ぬいぐるみ

疲れた心を優しく癒そう!今すぐできる『ぬいぐるみ療法』のススメ

癒されたい……心が疲れきってそう思っても、うつ病の人にとってそれは簡単なことではありません。
気分転換しようとしてもそれまで楽しめたものも楽しめず、場合によっては外に出ることもできない患者にとって、一般的に言われる『癒し』の行動は難しいものに感じられることがあります。
そこで、そんなうつ病の人にもできる、むしろうつ病にかかりやすい人だからこそ効果のある癒し法をひとつご紹介します。

(布団の中でもすぐできる!必要なのはぬいぐるみだけ)
この方法に必要なものはひとつだけ、両腕で抱きしめることができるぬいぐるみ、それだけです。
できたら手触りがよく、あなたの愛着がわくようなものが良いでしょう。
『今すぐぬいぐるみと言われても……』という方は、柔らかい枕や夏用の肌布団などでも構いません。
あなたが触れていて心地よいと思うものを用意して下さい。

(撫でて、抱いて、話しかけて)
まず、あなたの一番落ち着ける場所に行きます。自分の部屋でもどこでも構いません。布団の中だってOKです。
落ち着いたら、用意したぬいぐるみなどをまず撫でてみましょう。
さらに、両腕でぎゅーっと抱きしめてゆっくりと深呼吸をしてください。心の奥がじんわり溶け出すような、ほっとした気持ちになりませんか?
名前のあるぬいぐるみなら、抱きしめながらその名前を呼んでみてください。どこか懐かしいような、甘えたような、そんな気持ちになってきませんか?
方法はたったそれだけ。ぬいぐるみなどを用意してただ触れて、抱きしめて、場合によっては話しかけるだけ。
それだけなのに、がちがちに固まっていた奥深い場所が柔らかくなっていく気がしませんか?
そう感じられたなら、あとは気が済むまでそうしていて下さい。

(ぬいぐるみを抱いているようで実は……)
ぬいぐるみを抱きしめるだけで、どうして癒し効果が得られるのでしょうか?
それは、あなたが抱きしめているのは、ぬいぐるみの外見をしていてもぬいぐるみではないからです。
あなたの腕の中にいるのは、ぬいぐるみに投影された『自分の心』。
ぬいぐるみを抱いているようで、実は自分で自分自身を抱きしめているのと同じこと。
自分自身の存在を認め、優しくすることで癒し効果を得ているというわけです。

(うつ病になりやすいアダルトチルドレン)
もう少し深く突っ込んだ話をすると、ぬいぐるみに投影される『自分の心』は今現在のものではないことが多いです。
遠い遠い、幼かった頃の自分の心。『インナーチャイルド』と呼ばれる、心の内側にいる幼い日の自分が投影されているのです。
実は、うつ病になりやすい人には幼い頃に親との関係に問題を抱えた、いわゆる『アダルトチルドレン』と呼ばれる人が多くいます。
アダルトチルドレンとは、親の過干渉や無関心などに傷つき、期待に応えようと無理な努力を続け、子供らしい子供時代を送ることができずに成人した人を指しますが、そのような育ち方をした人は非常に生きづらい物事の捉え方をしてしまう傾向にあり、よりうつ病にかかりやすいのです。
このアダルトチルドレンの人が抱えているインナーチャイルドは、深く傷ついていることが多く、それを自分で抱いてあげることで癒されるのです。

(大事なぬいぐるみのお手入れ方法)
ぬいぐるみに癒してもらったら、きちんとお手入れをしてあげましょう。
もしかしたら今後、長い付き合いになるかもしれませんからね。
最近では水のいらないぬいぐるみ専用の『ぬいぐるみシャンプー』も出ていますが、一番簡単なのは、よく晴れた日にできたら黒いゴミ袋、なければ透明のものでも構わないので袋に入れて口をしばり、ベランダに出して日光浴させることです。
日光浴が終わったら取り出して、軽く手ではたいてあげるといいでしょう。
汚れが目立つときは、中綿の素材によって洗うこともできますが、布団乾燥機などで十分に乾燥することが大事です。
中までよく乾いていないと、カビの原因になってしまいます。

小さい頃は傍にいたのに、いつの間にか抱かなくなったぬいぐるみ。
大人になった今、もう一度彼らの力を借りて自分を癒してみるのも一つの手段です。