女性の体とうつ病の関係

ストレスフルな女性は要注意!うつになりやすいのは女性!?

一般的に、男性に比べて女性のほうがうつ病になりやすいと言われています。実際うつ病に悩む女性は数多くいるわけですが、女性には女性特有のうつになりやすい要因があるのです。

ホルモンに支配された女性の体

男性と女性の最も大きな違いといえば、女性には出産する機能が備わっているということです。そのために女性は、思春期頃から月経が始まり、以後生涯にわたって女性ホルモンに支配されながら生きていかねばなりません。女性ホルモンは毎月変動し、その変動が女性の心に大きな波を与えます。

また、毎月のことだけでなく、妊娠、出産によってもホルモンの状態は大きく変わります。妊娠中または出産後、急激に変動する女性ホルモンによって心が影響を受けることは多々見受けられます。さらに年を経て、女性ホルモンの分泌が減り、閉経を迎え更年期が訪れると、そこでもまた女性ホルモンが減ったことによる影響を受けるわけです。

女性がうつになりやすいと言われるのは、女性の体のしくみに起因するもの。感情が揺れ動きやすいので、日頃から自分の体のリズムを知り、上手にストレスを解消していくことが女性の生涯の課題の一つとも言えるかもしれません。

毎月が戦い~月経前症候群

月経が始まる前の一週間前後、ひどく落ち込んだりイライラしたり、心が不安定になることがあります。俗に言う月経前症候群です。この症状は精神的なもの、身体的なもの、人によって様々なので、中には心の症状よりも腹痛や腰痛など体が辛くなる人、もしくは心も体も両方に症状が出る人、様々です。症状が重い女性にとっては、この時期は毎月地獄のように感じるのではないでしょうか。

月経前症候群は婦人科の範囲ですので、治療も主に婦人科で行います。あまりにひどい場合は、一時的に抗不安剤などを処方されたり、痛みがひどくくる場合はピルで月経そのものを調整することもあります。心の症状は時期を過ぎれば落ち着くため、憂鬱な期間をどのように乗り切るかが女性の悩みどころ。

また、月経が重く痛みもひどい場合、職場を毎月休みがちになりそのことがストレスとなり、抑うつ状態になることも十分にありえますし、子宮内膜症など婦人科の病気を発症していることもあります。月経がひどく負担な人は一度医師に相談したほうが良いでしょう。

母の心の第一関門~マタニティブルー

出産後数日から十日前後、いわゆる産褥期と呼ばれる時期に起こるのがマタニティブルーです。わけもなく涙が出たり、子育てに自信が持てなくなったり、イライラするなど、その症状はうつ病とよく似ています。これは、出産により妊娠期からのホルモンのバランスが急激にがらりと変動することで起きるもので、通常は長くても一月ほどで自然に収まります。また、出産した女性の半数はマタニティブルーを経験していると言われ、母となった心の第一関門であるとも言えます。

自然に収まるとはいえ、マタニティブルーの期間は十分に休養と睡眠を取る、一人になれる時間をつくるなど、心のケアを十分にしておきましょう。場合によってはマタニティブルーから脱することができず、そのまま産後うつ病へと移行してしまうケースも多数あります。

終わって始まる~更年期障害

やがて閉経が近づき、そして月経が終了する頃の数年間、女性ホルモンの減少と停止によって発生するのが更年期障害です。更年期障害はほてりや動悸、頭痛など身体的な症状が多く現れますが、同時に不眠や不安、興味の喪失など、うつ病のような心の症状も現れます。

またこの頃は子育てが終盤、もしくは終了する時期でもあります。これまで自分の手の中にいた子供がそこを離れて旅立っていくことに寂しさを覚え、空の巣症候群と呼ばれるうつ状態に陥ることも。趣味も持たず子育てだけにひたすら心を砕いてきた人に起こりがち症状で、こちらも十分な注意が必要です。ひどい場合はそこから更年期障害とうつ病を併発してしまうこともあります。

このように、女性は生涯にわたり、それぞれの時期に応じたストレス対策や心の変化との向き合い方を考えていく必要があるわけです。できるだけ多く気分転換の方法や趣味を持ち、女性としての人生を楽しみたいものですね。