危険

「少し良くなってきた」時がうつの最も危険である時期とも言える

うつ病では自分に自信がないということや存在意義に疑問を感じてしまう場面が多くなるという症状があります。うつ病で本当にやる気が起きない、どうしようもない時というのはこのようなことが考えられないことが多いです。本当にしっかりと休んでもらうことが必要な時期であると考える事もできます。

しかしそのような時期を越えてくると、自分のことについて考える余裕が少し出てくることになり今の自分の状況を見て情けないと感じてしまうことになります。立場が高い人や自分自身にプライドが高い人、真面目な人ほど自分の今の状況を見つめることが辛く、責めてしまうことが多いです。

そのようなことの延長線上であり、最悪な事態として自殺があります。自殺をしようと思っていることを周囲に伝え、自殺を止めてほしいと考える人も確かにいますが、固い決意で自殺へ足を運んでしまう人もいます。元気であるような姿が最後の姿になってしまうすらあります。

うつ病で怖い面の一つがこの自殺と言えるでしょう。良くなってきたと周囲の人が思っている分、周囲の人に与える影響も強く、逆に周囲の人が精神的に大きな支障をきたしてしまうということもあります。このようなことを防ぐ為に社会的に動きも出てきています。多くの問題を抱えている今の社会ではより活発な動きが必要になってくると言えるでしょう。

うつ病で少し良くなってきている人に対して、良くなってきているねと声をかけることが逆にプレッシャーになってしまうこともあります。周囲の人に良くなっていると思われ、普通の人にように話される事に大きな不安を感じる人もいます。それを恐れて、良くなることに大きな不安感を覚えてしまいストレスになってしまうことがあります。

症状をしっかり見ていき、様子を見る事も大切ですが、うつ病本人の様子をしっかりと見て接していくことが周囲の人にとって重要なことになります。些細な言葉がけがいっきに症状を呼び戻してしまう危険性をうつは持っていると言えますが、多くの場合症状にとらわれすぎた声かけをしてしまうことでそのようなことが起こってきます。

ある程度それまでの関係性をしっかりと踏まえて、接していくことも大切なことになります。自殺に関して言えば、過剰に安心しすぎないことや、様子が少し違う時に気をかけておくなどして、うつの人の力になっていることを示していくことも時と場合によってに、必要なことになっていきます。