闘病

『うつ病でも生活がある……』闘病しながら働くためのポイントとは

たとえうつ病になったとしても、命がある以上自分自身の生活があります。
はっきり言ってしまえば病院に行くにもお金が必要で、それは自分でなんとかしなくてはなりません。
実際、うつ病と戦いながら必死に仕事に行っている人は少なくありません。
では闘病しながら働く時に、どのような点に気をつけたら良いのでしょうか。

(職場に告白するかしないか)
うつ病のことを職場に告白するかしないか……この問題はうつ病の人にとって大変悩むところです。
通院などの時間は確実に確保したい、でもうつ病であることを告白することで、不利な扱いを受けるのではないか……。
一般的に随分認知されてきたとはいえ、やはりまだまだうつ病に対する偏見や無理解などは付きまとうのが現状。
また、うつ病であると告白され、職場がどのような対応をするのかも、特に前例がない場合などは図りかねるところで、実際うつ病であることを職場に隠し、通院しながらどうにか仕事を続けている方も多くいます。
職場の制度があらかじめ整っている場合は、告白することにそう恐れはないでしょうが、そうでないケースもやはりまだ数多く、難しい悩みと言えます。
ですが、もし会社に相談しなくては通院時間を確保できないような場合、勇気を持って告白し話し合いをする必要があるでしょう。
告白する時は慎重に、通院して適切な治療を受ければ出勤を続けることは可能なことを前提として話をすれば、少しは通じやすいかもしれません。
また、単純に直属の上司に言うのではなく色々な上司と話してみて、うつ病などに対する理解を感じられたあなたの信頼する人にまずは相談してみるといいでしょう。
自分の病気について知っており、それに理解を示してくれる人を作っておくと、後々闘病しながら仕事を続ける上で支えとなります。

(飲み会など人と関わり疲れやすい行事とはほどよく距離をおく)
職場では仕事以外に飲み会や行事など、様々な人との関わりが生まれます。
ですが休日が飲み会で潰れ、翌日の仕事に出られないほど疲れてしまうこともうつ病の人にはありえること。
とはいえそれら全てを断っていても、職場の人とコミュニケーションが取りづらくなってしまったりもします。
例えば飲み会なら時には一次会だけでも参加するなど、自分なりに上手に距離を置きながら人の輪に関わっていくことが大切です。
人と関わることで疲れやすいうつ病の人ですが、同じ職場で働く人と仕事の愚痴を言い合ったりすることで、仕事に関するストレスを多少なりとも解消できることもあります。
ただし毎回終わりまで参加していては、あなたの心の疲労度のほうが高くなってしまうでしょうから、自分の体調と相談しつつ、臨機応変に。

(休日は予定を入れずにいつでも休めるようにしておく)
うつ病の人は非常に疲れやすく、毎日の仕事をこなすのでやっとという人も多いでしょう。
休日はできるだけ予定を入れずに、まる一日自分のために使えるようにして、十分な休養や気分転換をしましょう。
仕事で疲れたところに休日も予定がいっぱいでは、少しも休めた気になれず心がオーバーヒートしてしまいます。
そうならないためにも、仕事を続けていくためにも、十分な休養はうつ病患者には不可欠です。

(仕事での評価イコールあなたの人間性の評価ではない)
うつ病を抱えながら仕事をしていく中で大切な心構えがあります。
それは、仕事の評価とあなた自身の人間性の評価は、決してイコールではないということ。
例えば仕事でミスをし、それで上司にひどく叱られたとしても、それはあくまで仕事上での注意であって、あなたの人間性まで否定しているものではないということを、肝に銘じておきましょう。
うつ病の患者は自分を責める傾向にあります。そこから後ろ向きな考え方がエスカレートし、最終的に自分の全存在を自分で否定するような考えに陥ってしまいがち。
ですが上司は、仕事のミスであなたを叱っているのであって、あなたの存在を否定しているわけではありません。
うつ病の人は失敗を恐れたり他人からの評価を気にしがちなところもあり、叱られることイコール自分は悪だという評価を自分に下してしまうことがままありますが、それは危険な考えです。

(最低限のコミュニケーションは欠かさない)
うつ病になると、人と話すのが億劫になったり人を怖く感じたりすることもあります。
ですが仕事は人とかかわりあいながらこなしていくもの。
職場の中で人の輪からひとり外れてしまうと、仕事が非常にやり辛くなり、また通院などで休みをもらった時などにもなかなか理解を得られにくいです。
どんなに話すのが億劫でも、必要最低限の挨拶は欠かさないなどのコミュニケーションを取り、同僚たちとの職場内での関わりは断ち切らないようにしておきましょう。
職場であなたが急に辛い気持ちになった時、助けてくれるのはその同僚たちかもしれません。
また、中にはうつ病に対して理解ある人もいるかもしれません。
同じ仕事をしている者同士でなければ分かり合えない仕事の悩みもあるでしょう。
最終的に人を助けるのはやはり人。世間話に花を咲かせることは難しくても、毎日挨拶をするだけでそこには繋がりが生まれます。