モヤモヤ

あなたが「うつ病」だと思っているモヤモヤ、違うかもしれません

中学校のころにBさんは、上手く周りの友達に馴染めずにいました。
それは、Bさん本人が「性同一性障害者」であったためです。
小学校までは男女問わずに遊びますが、中学校の思春期真っ只中では遊ぶ相手も男女別になってきます。
そのため、女子の中に混じっていても、なんとなく雰囲気的に違和感を感じており、小学校までは元気いっぱいだったBさんも
その名残から友達と話せないことはありませんが、趣味が合わなかったりして会話が合わず、
全然友達と馴染めないでいました。

そんな中、Bさんはタバコが大嫌いなのですが、両親はヘビースモーカーであり家の中ではいつも父親とBさんの口喧嘩がありました。
Bさんがどんなに父親に換気扇の前でタバコを吸ってほしいなどと言っても、全然聞いてくれないどころか、Bさんに「生意気だ」と逆に怒ったりしていました。
学校でも上手くいかず、家でも上手くいかず、Bさんは人生に疲れてしまい、どれほどタバコに害があり、危険なのかを自分の体で証明しようと、
父親のタバコを1箱自分の部屋に持ち帰り、タバコの箱の中身を全部食べようとしました。
タバコには有害物質という悪い成分がたくさん入っているので20本分のタバコが体の中に入ってしまうと死んでしまいます。
その時、母親に見つかって止められ自殺を阻止されました。

それからなんとなく月日が流れ、高校に入学したころには、とあるSNSサイトにハマっていました。
顔も知らない相手と話すのは大丈夫か心配でしたが、ネットにて自分と同じ趣味の人をみつけて話すことはカンタンで
すぐに打ち解けて話してしまいました。
Bさんは何も習い事をさせてもらえなかったのですが、家にピアノがあり、ゲームの音楽などを
自分の耳で聞いてピアノで音を出して…という風にして独学でピアノを学んでいきました。

それからというもの、「直接人と話したり、教えてもらう」ということよりも、「自分で好きなことを好きなように学んでいく」ことを覚えてから
どんどん新しい知識を身に付けていきました。人と会話をするのが苦手だったので、家にいる時間も長く、
練習する時間はたくさんあったのです。ですが、独学というものにも限度があることを高校生で知りました。

高校生になってから、また新しい女性用の制服を着ることになりました。
「格闘技ができたらかっこいいだろうな」と昔から思っていたのですが、100円ショップに販売されているおもちゃの剣やエアガンを使って
マクラを立てておき、敵のように見立てて遊んでいたこともありました。
高等学校には「少林寺拳法」という少し変わった格闘技の部活がありましたので、「どんな感じか見て、家に帰って練習しよう」と思い見学にいきました。
しかし、思っていた格闘技とは違かったので、すぐに見学をやめようとしていたのですが、先輩たちの「入るでしょ?」という言葉に押されて入部することになってしまいました。
運動部に入っていないかったBさんはとてもしんどかったので、いつも「辞めよう」と言っていました。
ところが、そんなことを言いながらも高校3年間部活動を続けました。

その中で、自分が性同一性障害であることがわかり、具体的な戸籍変更までの手順もはっきりしてきました。
そのことがわかったのが高校3年生のときでしたが、その時には、自分の今までのモヤモヤがすっきりとしていて
どんどん積極的に人と話せるようになりました。
たまに、とてもしんどいことがあり、しんでしまえば楽だ…と考えることもあるようですが、
なんで「自分が死ななきゃならないのか。めんどくさい、相手が死んでしまえばいいのに」と思うようになりました。
今は厳しくても、必ず良い方向に進む「気」さえしてきたようです。

それは、少林寺拳法をしている人の人格形成の教えと、必ず続けていれば、何に対しても結果がでてくるということを
自分のピアノの独学で知ったのです。

それからというもの、好奇心が旺盛になり、何に対しても積極的であり、
自分の頑張っている結果を見て欲しいという願いまでもつようになりました。
今では、自分でHPを作って「性同一性障害者」に対する相談をする場所を設けているようですよ。