恋人

お互いの心を大切に……うつ病の恋人と上手に付き合う方法

もしもあなたの大切な恋人がうつ病になってしまったら……ストレスの多い現代では、その可能性はゼロではありません。
そんな時、あなたはどうしたらいいのでしょうか。
大切な人の助けになりたい、どうにかしてあげたい、きっとそんな風に考え、思い悩むことも多いのではないでしょうか。
今日はそんなあなたのために、うつ病の恋人と上手に付き合っていくために押さえておきたいポイントをご紹介します。

(疑わないこと~不安なのは相手も同じ)
うつ病の患者は症状が重いときには、外出や他人との接触がうまくできないため、デートの約束をキャンセルされたりメールの返事が返ってこないことも多々あるでしょう。
ですがここで『病気だからではなくもう愛情が冷めてしまったのでは』などと思わないこと。
うつの人がうまく接することができないのは、たとえ愛しい恋人であっても例外ではありません。
むしろ無理をして会おうとしないのは、あなたを信頼して『甘えても大丈夫な人』と認識している表れともいえます。
なぜならうつの人は他人の目や評価が気になってしまったり、とにかく責任を果たそうとするから。
それをしなくても自分から離れていかない、信頼して甘えられる相手と心から思ってもらえているのだと考え、あなたも相手を信頼することが大事です。
何より、不安なのはあなただけではありません。うつ病の人は病気になったことで新たな不安を抱えています。
それは『病気のせいで周囲の人が離れてしまわないか』『だめな自分を受け入れてくれなくなるのでは』という気持ち。
恋人であるあなたのことも、信じたくても『自分の病気のせいでもしかして……』と不安に感じてしまうことがあります。
その状態であなたの疑う心を知らされると、うつ病の恋人はますます落ち込んでしまいます。

(許すこと~そうさせてるのは病気です)
前述の、デートの約束をキャンセルするなどの他に、これまで口にしなかったようなことを言ったり、慰めても自分を責めてばかりいることが見受けられると思います。
これまで見ることのなかった相手の弱い部分がむき出しになり、あなたは戸惑うかもしれません。
でも、そういう部分を含めて今目の前にいる人があなたの恋人です。
ありのままを許して受け入れ、そうさせているのは病気なのだという認識を強く持ちましょう。
時には腹立たしく思ってしまうこともあるでしょうが、そんな時はひと呼吸おいて『これは病気が言わせているんだ』『病気がこうさせているんだ』と考えなおしてみてください。
ただし、相手が自分で自分を傷つける、いわゆる自傷行為に走ってしまう時は、『私の大好きなあなたをそんなに傷つけてしまったら悲しい』など、やんわりと諌めるほうがいいでしょう。

(待つこと~回復までは時間が必要)
うつ病の恋人と接していると、一体いつまでこんな状態なのか、そもそも本当に治るのか、不安になってくることがあるのではないでしょうか。
ですがここで焦りは禁物。うつ病は、よくなったり悪くなったりの波を繰り返しながら少しずつ回復に向かっていくもので、治るには時間がかかります。
『いつになったら治るのだろう……』その不安は患者自身も抱えているもの。
周囲が不安になりすぎたり、それを患者の前に出してしまうと患者は余計不安がり、また萎縮してしまいます。
治療には時間がかかると覚悟を決め、待つ姿勢を整えることが必要になってくるでしょう。

(共感すること~私はあなたの味方でいると伝える大切さ)
うつ病の人にとって必要なのは、アドバイスよりまず話を聞いてあげること、そして『共感』することです。
不用意にアドバイスをしてしまうと、患者はそれを実行しようと頑張りすぎて余計疲れてしまったり、『そのアドバイスを実行できない自分』を責めて落ち込んでしまったりします。
それよりもまず、相手の話をただじっくりと聞いて『今まで辛かったね』などと共感することが大切です。
共感する心を見せることで、うつ病の人は『この人は私のことをわかってくれる』という安心感を得ることができます。
大切な恋人に許されている、理解されている安心感は、患者にとって大きな心の支えとなることでしょう。

(引きずられないこと~自分をしっかり持つ)
あなたは恋人を大切に思うあまり、『私が何とかしてあげなきゃ』と頑張りすぎていませんか?
うつ病の患者と長く接し、どうにかしようと頑張る傾向にある人は、時にうつ病の患者に感情を引きずられ、自分自身もうつ状態に陥ってしまうことがあります。
そうならないためにまず、自分にできる範囲をよく知り、全てを一人で抱え込もうとしないこと。
たとえ恋人とはいえあなたにできることには限りがあります。
それを越えて抱え込もうとすればあなたの心まで折れて、二人共倒れになってしまいますから、『自分のできる範囲内で今できること』を無理なく手助けしていくことが一番大事です。
無理せずそっと背中を支えてあげるような、そんな優しさで恋人の回復を気長に待ちましょう。
根気よく治療をしていけば、また二人で笑い合える日がきっとやってきます。