緑茶とストレス軽減の関係について

緑茶を飲むとほっとするのは何故?「テアニン」で上手にストレス抑制

日本人にとてもなじみ深い飲み物といえば緑茶ですよね。暖かい緑茶を飲むと、ほっと一息ついて落ち着ける、そんな経験誰にでもありませんか? 実際、緑茶にはストレスを軽減する働きがあるとする研究結果があります。緑茶の癒し効果にはどんな秘密があるのでしょうか。

癒しの秘密は「テアニン」にあった

緑茶の成分といえば「カテキン」が有名ですが、ストレス抑制に働く癒し成分は「テアニン」という物質です。テアニンはアミノ酸の一種で、カテキンが渋味成分であるのとは逆に、お茶の甘味や旨みの成分。緑茶のテアニン含有量はそもそも高いのですが、玉露や抹茶、新茶により多く含まれることがわかっています。

テアニンには脳をリラックスさせたり、睡眠の質を向上させ不眠や中途覚醒を改善したり、女性のPMSのイライラを改善する、集中力を高めるといったさまざまな効果が確認されています。日常的に身近な、しかも日本人になじみ深い緑茶でそのような効果が得られるのなら、是非暮らしの中で積極的に摂取していきたいものです。

緑茶を飲むと睡眠の満足感が増す

うつ病の人も多く悩まされる不眠。不眠はうつ病でなくとも例えば大きな心配事があったりすると起こる、誰でもが経験する可能性のある困った事態と言えるでしょう。緑茶のテアニンは、脳内物質の「ギャバ」を補助する働きがあります。ギャバは睡眠に深く関わる物質で、脳を興奮させる物質の働きを抑えて睡眠に導くとされ、その働きをテアニンは助けるわけです。また、テアニンを摂取すると脳内にリラックスの指標ともいえるα波が発生し、より眠りやすい状態へと導きます。

緑茶には脳を覚醒させる物質「カフェイン」が含まれているのでは……カフェインを取ると眠れなくなるのでは?と心配される方もいるでしょうが、緑茶のカフェインはお茶に含まれる他の成分と結合し、作用がゆっくりなのでそう不安になることはありません。コーヒーや紅茶などに比べると、その作用は低いと言えるでしょう。

テアニンは熟睡感を増し、また中途覚醒を抑えるとも言われています。熟睡感は非常に大切で、いくら長時間眠ってもこの感覚が得られなければ、疲れはとれないまま。寝つきがよくなり、睡眠時間が長くなったように感じられるほど満足度の高い睡眠ができれば、それは心の健康に繋がります。

テアニンはストレスを軽減させる

テアニンには、緊張を緩和させストレスを抑制する効果もあります。これは人を対象にした実験で立証され、ストレスを感じた時に起こる心拍数の上昇などが抑えられ、「ストレスを受けた」と感じる感覚も抑えられたとのこと。単純なリラックス効果だけでなく、与えられたストレスを軽減する効果もあるとは、心の健康のためには必要な物質と言えるでしょう。

イライラを感じた時に緑茶を飲んで一息つくと、なんだか落ち着くような気がするのは、気のせいではなかったんですね。ストレス過剰でうつを発症する人も多い昨今、日頃から緑茶でテアニンを摂取する習慣をつけておきましょう。

一日に4~5杯飲むのがベスト

テアニンは玉露や抹茶などに多く含まれていますが、普通の煎茶にももちろん含まれています。研究によると、一日に4~5杯以上の緑茶を飲む人はうつのリスクが軽減されるという報告があり、例えば毎日の食事の終わりと休憩時、寝る前に一杯の緑茶を飲むことでその条件は簡単に満たすことが出来ます。食事の際の飲み物を、一食は完全に緑茶に切り替えるなどといった工夫も良いでしょう。テアニンは煎茶の中では特に新茶に多く含まれているため、八十八夜の季節には欠かさず新茶を買ってみるのもいいのではないでしょうか。

テアニンを摂取しすぎても、それでうつのリスク軽減の効果が悪くなる報告は確認されていません。ですが緑茶に含まれるカフェインには利尿作用があり、また渋味成分のカテキンは過剰摂取による副作用もいくつか認められているため、あまりにも飲みすぎないよう気をつけたほうが良いかもしれません。

何事もほどほどに、身近なものを上手に取り入れながら上手にストレスを減らしていきたいですね。