あなたの言葉が最後の砦!『自殺したい』と言われた時の対処法

ある日突然、身近な人から『死にたい』と言われたら、あなたはどうしますか?
あまりに急な重たい言葉に、なんと言葉を返していいのか戸惑う人がほとんどではないかと思います。
こんな時どう言葉をかけたらいいのだろう……下手なことを言って本当に実行されたら……そんな戸惑いや不安などから何も言えなくなったり、逆に死なれたくない思いからついつい叱咤してしまったり。
自殺したいと願うほど心の追い詰められた人には何を言っても届かないような気がしますが、あなたの言葉が最後の砦となって相手を救うことだってあるのです。

(何故『死にたい』のかまずは向かい合って話を聞く)
疲れきった顔で突然『死にたい』と告白されたら、『何故』と理由が気になってしまう人は多いでしょう。
実はその疑問は、相手に直接ぶつけてしまって構いません。
『どうしてそんな風に思ったの?』この言葉を切っ掛けに、相手が自分の心の内を少しずつでも話し始めたら、自殺を思い止まらせる第一歩目を踏み出せたと言ってよいかと思います。
『死にたい』という告白の裏側には『助けて欲しい』という意味合いが含まれていることが多くあります。
誰にも告白することなく突発的に死を選ぶ人もいる中、まずは『よく話してくれた』と告白してくれた勇気を褒め、その人が死を望んだ背景にいったい何があるのかを、じっくり聞きましょう。
心の内を吐き出すのに時間がかかるかもしれませんが、まずは辛抱強く、相手の話を聞いてあげてください。

(不用意な励ましはNG!)
相手の話を聞いている最中に『そこはもっとこうしたら』『ああしたらいいのに』などと言いたくなるエピソードが出てくるかもしれません。
ですがそこはぐっと我慢。不用意に『もっと頑張ってみれば』などと励ましたり、言葉を遮ってアドバイスするのはNGです。
相手が全て話し終わるまで、あなたは聞き役に徹してください。
もしアドバイスをするのなら相手の話が全て終わった後、慎重に言葉を選びながら行いましょう。
この時、いわゆるうつ病の人にかけてはいけないと言われている『頑張れ』『気の持ちようだ』などといった言葉や『死ぬ気になれば何だってできるよ』という励ましの言葉は使わないように。
相手は十分に頑張った結果、絶望してもう死にたいと思っているのでしょうし、『死にたい』という気持ちになるほど追い詰められているのは気の持ちようでどうにかなる問題でもありません。

(『私にとってあなたは必要』『死んで欲しくない』とはっきり伝える)
十分に話を聞いたら、今度はあなたの気持ちを伝える番です。
この時曖昧な言い方ではなくはっきりと『死んで欲しくない』と伝えるようにしましょう。
ただ漠然と『親からもらった命なのに』『死んではだめだ』と一般論を言うのではなく、『あなたは私に必要な人だから死んで欲しくない』などと、より具体的に言葉をかけたほうが良いです。
漠然とした言い方では、特に追い詰められがちな人では『自分には死ぬことすら許されないのか』と自棄になり、攻撃的な感情や衝動が沸き起こってしまうこともあります。
死のうとしている人に曖昧な一般論的な言葉をかけても効果はありません。あなたの心をむき出しにしたような率直な言葉で、あなた自身の『死んで欲しくない』という気持ちを伝えることが大切です。

(『自殺したい』と言う人、言わずに実行してしまう人)
ところで、自殺したいと言葉で言う人と言わずに実行してしまう人に何か違いはあるのでしょうか。
最も大きい差は衝動的であるかどうかという点ですが、『死にたい』と言葉に出して言う人はまだどこかに救いの可能性を求めているように感じられます。
黙って行動してしまう人は、もうはっきりと自分の中の答えが決まってしまった人。
ですが誰かにそれを打ち明けるということは、『死にたい自分』のどこかにわずかならがも心の葛藤があります。
『もし救われる道があるなら救われたいけれど、自分ではもうこれしか思い浮かばない』という葛藤と絶望を同時に抱えているような状態です。
ここでもし誰かが話を聞いたり手を差し伸べたりすることができれば、その人は自殺を思い止まることができるかもしれません。
『死にたいという人に限って死なない』と中傷する人もいますが、それは間違いです。
『自殺したい』は、はっきりとしたSOSの言葉。そこに救いが現れなければ、そのまま命を絶ってしまうことは十分にありえます。