無理

無理は禁物!焦らないでゆっくりと~うつ病療養中の過ごし方

うつ病にかかり仕事を辞め、もしくは休職して自宅で療養したとしても、体が動かない……毎日寝てばかりだけどいいの?と不安に思う方も中にはいらっしゃると思います。
ゆっくり休んでくださいと言われても……いつまでそうしていたらいいのか……本当に元気になれるの?
うつ病になったばかりの頃は、過去の自分と今を比較してより『自分は駄目な人間だ』と悲観的になりやすかったり、投薬も始まったばかりで症状が落ち着かなかったりするものです。
そんな時、どんな風に療養生活を送ったらいいのでしょうか。

(無理して動かない!きつい時は寝ててOK)
『休養を』と言われても、本当に毎日文字通り寝てていいのだろうか……。
たとえうつがひどくて体が動かなくても、そのように気にしてしまう方はいます。
ですがそこは気にせず、寝ていて大丈夫。日常生活や睡眠のリズムは今後取り戻していくべきことですが、まずは疲れ果てた心をしっかり休ませてあげること。
脳の機能も落ち、肉体的にも精神的にも、うつ病は非常に疲れます。
投薬治療が始まり、ある程度薬の効果が現れるまでは通院とトイレ以外寝たきり……という方もいますが、初めのうちはそれでも大丈夫です。
あなたは足を複雑骨折した人に、手術の翌日『一人で歩け』とは言えないでしょう?
うつ病にかかった心は、複雑骨折しているのと同じこと。あなたは病気なのです。まずは休みましょう。

(調子がよくなってきた? 薬の効き始めが一番無理をしやすい)
投薬治療が進み、ある程度気持ちが回復して動けるようになってくると、これまでの焦りから無理にあれこれしようとする人もいます。
また、家族が『動けるんだったらやりなさい』と家事やその他の用事を強要することも。
ですがこれは大変危険なことです。
薬の効き始めは、まだあくまでも薬の効果でどうにか立っていられるような状態。とてもまだ家事や用事などを一人でこなす時期ではありません。
ここで無理をするとまた疲れ果て、始めに逆戻ってしまうことだってあります。
無理は禁物です。家事などをするにしても、疲れない範囲で自分のできることから少しずつ、始めていきましょう。

(自宅でもできる方法でゆっくり心を癒すことから)
心を休養させるために、うつの初期の頃には布団に篭って寝ていることも多くあると思います。
ですがずっと動かず、使わないままだと脳の機能はどんどん低下してしまいます。
まずは、布団の中でもできることから始めましょう。今日は動けそうだなと思った時に、手足を曲げ伸ばししたり、布団の上に座ってストレッチをしてみたり。
カーテンと窓を開けて外の空気を吸うだけでもずいぶん違います。
窓の外の変化していく空や風に揺れる街路樹を黙って見ているだけでも、脳にはゆっくりとした心地よい刺激になります。
横になって好きな音楽を聴くことも良いでしょう。
散歩やジョギングなどはさらに調子が回復してから。まずは布団から、次に自室で、そして自宅の中で。
いきなり範囲を広げようとせず、少しずつゆっくりと行動範囲を広げていきましょう。

(休養期間は充電期間と思おう)
でも遊んで怠けているように感じる……そんなあなたは、この休養期間を充電期間だと思ってみてください。
人間だって心をすり減らすばかりでは、いつかはそのエネルギーは尽きてしまいます。
ゆっくり休んだり気分転換をしたり、自然や音楽などに触れてそのエネルギーを充電することは、想像以上に必要で大切なことなんですよ。
あなたは今までそんな余裕すらなく頑張ってきたのですから、心が満タンになるまでゆっくりと充電する必要があるのです。
時間はかかるかもしれませんが、まずは焦らないこと。
できることは充電しながらも少しずつやっていけばよいのですから。

(でも仕事をしないと暮らしが……困ったことは一人で抱えない)
そうは言っても、仕事をしないと暮らしが……貯金にも限界が……と現実的な問題も降りかかってきます。
一番の問題はお金で、それがないと通院すらもままなりません。
そんな時は絶対に一人で抱え込んで悩まず、自治体の福祉課や通院している病院、精神保健センターなどへ相談してみてください。
一人で抱え込み、無理して仕事を始めたとしても、また悪化して振り出しに戻ってしまうことも。
ひどい場合は最初よりもっと悪くなってしまうことだってあります。
お金の相談をするのは恥ずかしい、などと思っているあなた、今は誰もが不安定な暮らしをする時代です。
ほんの一時のプライドと、あなたのこれからの心の健康と天秤にかけられますか?
仕事を始めたいと思う場合はまず主治医に相談を。仕事は無理そうだという時は、自治体などへ相談を。
一人きりで抱えない、一人きりで決めてしまわないことが大切です。

療養中はとにかく無理は禁物。あなたは病気なのですから、布団に横になっていても決して怠けているわけではあいません。
むしろ休むのがあなたが今やるべきことと心得て、ゆっくり治していきましょう。