ポジティブ

『うつでもできた私』を褒めてポジティブシンキングしよう!

『前向きに考えようよ』……うつになったと誰かに打ち明けた時、そんなことを言われることがあるでしょう。
そう言われてもそれができないのがうつ病で、そもそも前向きに考えようとしても、あれもこれもできないし、今日も一日寝て過ごしたし……そんな風に思う方は多いはず。
でも、ちょっと待って下さい。毎日元気にポジティブに!とはいきませんが、ほんの少しだけ物の見方を変えるだけで、うつ病でも前向きな考え方をすることは可能なんですよ。

(『できない私』より『できた私』に注目しよう)
うつ病になると、これまで普通にできた様々なことが思うようにできなくなります。
仕事、家事、勉強、それどころか日常生活すらままならなくなり、『今までできていたのにどうして』と、『できない自分』が情けなくなったり責め立てるような気持ちになることも。
ですがそこで『できない自分』ばかりが目に入ってしまうと、どんどん気持ちが落ち込んでいくばかり。
ここはひとつ考え方を変えて『できた自分』に注目してみましょう。
うつ病という病気の中でもできたこと、例えば三食きちんと食べた、薬を忘れず服薬できた、布団から起きて着替えられた……そんな些細なことでも構いません。
うつ病とは、そういった当たり前のことすらできなくなる病気なのですから、その中でも『できたこと』は小さなことでも喜んでいいんだと考えることがまず大切です。

(些細なことでも『できた私』を褒める大切さ)
うつ病でも『できた私』のことは、自分でどんどん褒めてあげましょう。
褒めてもらうのを外に求めるのはよくありません。何しろ他人は他人。あなたの小さな『できた』に対して理解がなければ、褒めるどころか逆のことを言われる可能性だってあります。
それに、自分で今の自分を認めて褒めることで気持ちが上向きになり、『どうせ私なんか……』と俯きがちなうつ状態から、より早く立ち直る足がかりとなるでしょう。
『そんなこと言われても、一日横になって些細なことすらできない、褒めるとこなんかない』というあなた、そんな時は『一日横になってしっかり休めた自分』を褒めてあげたらいいんです。
うつ病の治療には休養も大切なこと。しっかり休養を取れたことを褒め、『明日は起き上がれたらいいな』と希望を捨てないようにしましょう。

(小さなポジティブシンキングが自信に変わる)
うつ病の時はとにかく自信を失くしがちです。
まるで自分が不要なもののように思え、病気になる前に持っていた自信は消し飛んでしまいます。
そして自信がなくなると相反して様々なことに対し不安や恐怖が生まれ、思うように行動できないもの。
失った自信を取り戻すことはうつから回復するために大切な一歩といえるでしょう。
前述したできた自分を褒めることにより小さな自信を重ねるポジティブシンキングは、その取り掛かりとしても有効です。
『うつの自分でもできることがある』安心感があることで、次第により大きな自信を持つことができるようになっていきます。

(気持ちが上向かなければできることもできない)
それでも、どうしても『うつでできない私』を責める自責の念は、なかなかたやすく拭い去れないものです。
また、『うつでもできた私』を褒める時に、周囲の心無い言葉により『自分を甘やかしているだけではないか』とためらってしまうこともあるでしょう。
ですがここにネガティブ思考のスパイラルに陥る罠があります。
甘えじゃないのか、どうしてできないのか……の前に、できなくて当たり前なのです。何しろそういう病気なのですから。
これまで当たり前だった暮らしが当たり前でなくなり、人から見れば怠惰と取られそうなほど動けない、自分でももどかしい生活が当たり前になってしまって事実を、まず受け入れることが非常に大事なのですが、それがなかなかできない人は自分を責め続け、どんどんネガティブ思考に陥っていきます。
ですが自分の現状をよく見て、考えて、知って下さい。
今まで当たり前にやっていたけどできなくなった様々なことを、無理してやろうとしてできますか? それが続きますか?
それができる、継続するようになるには、気持ちが回復することがまず必要なのです。
そのための『うつでもできた私を褒める思考』ですから、それを甘えと責め立てて自分を追い込むようなことは、自分のためにもできるだけ避け、まずは心を上向きに回復させることだけを考えていきましょう。
気持ちが少しずつ楽になっていけば、体は自然と動くようになります。
まずは焦らず自責せず、心の回復を望んでいきましょう。