戦友

うつと戦うあなたの戦友!薬と上手に付き合うためには

睡眠薬や抗うつ剤……その名前だけで『なんだか怖い』『一度使ったら止められなくなりそう』……心の病気と戦うための薬に対して、そんな印象を持っている方は意外と多いもの。
確かに間違った使い方をすると、薬は体に思わぬ悪影響を及ぼすことはゼロではありません。
でも待ってください、それは心の病気のお薬だけですか?
今回は、心の病気の薬とお付き合いする心構えをお話したいと思います。

(薬は心強い戦友!)
どんなものでも、薬は病気と戦うための心強い戦友であることをまず忘れないで下さい。
人は一人ひとり体質が違いますから、確かに薬の合う合わないはありますが、一つの薬が合わなかったからといって、全てが悪だと思い込むのはもうやめにしましょう。
体に合った薬を必要なぶんだけきちんと服薬すること、それは投薬が必要な病気にとってまず大切なことです。
心の病気で処方される睡眠導入剤や抗うつ剤、抗不安剤などは脳内物質に作用するため、他の薬よりなんだか怖いイメージを持ってしまう方もいますが、まず、薬というものはどんなものでも、体になんらかの影響を及ぼすものだと知ってください。
病院の処方薬だけではありません、薬局で買えるあなたのよく知っている薬だってそうなのです。
そして間違った使い方をした場合の怖さを知ることも必要なことですが、上手に付き合えば、病気と戦うための心強い戦友となってくれることも、同時に知ることが大切です。

(服薬のための注意点をよく知ろう!)
薬は、人それぞれの体質に合う合わない以前に、一緒に飲食してはいけない食べ物や、他の治療薬との相性が悪いものがあります。
その組み合わせが悪いと効果が半減したり、場合によっては重篤な副作用が出てしまうことも……。
そうならないためにも、薬を渡された時に伝えられる服薬のための注意点をよく聞いて、医師や薬剤師の指示には必ず従いましょう。
他の病気で服薬している人は必ず医師にそのことを伝えてください。
心の病院だけではありません。例えばあなたが風邪を引いて内科に行った時にも、『こういう薬を飲んでいます』ときちんと伝えましょう。
そのためには、薬局でもらえるお薬手帳を通院時には必ず持って行き、医師に見せたり薬局に提出することを欠かさないようにしてくださいね。

(いざ服薬!でも……。もしも不調を感じたら)
全ての人に副作用の全くでない薬というのはなかなか難しいもの。
あなたが服薬を始めてもし何か体に悪い変調をきたしたら、些細なことでも医師や薬剤師に伝えましょう。
口が渇きやすくなったり、頭痛がしたり……薬によって副作用は様々ですが、『多少の副作用はしょうがない』と黙っているのが一番よくありません。
同じ効果の別の薬ならあなたに合うかもしれないですし、放っておくともっと重い副作用を引き起こすことにもなりかねないからです。
特に心の病気の治療に使われる薬は、人によって合う合わないの差が大きく、同じ効果でも様々な種類の薬があります。
その中から自分に合った薬を副作用と付き合いつつ探していくのは根気のいることですが、病気と戦っていくためにはとても大切なことなんですよ。
ごく稀にですが、痙攣など重い副作用を起こした場合は、服薬を中止してすぐに病院に電話してくださいね。

(戦友『薬』と勝手にさよならしないで)
なんだか薬が効いてない気がする、このまま服薬を続けるのは怖い……様々な理由で、薬を勝手に止めてしまう人が実は意外といるのですが、この選択はNG。
薬によっては突然服用を止めると、断薬症状という一種の依存症状を起こしてしまうことがあるのでよくありません。
心の病気の薬は、前述したように脳内物質に作用するものなので、止める時も医師の指示に従って慎重に行います。
突然服薬を止めるのではなく少しずつ薬を減らして、薬のない状態に徐々に体を近づけていく『減薬』が必要なものもありますので、自己判断で薬を止めないこと。
もし、今飲んでいる薬の効果を感じられないようなら、それをまず医師に伝えましょう。
ひとつ覚えておいてもらいたいのは、いわゆる抗うつ剤と呼ばれる薬たちは、効果が出始めるまでに二週間ほど時間がかかります。
それ故に、飲み始めたばかりの頃は薬の効果がないように感じられることもありますが、その期間に勝手に止めてしまわないこと。そして病気との戦いが終盤に入った頃に、『自分はもう大丈夫だ』と薬を処方されても飲まずに捨ててしまったりしないことが大切です。

(『一緒に戦うこと』は『ずっと支えること』じゃない)
薬は病気と戦うための大切な戦友ですが、できたらいつの日かその手を離していきたいもの。
服薬イコール生涯だと思って臆する人もいるようですが、そうではありません。
自分がきつい時にそっと支えてもらって、一人で立てるようになったら少しずつ離れていくのが理想的で、そこを目指していくのがベストです。
必要以上に恐れることなく、正しい知識で服薬や減薬をしていくこと。最終的にその力を借りなくてもいい自分に戻ること。
薬だけに頼りすぎず、最後には断薬するんだと心のどこかに留めて、上手に付き合っていきましょう。