うつ回避のため頑張りすぎないコツ

うつになりやすい「頑張りすぎ」を回避する「7割ゲージ」の生き方

「100%全力を尽くせ」とは、学生時代から社会人になってもよく言われることです。確かに全ての力を出し切って努力するのは素晴らしいことかもしれませんが、それにも人によって向き不向きがあると、意識したことはありますか?

完璧主義者ほど全力を出すのに不向き

何でもきっちりこなさなければ落ち着かない、何から何まで自分の手で完遂しないと気がすまない、そんないわゆる「完璧主義者」の人がいますが、そういう人こそ「100%全力で頑張る」ことに向いていません。え、その人たちはいつも全力で頑張ってるんじゃないのとお思いの方もいらっしゃるでしょう。確かにそうです。彼らは100%どころか、120%、200%、自分がこうだと納得できるまで限界を超えて力を出し続けることもあります。

ですがその力を出し尽くした先に待っているものは何でしょう。それは膨大なストレスと疲労感。ここまでやってもまだできない自分に対する焦りの感情。休むことも知らずひたすら頑張り続けるのでは、人間壊れてしまいます。そう、完璧主義者の人は、うつ病になりやすいとよく言われます。

きちんと休みを取り、ストレスも上手に解消し、常に力を蓄えておける完璧主義者なら問題はないでしょう。ですがそんな超人のような人はごく一部です。多くの人はストレス解消しようとしても、そのための娯楽すら完璧にこなそうとして逆にストレスが溜まり、なかなか上手に発散できません。

また、常時全力以上をかけて頑張り続けるため、常にガス欠状態にも陥ります。ガス欠なのに後ろから自分で背中を押して無理やり動かしているようなこともあるのです。そんな人たちに「全力で頑張れ!」なんて……向いていると言えるでしょうか。心を壊して病気になってまで頑張り続けるようなことにならないでしょうか。

真面目な人こそ手を抜くことを知ろう

全てのことを100%頑張ろうとしても、人の力には限界があります。真面目な人はやるべきことや与えられたことを必死に頑張りますが、その真面目さゆえに自分の限界を見誤ることが多々あります。他者に対して真面目な人ほど、自分自身のことは見失いがちなもの。「自分がやっておかないとみんなが困るだろう」そんな思いから気がつけばつい限界以上に頑張って、いつの間にかくたくたになっている……なんてこともあります。

真面目な人ほど、手を抜くことの重要さを知ったほうが良いと言えます。それはサボリや不真面目さではなく、自分を守るための行為です。あれもこれも、目に入るものを全てに対して誠実であろうとするのは素晴らしいことですが、だからといって八方美人に頑張りすぎてしまうのは自分の首を絞めるだけ。「ここぞという頑張りどころ」とそうでないところのメリハリをつけることも、大切なことなのだと知りましょう。

手抜きすぎず、頑張りすぎず「7割ゲージ」で生きる

自分の心が壊れるまで頑張ってしまわないようにするには、ちょっとしたコツがあります。それは「7割ゲージ」で生きるようにすること。テレビゲームをする人は容易に想像できるでしょうが、上限100の、「自分の力ゲージ」を常に心に置いておくのです。よくわからないという人は、10ごとに目盛りがふられた、1から100までの定規のようなものと考えてもらえばいいでしょう。100の状態が、自分が「全力で頑張る」時の状態です。

普段仕事や日常生活を送るときに、その目盛りの70のところまでしか力を出さないのが、「7割ゲージ」の生き方です。7割を超えたら一息ついて、ストレス解消や休憩を入れる。100の力を出すのは本当にここぞという勝負時だけと決め、普段は70を限界だと決めておくのです。この7割というのは不思議な数字。例えばテストの時に60点だとまだまだ努力不足な印象ですが、70点だとまあ頑張っているな、という感じがしませんか? 「ほどほど」を示すのに大変いい割合だと言えるのではないでしょうか。完璧主義の人は「残り3割も……」と思うかもしれませんが、残り3割はいざという時、それこそ人生の山場のようなシーンで完璧を遂行するため、その時まで自分の心を守るための貯金だと考えてみてはどうでしょう。

「何事もほどほどくらいが丁度いい」という言葉もありますが、それはまさにうつにならない生き方のヒントと言えますね。