ラジオ体操

うつに軽い運動がいいと言われても……そんな時はラジオ体操!

うつ病には軽い運動がいいというのは、よく言われることです。
ですが『そう言われても外に走りに行ったりはちょっと……』という方もいるでしょう。
外出もままならないような患者には、ジョギングや散歩など外に出て行う運動はハードルが非常に高いです。
ではどうすれば?とお悩みの方、室内でもできる、誰でも知っている運動をお忘れでは……?

(室内でも手軽にできる、ラジオ体操をやろう!)
学生時代、体育の授業の前に準備運動として、または子供時代に夏休みの習慣として……ラジオ体操をしたことがない、という方はまれなのではないでしょうか。
それほどまでに日本中に広がったラジオ体操は、それ自身が体をほぐす役割があるためストレッチいらずで、室内でもできるとてもいい運動です。
『え、それは運動ではなく準備体操では?』というあなた、ラジオ体操を手抜きせず真剣にやってみてください。かなり疲れると思います。
普段動かしているようでなかなかそうでもない、肩や背中の筋肉を曲げ伸ばしすることが多いので、肩こりなどの解消にもいいですよ。
また、抗うつ剤の中には副作用で太りやすくなってしまうものもあります。肥満予防のためにも是非、うつの治療に運動を取り入れていきましょう。

(覚えている範囲だけでもOK!)
そんなこと言われてもラジオ体操やってたのは遠い昔……そういう方は覚えている範囲だけでも大丈夫。
目的は『ラジオ体操をきっちりやること』でなく、『軽い運動をすること』なのですから。
それに、体で覚えた記憶というのは、たとえうつで健忘の症状が出ている人でもなかなか忘れないもの。
ラジオ体操のあの曲を思い出し、体を動かしてみてください。
自然と次が、次がと体が動いていくのではないでしょうか。
もし次がすぐ出てこない!という人は、浮かんでくる運動をどんどんやっていけばいいんです。

(アパートの人は階下に配慮を)
今の時代、アパートやマンションに住んでいる方は多いことでしょう。そういう方はどうか階下の方に配慮を。
途中、ジャンプする運動がありますが、そこは飛ばしておくとか手の動きだけにしておく、またラジオ体操をする時に床の上で直接やるのではなく、布団などを敷いた上でやるなど、周囲への音の対策をしておきましょう。
あまりそんな印象はないかもしれませんが、ラジオ体操はかなり動きますし足の重心も頻繁に変わります。
思ったよりも階下への音は響いているもの。気をつけてくださいね。

(ラジオ体操に慣れたら他の運動も)
ラジオ体操で体を動かすことに慣れたら、徐々に運動の範囲を広げて行きましょう。
まずは外に出ること。体を起こし、動かすことが億劫でなくなったら、外出への一歩を越えやすくなります。
ゆっくりとした散歩でも、ウォーキングでもジョギングでも構いません。
動くことに慣れたら次は外に出ることが大切なのです。
うつ病はどうしても室内に篭りがちで、外出する機会が通院のみという方も少なくありません。
そこで室内で運動し、その爽快感が残っているまま外出までもっていくというわけです。
外の新鮮な空気と運動はあなたの心や体に良い刺激を与え、うつの回復に効果をもたらすことでしょう。

(どうしても布団から起きられない! そんな時は……)
とはいえ中には室内のラジオ体操すらできない、布団から起きられないという人もいるかと思います。
しかしただ布団に篭って寝ていることを続けるだけでは、全身の筋肉が強張ってしまい、余計起き上がりにくくなってしまうもの。
布団の中でも構いません、両手を上に上げたり、足を上げて交互にバタ足をしてみたりなど、少しずつでもいいので体を動かしてみましょう。
ただし、指一本動かせないような辛いときに、無理して運動をするのは逆効果です。
休養が必要な時は十分に休み、『少し動けるかな……?』と思えるようになってから、少しずつやっていくことが大切です。