きっかけ

こんな時は要注意!うつ病のきっかけになりやすい出来事って?

うつ病は、何でもないのにある日突然かかるような病気ではなく、何かのきっかけがあって発病するもの。
ではそのきっかけになる出来事って、どんなものがあるのでしょうか。
人間関係? 仕事がうまくいかない? 人によって様々なきっかけがありますが、今回はその代表的なものと、意外と知られていないうつ病のきっかけについてお話したいと思います。

(きっかけその1・対人関係のストレス)
うつ病のきっかけとして最も知られるのが、この『対人関係のストレス』です。
友人、家族、恋人、職場……人は様々な人間関係を築きながら生きているため、そこでトラブルが起きるとストレスを溜めやすいもの。
特に生活の基盤となる家族や職場での人間関係がうまくいかないと、大きなストレスとなってうつ病を引き起こしやすくなります。

(きっかけその2・仕事上のストレス)
『仕事上のストレス』、これもまた、うつ病のきっかけとしてよく知られているものですね。
大きなミスをしてしまったり、休みが取れないほどに多忙だったり……。場合によってはそれがきっかけで職場の人間関係が悪化し、上記の対人関係のストレスと同時に圧し掛かってくることもあります。
それだけでなく、リストラや倒産などで職場がなくなり、今後の仕事や生活に対する不安も、うつ病を引き起こすきっかけとなるでしょう。
また、意外と知られていないのですが、昇進などで仕事上の責任が増した時、その重圧に耐え切れず発症することもあります。
うつ病にかかりやすい人は真面目で責任感が強い人が多いため、そのようなことが起こりやすいのです。

(きっかけその3・身近な人やペットの死)
全ての生き物に等しくやってくる『死』ですが、それをきっかけに残された人がうつ病になることも。
特に身近な人やペットなど、自分にとって大切な存在であればあるほどその喪失感は大きく、うつ病発症のきっかけとなりやすいもの。
生前の姿を思い出し、もっとああすればよかったなどと後悔と自責に駆られ、深い落ち込みが続いてそこからうつ病になっていくケースです。
ペットの死によって身体的または心身に発症する症状は『ペットロス症候群』といい、この症状のひとつにうつ病が上げられています。

(きっかけその4・引越し)
え、そんなことで!?とお思いの方もいるでしょうが、引越しするとこれまで住んでいた環境が大きく変わります。
特に県外など遠方に引っ越したり、進学や単身赴任などで家族と離れて一人暮らすことになった場合、毎日共にいた家族も近くにおらず、知らない土地で頼れる人もいない状態になり、それが思わぬストレスとなることがあります。
また家族と一緒でも、新しい土地に慣れようと努力することに疲れて、発症のきっかけとなることも。
特に子供たちには『転校』がつきもので、新しい学校に慣れることができず、重いストレスを抱えてしまう場合もあります。

(きっかけその5・結婚、出産)
結婚や出産って嬉しいことなんじゃないの?と多くの方がお思いになるでしょう。
確かに喜ばしいことですが、同時に生活に大きな変化をもたらします。
結婚は、それまで他人だった、生活習慣の違う二人がひとつ屋根の下で暮らし始めるわけで、いざ暮らし始めてみると無意識のうちにストレスを溜めてしまうことも。
また出産に関しては、『マタニティブルー』や『産後うつ』といった言葉が知られているように、ホルモンの変化により女性の心に大きな変化をもたらし、うつ状態に陥ることがあります。
通常は出産後に少しずつ元に戻っていきますが、そこから戻ることができずうつ病へと移行してしまうこともあるのです。

(きっかけその6・子育ての終了)
子供が成人し、独り立ちした親世代に起こりやすいのが、子育ての終了をきっかけとしたうつ病です。
それまで子供のために心を砕き、子供のためにと必死に働き生きてきた親世代が、子供がその手を必要としなくなった時に何をしていいのかわからなくなり、自分の存在の必要性を見出せずにうつ病になってしまうケースです。
自分の全てを子育てに注ぎ、個人的な趣味をもたずに生きてきた人は、よりリスクが高まります。

(うつ病になりやすい人は『変化』に弱い)
うつ病のきっかけとして一般的によく知られる『ストレスによる重圧』の他にもうひとつ、うつ病を引き起こしやすいトリガーとして、『変化』があります。
それは決してマイナス面の変化だけではありません。上記で上げたように昇進、結婚、出産など、一見プラスの変化でもありえます。
なぜなら、『変化』というものはどんなものでも、人の心にストレスをもたらすからです。
うつ病にかかりやすい傾向にある、真面目で責任感の強い人は、その変化にとにかく自分を合わせようと無理をして、必要以上にストレスを溜めてしまうため、よりうつ病のリスクが高まるのです。