躁うつ病を知る

何ともない元気が良い!と思ったら急に元気なし。躁うつ病は双極性

「躁うつ病」は、うつ病と同じ病気と思われるかもしれませんが、医学的な見方では、病の分野は同じものの「うつ病」とは全く異なる病気になります。「躁うつ病」は、躁の状態とうつの状態を繰り返すもので「双極性障害」と呼ばれています。対して「うつ病」は、うつ状態のみの症状であり「単極性うつ病」と言われます。

躁の状態とは、気分がハイ状態のことをいい、うつの状態とは気分がローの状態を言います。つまり、躁うつ病とは、気分や感情が激しく大きく変化することを繰り返す病気です。一般的に「気分が変わりやすい」とか「気分屋さん」と言われるような状態がありますが、この程度のものとは全く異なります。

普通の感情の変化に比べると、躁うつ病の変化はその数十倍以上にもなるといえます。躁の時は、気分がハイの状態ですから、自分では調子が良く、しかし、コントロールができません。調子が良いため、病気であることの認識がないため、周囲から病気であることを指摘されても、治療等は拒否します。

一方、うつの状態に変わっていくと、躁の状態の調子の良い時を思い出し比較してしまうため、自己嫌悪や貧困妄想、被害妄想などが現れ、将来を悲観しはじめます。時に自殺を図ることもあります。

周囲の人から見れば、ある時は調子の良い状態があるわけで、ときにうつの状態があったりするため、気分屋だとか、意志が弱い、怠け者といったように見えてしまいます。しかし、躁うつ病は、本人の意思でそんな気分になっているのではなく、脳の神経伝達が異常であるために引き起こされる病気なのです。

この病気の原因は、何らかの遺伝と言われてはいますが、躁うつ病の親から生まれた子供が発病する確率は、10%程度であり遺伝であるとは言えません。あくまで、遺伝する体質を持つ子供が10%程度あるということであり、躁うつ病になる、ということではありません。加えて、やはり心身の疲れの蓄積やストレスなどが関係しているとも考えられています。