車の運転

無理をするのは絶対厳禁!気をつけたいうつ病患者の車の運転

交通機関の発達した都市部ではまだしも、地方ではまさに車は生活の足。
場所によっては車がないと仕事に行くことすら難しい、というところもありますよね。
すっかり生活に密着している車ですが、うつ病の時に車を運転しても果たして大丈夫なのでしょうか?

(地方では生活の足、でも……)
住んでいる地域によっては、車を運転しなければ通院すらもままならない……といったことがあるでしょう。
ですができることなら、うつの闘病をしている間は運転を避けたほうが無難です。
うつ病にかかると脳の働きが悪くなり、健康な時にはできた咄嗟の判断が遅れてしまったり、集中力が続かずぼんやりしたり、横目に入る景色などが気になって注意が散漫になったりします。
車は日常運転している時にはあまり意識しませんが、その気になれば人の命を奪ってしまえる凶器になり得るもの。
通院などに車を使うこともあるでしょうが、うつ病との闘病中はできるだけ公共の交通機関を使ったほうがよいでしょう。
人ごみが苦手で電車やバスに乗るのが苦痛だったり、そのような場所でパニック発作を起こしてしまうような人は別ですが、ただ乗り降りするだけの公共機関は服薬して運転するより遥かに安全です。
闘病中にどうしても運転しなくてはならない時はくれぐれも慎重にして下さい。

(薬を飲んですぐは運転しない)
運転する際、薬を飲んですぐにハンドルを握ることは厳禁です。
うつ病に使われる薬には副作用に眠気がくるものがありますし、薬の作用で頭がぼうっとしてしまうことだってあります。
薬局で渡される薬の説明書をよく見て、『車の運転などには注意が必要』と書かれている薬を服用した際は、極力運転は避けるようにしたほうがよいでしょう。
念のため、医師に薬を服用後どれくらいで運転してもよいか聞いてみたほうが無難です。
どうしても運転する時は、その時間帯に合わせて服薬の時間をずらすなどの工夫をすることも大切です。
何度も言いますが、車は便利な移動手段であると同時に、一歩間違えば人の命を奪うこともできてしまうのです。

(遠出の時は必ず同行者を)
うつ病の時は、できれば車の運転は近距離だけで済ませておいたほうがよいです。
ただでさえ判断力が鈍っている上、うつ病の時は大変疲れやすいので、遠距離を運転するのはうつの人には難しいこと。
ですがどうしても遠くに出かけなければならない、そんな時もあるでしょう。
その場合は必ず車を運転できる同行者を連れ、その人に中心的に運転してもらい、自分は相手が疲れた時の代わりに運転する程度に留めておいたほうがいいでしょう。
特に高速道路を使う場合は注意が必要です。高速道路はうつ病の人でなくとも運転が単調になり、眠気に襲われがちなもの。
うつ病の患者はその上に副作用を伴う薬を服用しながらの運転ですから、普段以上に気をつける必要があります。
また、運転中に眠気や疲れを感じたら無理は厳禁。すぐに近隣の駐車場など車を止められる場所に入り、休憩をとりましょう。
無理して運転を続け、ふらっと居眠りをしてしまったり注意力が失われたりして、大事故になってからでは遅いのです。

(重度のうつ病で運転するのは厳禁!)
うつ病でもどうにか車の運転ができるのは、あくまでも軽度のうつ病の場合です。
一度にたくさんの薬を服薬しなければならないような重度のうつ病の場合、運転に関わる注意力などの欠落がより激しいものとなるため、車の運転をするのは厳禁です。
たくさんの薬を服用している人は、自分に車の運転が可能かどうか、医師に判断を仰いでください。
また、各警察署に運転適正相談窓口という、うつなどの病気を抱える人で運転に不安を感じる人のための相談窓口もありますので、そこで相談してみても良いでしょう。

(運転再開はまず近距離から)
うつ病を患って長期間運転をしていなかった人が、減薬に成功しさあ運転を再開しようという時は、できるだけ近距離から始めたほうがいいでしょう。
運転の仕方そのものは体で覚えるものなので、うつ病になってもさほど忘れることはありません。
一度自転車に乗れるようになったら、その方法を忘れないのと同じことです。
ですが車幅や道路幅などの運転時の感覚は、常時ハンドルを握っていないとどんどん薄れていくもの。
ましてや闘病明けの身。その状態でいきなり長距離を運転するのは、ペーパードライバーにいきなり長距離を運転しろと言っているのと同じことです。
始めのうちは慣れた近所を少しずつ運転し、感覚を徐々に取り戻してから長距離に挑戦したほうが安全です。
生活の足であるからこそ、運転復帰はより安全で確実な方法で行っていく必要があります。