副作用に注意しながら服用しましょう。

(その4・抗精神病薬)
抗精神病薬は、一般的に統合失調症や躁うつ病などの治療に使われますが、興奮した脳を鎮める作用があるため、強い不安や不眠などの対処薬として、うつ病の治療においても処方されることがあります。
大きく分類すると、定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬の二つに分かれ、その中でも成分などによっていくつかのグループに分かれています。
副作用としてよく知られているのは『アカシジア』や『ジストニア』と呼ばれる筋肉の運動障害で、代表的な症状として口をもぐもぐさせてしまうことがあります。
他にも口が渇くなど、いくつかの副作用が確認されています。

(服薬のために押さえておきたいこと)
どの薬も、うつ病の症状に効果的であると同時に、副作用の危険をはらんでいます。
これはうつ病治療の薬だけでなく、『薬』という全てのものに言えること。
必要以上に怖がる必要はありませんが、その危険性を十分に把握した上で服薬したほうが良いでしょう。
気になる副作用や症状は、医師や薬剤師に積極的に相談して下さい。
また、うつ病の薬について自分で調べた時に、その種類の多さに驚かれるかもしれませんが、心の病気の薬の合う合わないは、人によって非常に差があるため、たくさんの選択肢が用意されているのです。
自分に合った薬を見つけるのは大変ですが、まず処方されている薬について知り、上手に付き合っていきたいものですね。