食欲

『うつで食欲がない……』そんな時こそ『コレ』を食べよう!

うつ病になると人によっては極度な食欲不振に陥り、食事をすることが面倒だったり、空腹感自体を感じなくなったりします。
だからといって何も食べずにいては体が衰弱するばかり。
せめて何か簡単に栄養補給ができないものかと思っても、いわゆる栄養補助食品は意外とお金がかかりますし、サプリメントはうつ病の薬と相性が悪いことも。
そこで、なかなか食事ができない時ににとっても役立つ身近な食べ物をご紹介しますね。

(手軽に、お安く食べられる『コレ』を食べよう!)
うつ病の人にオススメしたい食べ物、それはずばり『バナナ』です!
横に寝たまま素手で皮をむき、すぐに食べられてある程度の満腹感が得られるバナナは、寝たきりのうつ病の人でも手軽に摂れる食べ物として非常に優秀です。
寝たまま食べるなんて行儀が悪い!と思われる方もいるでしょうが、辛いときは本当に体が動いてくれないのがうつ病で、本人は食事をする意思があっても気力がそれについていかず、起きられない……なんてことはよくあること。
うつ病の人にとって『横になったまま』『簡単に』食べられることはとても大事です。
おまけに一本の量も食べきりサイズでお手ごろ、値段も安くお財布にも優しい食べ物。
気軽に買えるので、できたら常にあるようにしておきたいですね。

(実はとっても高栄養!)
手軽で入手も簡単なバナナですが、あの黄色い果実には想像以上にたくさんの栄養が含まれています。
エネルギーの元になる糖質をはじめ、マグネシウムやカリウムなどのミネラル分、ビタミンB群など、生きていくために必要な栄養素がぎゅっと凝縮された果物。
本来なら様々な種類の食材から栄養を摂るのが理想的でしょうが、思うように食事のできないうつ病の人にとって、これほど生きていくための手助けになる食べ物はなかなかありません。
またカリウムは余分な塩分を体外に出す働きがあり、血圧を下げる効果も期待できます。
薬によっては血圧が上がりがちになるものもあるので、その対策としてもよいと言えるでしょう。

(バナナに秘められた対うつ病の必須物質)
うつ病の人にバナナがオススメなのには、もう少し深い理由があります。
人の脳内には『セロトニン』という物質があるのですが、セロトニンは心の安定と深い関わりがあり、セロトニンが多いと精神が安定し、逆に不足するとうつ状態など心が不安定になってしまいます。
ということは、うつ病患者の脳内でセロトニンが増えれば心の安定をより図りやすくなるのです。
実際抗うつ剤には、セロトニンをより多く脳内に残しておくはたらきがあります。
ではこのセロトニン、食べることで栄養として体内に取り入れられないか……というと、残念ながらそれはできません。
セロトニンは摂取された物質を基に体内で合成されるものなので、食べることはできないのです。
ですがセロトニンの原料になる物質ならば、食べ物から取り入れることができます。
その物質とは『トリプトファン』という必須アミノ酸。
実はバナナにはこのトリプトファンと、セロトニンを合成するのに必要なビタミンB6やマグネシウムが同時に含まれており、『セロトニン製造セット』とも言える食べ物なのです。
うつ病の人にバナナがオススメな一番の理由はここにあり、セロトニン生成の材料をこれひとつで纏めて取ることができるため、大変便利です。

(王道の組み合わせには理由があった!)
バナナとの組み合わせで王道なのが『バナナと牛乳』ですよね。
実はこれにも『何故王道なのか』という理由がちゃんとあるのです。
バナナに多く含まれるセロトニンの原料『トリプトファン』は、そもそも牛乳から発見された必須アミノ酸。
そう、牛乳はバナナ以上にトリプトファンをたくさん含んでいるのですよ。
さらに皆さんご存知のように、牛乳にはカルシウムもたくさん含まれてますので、バナナと一緒に摂取すると、基本的な栄養素のほとんどをこの組み合わせでカバーできてしまいます。
少し余裕があるようなら、バナナのお供に牛乳を添えてみるのはいかがでしょう。
食事をする余裕はないけど……という時には重宝しますし、セロトニン生成の面から見てもより良い組み合わせですので、とってもオススメなんですよ。

食べ物から必要な成分を摂取するのは、生き物として基本中の基本。
栄養価の高いバナナは、うつ病の人でなくとも是非積極的に食べていきたい果物ですね。