うつ病の診断の仕方

病気かそうじゃないか 「うつ病」であるかを診断するには問診です

「うつ病」は、普段の生活で言う一時的に憂うつといった気分が、常時継続的に現れるもので、仕事や学業、日常生活に支障を来すまでになるいわゆる病です。しかし、その症状は、健康な時にも人間の表す感情や身体的な状態そのものであるため、うつ病なのかそうではないのか、区別しにくいのです。

このように、うつ病であることかどうかわかり難いため、本人もうつ病を自覚することができず受診になかなか至らないのです。周囲の指摘により、自覚するようになるということも少なくありません。

うつ病であるかどうかを診断するには、診断基準を参照しながら診断します。患者に対し問診により症状を把握し、うつ病の状態にあるかを評価していきます。うつ病の症状として、精神的や思考的な部分で症状が現れることのほか、身体的な状態に症状が現れることもあります。

つまり、精神的や思考的な症状はなく、身体状態の症状ばかりが現れるため、「うつ病」に気づけない場合があるということです。「うつ病」の診断は、容易ではなくいろいろな問診をしなければわかりません。

診断にあたって問診するポイントは、症状の開始時期、症状の状態、症状が現れたきっかけと思われること、その症状による日常生活や社会生活への支障の程度です。そのほかに、性格や思考、既往歴や家族歴も必要です。

子供や高齢者の場合は、あまり自分の症状はわからない場合も多いため、家族や周囲の人からみた症状、客観的に捉えた症状の把握も重要となります。

うつ病の診断基準は、WHO(世界保健機関)の国際疾病分類で定められています。うつ病の症状による多数の診断項目に当てはまるものの数によって決めることになります。