うつ病患者の食事における注意点

食べたくないからこそ気をつけたい!うつ病患者の食事のしかた

うつ病にかかると食欲がなくなるのはよくあること。また、逆に食べ過ぎてしまう過食に苦しむ方もいます。そんなうつ病の患者さんだからこそ、適切に食事をするために工夫が必要です。では、具体的にどんな工夫が必要なのでしょう?

うつ病にかかると身体機能が低下することを知っておこう

うつ病は心が弱るだけでなく、身体も弱ってしまう病気です。癒しの脳内物質セロトニンの減少を始め、頭痛やめまいなどの身体症状を引き起こし、体の全体的な機能も落ちてしまいます。もちろん、胃腸の機能も落ちることが多く、下痢や便秘を引き起こしやすい状態になっています。うつ病になってしまったら、まずそのことを知っておきましょう。悪いものを食べたわけではないのに下痢をした……なんて時は、うつのせいで胃腸の働きが悪くなっているのかもしれません。もちろん、全てをうつのせいにせず、不調があまりに長引くときは通常の内科を受診することも視野に入れましょう。

うつで食欲がなくなる人が気をつけたいこと

うつ病で食欲不振になる、空腹にすらならない人は、まず規則正しい時間に三食きちんと食べることを心がけましょう。食べたくないからと食事を決まった時間にとらず、ばらばらな時間に少しだけ……といった食べ方をしていると、弱っている胃腸をますます弱らせてしまうことになります。

いつ食べ物が入ってくるかわからない状態では、体は一時的に飢餓状態になりわずかな栄養をより蓄えようとして太りやすくなり、最初のうちは体重が落ちていっても後で体重のコントロールがめちゃくちゃになる怖さも秘めています。欲しくなくても少量でも構いません、三食きちんと食べることは、私たちが考える以上に大切なことなのです。

さらに、食事の内容にも気をつけたいもの。食欲がない時はどうにか食べても量は食べられないですよね。そんな時はできるだけ高栄養のものを少量ずつ食べるようにすると良いでしょう。「食べきれないからおかゆだけ……」なんて内容を続けては、栄養失調になってしまいます。量を食べきれない時は、牛乳やバナナなど、少量でも高い栄養を取れるものを積極的に食べるよう心がけるのが良いでしょう。

うつで食べ過ぎてしまう人が気をつけたいこと

逆に、うつ病になってストレスから過食に走ったり、薬の副作用で食欲が異様に刺激され食べ過ぎてしまう人もいます。そんな人は一度に大量に食べるのではなく、少量を何度も小分けにして食べるよう、気をつけてみて下さい。一度にドカ食いするよりも、少しの量をちょこちょこ食べたほうが体に太りにくいと言われており、またトータルでの満足感もより得やすいかと思います。常に胃を動かすことになってしまいがちなのでどうしても体に負担はかかりますが、ドカ食いして一度に大量の食べ物を胃に押し込むよりは、少量ずつのほうが体への負担もより少なくすむと言えるでしょう。

また、過食に陥った時は甘いものや味の濃いものを食べてしまいがちですが、できるだけそのようなものは避け、野菜などのローカロリーなものにしておいたほうがいいでしょう。甘いものの取りすぎは糖尿病の、味の濃いものは塩分の過剰摂取で高血圧の危険性があります。どちらも悪化すれば命に関わる病気ですし、一度かかれば一生食事制限や投薬などの負担を抱えることにもなります。うつ病の治療をしながらこれらの病気も治療していくことは、大変つらいものです。

うつの人が取っておきたい食べ物とは

うつ病の原因のひとつとして、脳内物質のセロトニンが極端に減少することが上げられています。セロトニンは体内で作られる物質で食べ物からの摂取ができませんが、その材料となる食べ物は、うつ病の人は是非積極的に食べておきたいもの。

先にあげた牛乳とバナナはうつによい食品として知られていますが、この二つはセロトニンを作るために必要な「トリプトファン」という物質と、ビタミンB6を補うのに大変適しているからです。他にも赤身の魚や乳製品、大豆製品などが挙げられ、普段からこれらの食材を取り入れた食生活を心がけることで、セロトニンの分泌量を増やしていきましょう。