飲み忘れ

『アッ、うっかり!』お薬の飲み忘れを防ぐためにできる3つのこと

これは朝、これは昼食後、これは寝る前……心の病気の薬は患者にとって時に処方が複雑で、管理が大変に感じられることもあります。
おまけに病気のせいでなかなか規則正しい生活とは言えず、薬を決まった時間に飲もうとしてもうまくいかなかったり、場合によっては『あれ、飲んだっけ?』『飲み間違えた!』なんてことも……。
そんなうっかりを防ぐためにできる、薬の簡単な管理方法を3つ、お教えしますね。

(薬をもらったら仕分けしておく)
薬を持ち帰ったら、まず用途別に薬を分けておきましょう。
薬局でも飲む時間ごとに袋を分けてもらえますが、薬局の袋ではぱっと見にわかりづらいもの。
日にちごとに分けられるピルケースがあればそれが一番よいですが、なければ色や柄の違う大きめの封筒をいくつか用意して、その中に時間帯ごとに薬をわけて入れておくといいでしょう。
ぱっと見ただけでどの時間のものかわかりやすく、間違って服用することを避けられます。
もちろん色や柄だけでわけるのではなく、封筒にも『食後』『寝る前』などの服用する時間帯を、油性ペンなど濡れてもいいペンではっきり書いておきましょう。
濡れても滲まないペンで書いておくと、服薬中にうっかり水をこぼしてしまっても安心ですね。
面倒だから、かさばるからと薬局の袋からだして薬を全部ひとつにまとめてしまうことだけは避けてください。
うつ病にかかると判断力などが低下し、健康だった頃には当たり前にできていたことも無意識のうちにできなくなっているもの。全部をひとつにしてしまうと、いざ飲もうとした時に『あれっ、どの薬だっけ』が必ず起こります。

(飲んだ時間をメモに残す)
生活時間が毎日規則正しく……というわけにはなかなかいかないのがうつ病。
特に薬を飲み始めた初期の頃などは、睡眠導入剤が効き過ぎたり、逆に効かなかったりして起きる時間がまばらになりがちです。
そんな状態で毎日同じ時間に朝昼晩と規則正しく服薬するのは難しいこと。
だったら目が覚めて『もう活動しよう』と決めた時間をその日の『朝』の基準にするしかありません。
ですがそれだと薬を飲む時間が毎日バラバラになり、『あれっ、飲んだっけ!?』の原因になってしまいます。
そんなうっかりを防ぐために、薬を飲んだ時間をメモに残しておくと大変便利です。
パソコンのモニターでも鏡でも、一日何度も見る場所にメモを貼り、飲んだ日にちと時間を書いておくだけ。
些細なことかもしれませんが、うつ病は健忘と呼ばれるもの忘れを引き起こすこともありますし、これだけ記録しておくだけでも大きく違います。
余裕がある人は薬の種類ごとに分けたメモをあらかじめ作っておき、それに日付と時間を記入していってもいいですね。

(薬を決まった行動のスイッチにする)
飲み忘れを防ぐためには、服薬することを生活習慣のひとつにしてしまうことです。
例えば『寝る前に必ずトイレに行く』という人は、わざわざ意識しなくてもその時になったら自然とトイレに行くでしょう?
それと同じように『食事をしたら薬を飲む』など、服薬と何かの行動をセットにして、習慣として体に覚えさせるのです。
特にわかりやすく、薬の飲み方としてもベストなのが『睡眠薬を飲んだら寝る』習慣。
睡眠薬を飲んだあとに『薬が効くまで』と体を起こしてあれこれやっていると、薬が効き始めたときに無意識のうちに覚えのない行動をとってしまうことも。
また、寝る間際までパソコンや携帯電話、テレビの画面を見ていると脳が覚醒してしまい、非常に眠りづらく薬が効きにくい状態になってしまいます。
それを防ぐためにも『睡眠薬を飲んだら寝る』ことはとても大切です。
さらに『睡眠薬を飲む』ことをイコール『眠るためのスイッチ』として習慣づけると、睡眠薬を飲むことで体が『あ、今日はもう寝るんだな』と眠る体制を整えやすくなります。
是非ひとつの習慣として治療に役立てたいものですね。
もちろんそれ以外の薬に関しても、『食後のはみがきをする前に飲む』などの形で習慣づけると、飲み忘れを防ぐのに大変効果的ですし、ひとつの行動とセットにして覚えておけば、飲んだかどうかも思い出しやすくなります。

正しく薬を服用するのは治療のためにとても大切で必要なこと。
上手に飲み忘れを防いで、きちんと薬とお付き合いしていきたいものですね。