無気力

無気力、無感動……心が動かない時は自然に触れる趣味を!

息抜きに趣味や好きなことをしようと言われても、それまでの趣味すら楽しめなくなるのがうつ病というもの。
『昔は楽しかったのに、どうしてこんなに楽しめなくなったのか……』と鬱々とした気持ちを抱えるくらいなら、いっそ新しく趣味を始めてみませんか?
簡単に始められて無心になれる、そんな趣味があるんです!

(意外と気楽に始められる『園芸』をやってみよう)
園芸……というと、大きなプランターを用意したり、なんだか大掛かりな印象を受ける人もいるでしょう。
確かに本腰を入れてやる人の中には、庭全体をコーディネートするガーデニングにまで発展し、大掛かりにやっていることもあります。
ですが元々園芸は、植木鉢ひとつで始められる趣味。
小学校の頃、夏休みに朝顔やひまわりを育てたことはありませんか? その程度の規模で十分なんです。
植木鉢は100円ショップで簡単に手に入りますし、土も今は小分けしたものがホームセンターなどに売ってあります。
世話も基本的には水をやるだけ。外に出なくてもベランダや場合によっては室内でもできる、特別難しい技術のいらない誰でも楽しめる趣味、それが園芸なのです。

(手軽に自然と触れ合える)
また、園芸は手軽に植物と触れ合える、自然を楽しむことのできる趣味でもあります。
人工物に囲まれてばかりの暮らしの中では、たとえ小さな自然でも触れ合うだけで心がほっと和むもの。
かわいらしく健気に咲く花に癒されたり、たくましく伸びる姿に励まされることもあるでしょう。
植物園などに出かけるとなると、一日がかりで遠くまで……ということになり、外出が苦手なうつ病の人は疲れてしまいます。
手軽に自宅で、しかも一人で楽しめる園芸はうつ病の人にも向いている趣味といえるのではないでしょうか。

(土いじりは無心になれる)
もう一点、うつ病の人に園芸が向いている点、それは土いじりをしていると無心になれるというところです。
何も考えずただ黙々と土を掘り続けるような作業は、心をからっぽにしてひたすら人を無心にさせます。
黙って横になっているとつい考えてしまう心配事や浮かんでくる不安……そういったものから一時離れることのできる、貴重な時間となることでしょう。
また、土の感触は手に優しく、どこか懐かしい気持ちにさせてくれるもの。
触れていることで優しい気持ちになり、心の落ち着きを得ることだってできるのです。

(育てられた達成感と喜びを得られる)
特に花が咲くものや実が付くようなものは、がんばって世話をした結果が明らかに目に見え、深い達成感や喜びを得ることができます。
綺麗に咲いた花や実った果実は、あなたに『自分にもできた』という満足を与えてくれるでしょう。
自信を失いがちなうつ病の人には、それはとても必要なもの。
はっきりと目に見える形で努力の足跡が見えるというのは、非常にわかりやすいと言えますね。

(簡単に育てられるものから始めよう)
園芸は本格的に手を入れようと思えば、いくらでも手を入れられる奥深い趣味です。
ですがうつ病の人が初めからそのように手をかけようとすると、不調の波にあおられて挫折してしまうことも。
好きでしていたことが『やらなければならない』になってしまっては元も子もありません。
まず始めは、育てやすい一年草が良いでしょう。
一年草というのは、文字通り一年限りの花。その季節限りになってしまいますが、長期間世話をして維持を続けるのはうつ病の人には難しいことなので、これくらいから始めたほうが丁度いいでしょう。
また、できるだけ丈夫であまり手をかけなくてもぐんぐん育ってくれるようなものがよいと思います。
小学生でも育てられる朝顔やひまわり、園芸店でも安く売られていてよく伸びる日々草などおすすめです。
冬場から春先にかけてはパンジーも丈夫な花ですね。
虫が苦手な人なら、虫がつきにくく丈夫なハーブなどもいいのではないでしょうか。

(発砲スチロール箱で育てる身近なお勧め野菜)
ところで、せっかく育てるのなら何か有益なものを育てたい……とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には是非、小葱をおすすめします。
小葱は丈夫ですし香草なので虫もつきにくく、水だけでもぐんぐん育ちます。
何より大掛かりなプランターを用意しなくても、近所のスーパーなどで『ご自由にお持ち帰り下さい』と置かれている発砲スチロールの箱でも育てることが可能です。
さらに、伸びた葱は切って食卓に利用することもできますし、家族にも貢献できます。
切る時に根元を残しておけば、またぐんぐん伸びてきて収穫することができ、何度でも楽しむことができます。

(うまくいかなくても落ち込みすぎない!相手は生き物です)
園芸といえば、小学生の頃に朝顔やひまわりを枯らしてしまい、苦い思いをした人もいるでしょう。
あなたがいざ園芸を始めても、始めのうちはうまく育たないかもしれません。
ですがそこで『私はこんなこともできないなんて』と落ち込まないこと。
よく考えてみてください、園芸のプロともいえる農家の人だって、不作の年というのがあります。本格的に園芸を趣味にしている人だって、花が咲かなかった……なんてこともあるんです。
何しろ植物とはいえ相手は生き物。自分以外の命がなんでも自分の思ったように育ってくれるかといえば、そんなことはありません。
もちろん相手は生き物ですので、せいいっぱい世話をすることは大切です。
でも、うまくいかないことだってある。それを肝に銘じて、楽しんめるといいですね。