基本

『うつ病になるとどうなるの?』基本の症状5つを知っておこう!

一口に『うつ病』と言っても、想像される症状は様々ですよね。憂鬱になる、眠れない……個々の症状はぱっと思いついても、具体的にどうなるのかまで知っている人は、まだまだ少ないと言えるでしょう。
もちろん、単純に憂鬱だからうつ病、というわけではありません。
では、うつ病になるとどうなってしまうのか、代表的な症状を具体的にひとつひとつ見ていきましょう。

(症状その1、気分の落ち込み)
うつ病の症状としてまず上げられるのは『気分の落ち込み』です。
何をやっても憂鬱で心が晴れなかったり、なんだかむなしくなってしまったり、何でもないようなことでひどく気持ちが落ち込んでしまったり……。
生きていれば誰だって落ち込むことはありますが、その状態が毎日毎日続くのがうつ病です。
ひどくなってくると、自分がいらない人間のように思えたり、突然悲しくなって訳もなく泣いてしまったりすることも増えてきます。

(症状その2、意欲の低下)
さらに心の症状として『意欲の低下』が上げられます。
学校や仕事に行きたくない、好きだったものを楽しめなくなった、人付き合いが億劫になったなど、日常の様々なことに対する意欲が極端に低下します。
頭に霞がかかったようにぼんやりすることが増え、集中力もなくなり、健忘と呼ばれる病的な物忘れを起こしたりします。
場合によっては布団から起き上がることすら難しくなり、入浴や食事など一般的な日常生活も、人の手を借りなくてはできなくなることも……。
意欲的に動けないのは非常に生き辛い状態で、特に仕事など生活の基盤となることに対して積極的になれないのは、生活そのものの地盤が緩んでしまい、新たなストレスの元ともなりかねません。

(症状その3、睡眠障害)
うつ病が引き起こす身体的な症状として、もはや代表的とも言える『睡眠障害』。
一般的に知られているのは『不眠』ですが、実は不眠には『寝付けない』『眠っても途中で起きてしまう』という二つのパターンがあります。
前者の寝付けないことを『入眠困難』、後者の途中で起きてしまうことを『中途覚醒』と言い、処方される薬もそれぞれ違います。
また、薬を飲んだ状態で中途覚醒すると、予期せぬ行動をとってしまい、しかもそれを覚えていないという健忘を引き起こすこともあり、非常にやっかいなもの。
そして、睡眠障害は不眠だけではなく、過剰に眠りすぎる『過眠』の症状も認められています。
頭がいつまでもぼーっとしたり、頭痛がしたり、場合によっては生活に支障をきたすほど眠りすぎてしまうことも。
睡眠は健康の要だけあって、思うように眠れないことで、うつ病の患者はさらに体調のバランスを崩しやすくなってしまうのです。

(症状その4、食欲不振または過食)
『食欲不振、過食』もうつ病に見られる身体的な症状のひとつです。
食事に対する意欲が極端に薄れ億劫に感じたり、または空腹感そのものを感じにくくなったりします。
またそれとは逆に、食べることでストレスから逃避しようとし、必要以上に食べてしまう『過食』が起こることも。
正しく食事ができないと望まない体重の変化が起こり、過食になってしまった場合は糖尿病などのリスクも負うことになってしまいます。
うつ病は人の生活の根源にまず支障を来たしてしまうので、非常にやっかいな病気と言えるでしょう。

(症状その5、希死念慮)
『希死念慮』とは、文字通り『もう死んでしまいたい』という思いを強く持つことです。
うつ病の初期からこういう気持ちを持つ人もいますし、進行するにつれ強くなっていくこともあり、人それぞれです。
自分には価値がなく生きていたって仕方がない、このまま生きていても楽しいことなど何もない、生きていくのが辛いなどという気持ちが強くなり、場合によっては突発的に行動に移してしまうこともあるため、大変危険な症状と言えます。
死にたい気持ちが強くあるようなら、信頼のおける誰かに打ち明けるなどして助けを求めるか、通院したほうがよいでしょう。
うつ病が死に繋がってしまう直接的な原因が、この『希死念慮』です。

うつ病は心と体の両方のバランスを崩してしまう病気です。
うつ病が原因で始まった体の症状については、うつ病を治さない限り根本的な解決にはならないため、根気よく治療していくことが必要になってきます。
焦らず一歩一歩治していきましょう。