セントジョーンズワート

うつ病に効くハーブ?『セントジョーンズワート』使用の注意点

ここ数年『心を癒す』『うつ病に効く』としてすっかり定着したハーブ『セントジョーンズワート』。
日本ではサプリメントの形式でよく知られていますが、そもそも『セントジョーンズワート』ってどんなものか、あなたはご存知ですか?
うつ病に効くという一般的に知られた効果だけで、ただ飲んでいませんか?
実はセントジョーンズワートには摂取する際の大切な注意点があるのです。今日はそれも含めて、この『癒しのハーブ』のお話をしたいと思います。

(セントジョーンズワートってどんなもの?)
一般的に『セントジョーンズワート』の名前で知られているこのハーブ、その正体は『セイヨウオトギリソウ』という植物です。
六月の終わり頃までに黄色いかわいい花をつけるこの植物は、ヨーロッパでは古代ギリシャの時代から、様々な薬効のあるハーブとして使われてきました。
それを原料に作られたのが、日本でよく見かけるサプリメント状のセントジョーンズワートというわけです。
日本では医薬品として認可されていませんが、ドイツなど一部の国では処方薬として使われています。
セントジョーンズワートがサプリメントとして有名になったのはアメリカですが、その起源はヨーロッパだったんです。

(処方例のある一方でまだまだ研究中)
セントジョーンズワートはうつ病や更年期障害などのイライラに効果があるサプリとして、日本でもすっかりおなじみになってきました。
前述したようにドイツではうつ病に対する最初の薬として処方されてもいます。
ですが一方で、セントジョーンズワートの効果についてはまだまだ研究が必要とする説もあり、服用に関しては慎重に行ったほうがいいでしょう。

(服用する時の注意点)
ハーブは漢方薬のように人によって合う合わないがかなりありますし、また、いくつかの副作用も確認されています。
一部の国では医薬品として処方されているものですし、サプリメントだからと特に深く考えず安直に服用するのは危険です。
また、セントジョーンズワートの成分は他の薬に作用し、その薬の効果を薄めてしまうこともあるので、持病などで服薬している人は必ず医師に相談してください。
特に女性でピルを服用している方、セントジョーンズワートの成分はピルにも作用します。
ピルはPMS、いわゆる月経前症候群の治療薬としても使われますが、そのような方でPMSへの効果を期待してセントジョーンズワートの服用を希望する方は、必ずかかりつけの薬局や婦人科の医師に相談して下さい。
そして、セントジョーンズワートは飲んだらすぐ効果のあるものではなく、一般的に四週間ほど飲み続けて効果が現れてくると言われています。
数日飲んで『効かなかった』と判断するより、続けられるようならしばらく続けて様子を見たほうがいいでしょう。

(うつ病患者が安易に飲むのは危険!?)
えっ、うつ病に効くサプリじゃなかったの!?とお思いかもしれませんが、うつ病患者のうち、特にすでに通院して抗うつ剤を処方されている人が自己判断で服用するのは大変危険です。
何故なら、セントジョーンズワートは抗うつ剤と似た働きをするため、薬の効果が不適切に倍増され、脳内物質のセロトニンが過剰すぎる『セロトニン症候群』という重篤な副作用を起こす可能性があるからです。
思い出してください、セントジョーンズワートは一部の国では処方薬として扱われているものです。
すでに抗うつ剤が処方されているのにこのサプリを服用するのは、本来一種類しか必要のない抗うつ剤を二種類飲んでることと同じになってしまう可能性があるわけです。
現在の抗うつ剤からセントジョーンズワートに切り替えたいという時は、必ずかかりつけの医師に相談して下さいね。

(セントジョーンズワートの副作用)
セントジョーンズワートは一般的な抗うつ剤より副作用が少ないとされていますが、日光に対して肌が過敏になる『光過敏症』が現れることがあります。
日光に当たって湿疹が出たりかゆくなったり、シミができやすくなるなどの症状が出た場合は、服用を中止したほうがいいでしょう。
またハーブですので、人によっては胃腸の不調を訴えることもあるようです。

(どんな人がセントジョーンズワートに向いている?)
抗うつ剤と一緒に飲めないなんて……ならどんな人ならセントジョーンズワートに向いてるの?そうお思いの方はいらっしゃるでしょう。
セントジョーンズワートは、健康な人が一時的な気分の落ち込みなどを引き起こした時、仕事などで一時的にストレスを抱えてしまった時などに向いていると言えるでしょう。
また、従来の抗うつ剤ではひどい副作用を起こしてしまううつ病患者にも、抗うつ剤の代替としての可能性がありそうです。

まだまだ研究の余地のあるセントジョーンズワートには、未知なる可能性が秘められているかもしれませんね。
服薬しながら付き合うのは難しいサプリメントですが、必要な方は上手に取り入れることが大切と言えそうです。