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うつ病への理解よりもその人自身への理解を望んでいることが多い

相手の力になりたいと思ってしまうとき、余計に相手を傷つけてしまうことはよくあります。特に何かを相談されている時に、話を聞いているつもりであったはずなのに、一方的な質問攻めになってしまっているということはよくある話です。相手の力になりたいという気持ちがあるのは非常に良いことであり、優しい気持ちであると言えます。しかしそれをコントロールする術を知らないと、相手の力になることは難しくなってしまうでしょう。

うつ病の人の相談を受けている時に、その人の話を聞くというよりも、うつ病についての話ばかりになってしまうことはあります。うつ病の原因やどのくらいの時期から出てきたか、過去に何かあったかなどの話を進めていく場合が多いです。このような情報は大切になっていきますが、うつ病の人にとって時にうつの症状はどうでもよかったりすることがあります。

とにかく今の自分の状態を聞いてほしいということや自分を知ってほしいという思いが強いこともあります。このような気持ちにしっかりと応えることができるかどうかが大きなポイントになると言えるでしょう。

原因などをダイレクトに聞かなくても、うつ病の人からの話しの中で原因につながるような話が出てきたり、詳しい情報が出てくることもあります。このような話しの中で出てくる原因などは、ダイレクトに聞いたときよりも、その人のうつの形を色濃く残していることが多く、非常に重要な情報になることもあります。当然原因などの話が全く出てこないこともありますが、話をして気持ちを晴らすことができただけでも、うつ病の人にとって相談できて良かったと思える大きな根拠になる事も多いです。

相談を受けるとアドバイスをしたくなってしまうものですが、話を先ず聞くことが大切になってきます。話をすることができないと間が持たなくなってしまうと考えることもあるかもしれません。その間を耐えることも時に重要なことになると言えます。間が耐えられなくなってしまうと、気付いたら質問攻めになっていたなんてこともあるので注意が必要です。

うつ病の理解も大切ですが、その人自身は自分を理解してほしいという思いが強くあることをどこかで意識しておくことが重要になってきます。話を聞いてくれる人を探すだけでもエネルギーを使ってしまうものです。うつ病の人が見つけたチャンスを相談を受ける人はしっかりと生かし、受けてめていけるようにすると良いと言えます。