老人性うつ病をチェック

足腰弱く活動範囲が狭まることで脳への刺激が遠ざかる 老人性うつ病

高齢になると、やはり若い時からみれば足腰が弱くなりますから、歩くということを避けがちになります。つまり、外出することを面倒とするので、家の外に出ての活動を減らし、人との交流は少なくなります。

自宅で一人きりで過ごす時間が増えると、いろいろと考えを巡らせるようになり、憂うつな気分になることが多くなってしまいます。このように、身体の衰えが進む老齢期には、人と接することが少なく生活していると、気持ちは落ち込みやすくなり、脳の働きまで鈍ってしまいます。つまり、人と会ったり話したり、外のものから刺激を受けることが減ってしまうと、脳が活性化されなくなり、結果的にうつ病を引き起こしてしまうのです。

老人性うつ病と言いますが、老齢の方の中では、痴呆の次にかかっている人が多いと言われています。うつ病ですから、なかなか本人が気づいていない人も多くいるでしょう。おそらく、そういう人を含めると、痴呆よりも多いかもしれません。

老人性うつ病の症状は、眠れないことが続いたり、食欲が無いといった一般的なうつ病の症状になります。それとともに、物事を悪い方に考えたり被害妄想や、趣味への興味喪失などが起きます。

「自分は死んだ方が良い」と言いだすこともあります。気分の落ち込みのほかに苛立ったり怒ったりすることもあります。もしそのような症状が現れたら、老人だから、ということではなくうつ病を疑ってみることです。

老人性うつ病は、先に述べたように、高齢へ向けての衰えや会話など刺激の減少が原因と言えます。家族や友達との会話、趣味の集まりなどを通して、脳が活性化するようにいろいろな刺激の機会を増やすことが回復へ繋がり、また、防止となります。