うつ病患者との接し方

うつ病の人との接し方 聴いて受け入れ共感 病への理解が大事

「うつ病」とは、立派な病気です。一般的に、うつ病の人には「頑張れと励ましてはいけない」「関心は持て」などと言われますが、実際には、どのような言葉をかけたら良いのか、もしNGな言葉をかけてしまったらどうしよう、と対応に困ります。

そもそも、「うつ」という状態は、普段の気持ちの状態にあるものです。悲しいことや悔しいこと嫌なことがあれば「憂うつ」な気分になるものです。しばらく時間が経過すれば、この憂うつな気分も解消されます。

しかし、憂うつな状態が数日経過しても解消されない場合は病的な「うつ」となり、さらに重度になると脳の病気としての「うつ病」になり専門医による治療が必要となります。

うつ病の人と接するには、まず「うつ病」の基本的なことを理解しておく必要があるでしょう。意欲の低下、思い憂うつ感、悲観的絶望的な思いなど気持ちの上での症状、眠れない、食欲が無い、性欲減退、頭痛やめまい、肩こりなど身体的な症状、死にたい、考えがまとまらない、集中できないなど思考の上での症状が「うつ病」でよくみられます。

これらの症状は、あくまで「うつ病」という病の症状であり、その人の性格や精神的な弱さから現われているものではない、ということをしっかり理解しましょう。つまり、これらの症状をとって、その人を責めたり、変わってしまったなどと突き放すのは間違いです。

うつ病になりやすい人は、まじめで能力があり、責任感が強い人ですから、今現在はうつ病であっても、もともとの人柄を考えれば、うつ病が治ればもとの問題のない状態になるはずだと信じる様にすることが重要です。

以上を踏まえ、うつ病の人と接するには、次のことに注意しましょう。まずは、その人の話を良く聴き、理解し、共感することです。どんな感情を持っているのか、という点に関心を示すようにし、自分自身の感情を乱すことなく常に冷静に話を聴きます。病んでいる部分を指摘するのではなく、良い部分、健康である部分を指摘します。

また、休養をしっかり取るように勧め、しっかり治療して良くなるようにと促し、決して叱咤激励的な声掛けはしないようにします。早く元気になって待ってますよ、といった声掛けは(うつ病の人が)自分を追いこむことになります。希望を与えるような声掛けや、不安や絶望を緩和させるような声掛けが必要です。