うつと併発しやすい心の病気について

うつが呼び込む心の病気!併発しやすいこれに注意!

うつ病にかかるとその副次的な症状として、またはうつ病によるストレスなどで別の病気を併発することもあります。体の病気でも合併症として他の病気を引き起こすことがありますが、それと同じと考えてもらって良いでしょう。うつ病治療のほかに、併発した病気や症状の治療が必要となるので、患者の負担は大変大きくなってしまいますが、どのような病気を併発しやすいのか知っておけば、病気に早く気がつくことができます。

睡眠障害

ほとんどのうつ病の人が併発すると言われる睡眠障害。うつ病の代表的な症状として上げられるほどに有名ですが、睡眠障害の症状そのものが様々なので、まずは自分がどのようなタイプの睡眠障害であるか知ることが必要です。寝つきが悪いのか、早めに目覚めてしまうのか、眠りが続かないのか、また逆に眠りすぎるのか。それぞれの症状に合わせて服薬する薬も違ってきますが、このうちどれかひとつの症状だけが出るのではなく、「寝つきが悪く、また途中で目覚めてしまうことがある」など睡眠障害の中でも症状を併発することがあり、大変つらいものです。

脳内物質のバランス崩壊などが主な原因ですが、睡眠障害を改善するには太陽の光が大きな役割を担うと言われます。朝起きてから日光を浴び、体内時計をリセットすることは大切です。また、寝る前に暖かいミルクを飲む、寝る一時間前からパソコンや携帯電話の画面を見ないなど、薬に頼るだけでなく日常の暮らしの中でも、より眠りやすくするための改善策は考えられます。過剰睡眠の場合は、夜に十分熟睡するための対策が必要となってきます。もちろんそれぞれに投薬治療も必要に応じて行われますが、ただ薬だけに頼るのではなく、自分に合った改善策やリラックス法を見つけるなどの工夫が必要な病気と言えるでしょう。

摂食障害

摂食障害も、うつ病と併発しやすい病気のひとつです。摂食障害には拒食と過食がありますが、うつ病の人はどちらもなりうる可能性があります。拒食の場合はうつ病による食欲不振から空腹感を感じず、意図せず食事量が減ってゆき、そのまま食べられなくなってしまうわけです。また食べていてもおかゆ程度しか食べられない……などひどく偏った食事のせいで栄養障害を引き起こすことも考えられます。過食は、ストレスからくる不安から逃げたくて、周囲にある食べ物につい手を伸ばしてしまう行為がエスカレートし、陥っていくことがあるようです。

どちらのケースも、カウンセリングなど心のケアのほかに、三食規則正しく食べるという食の基本に立ち返ることが必要となります。拒食の場合はほしくなくても三食たべる、過食の場合は三食の食事以外で食べ物に手を出さない、といった具合です。また拒食や過食は同時に体の病気を引き起こすこともありますので、そちらも合わせて治療しながらということになります。

過食の場合、生活習慣病として知られる怖い病気、糖尿病のリスクもありますので、症状を放置しないでできるだけ早い時期に医師に相談するようにしましょう。

パニック障害

うつ病の人が併発することが多いと言われるのが、パニック障害と呼ばれる不安障害です。パニック障害は、特に何か理由があるわけでもないのに、突然言い知れぬ不安に襲われ、動悸や息切れ、めまい、腰が砕けて立てないなどの発作を起こすもの。その症状は非常に苦しく、発作が起きている間、患者は「死んでしまいそう」と思うほどの恐怖に襲われます。電車やエレベーターの中など逃げる場所のない閉鎖空間や、人の大勢いる場所で発作が起こりやすく、患者は次第に「外出したら発作が起きるかもしれない」と恐れて外出を避け、部屋に篭りがちになる傾向にあるようです。

パニック障害の症状が出た場合、早めに医師に相談して治療を受けるようにして下さい。また、パニック障害は発作が起こりそうになった時、「これをすれば大丈夫」という自分なりの対策が功を奏することもあります。「まずい」と思った時は深呼吸して飲み物を飲む、携帯電話で誰かに電話をする、音楽を聴きながら出かけるなど、その方法は人によって様々です。薬物療法も効果的ですが、その薬を持ち歩くことで安心感を得て、発作が起こりにくくなる人もいるようです。