通院日

初めての通院日!緊張せずに通院するにはどうしたらいいの?

心の病院へ『通院しよう』と決めて予約をとっても、いざその当日になってみると緊張してしりごみしてしまう人もいるでしょう。
どんな先生だろう、ちゃんと話を聞いてくれるだろうか、私は病院に行けば治るのだろうか……そんな不安を抱えて覚悟が決まらず、玄関のドアをなかなか開けることができないことも。
そうならないために、うつ病の方が心の病院へ初めての通院する時に心がけておきたいことをお話しますね。

(病院へは治すために行く!と再認識する)
病院へ行こうと心に決めたということは、あなたには『病気を治したい』意思がある、ということ。
実はこの本人の『自分は病気である』認識と『治したい』意思はうつ病から回復していくためにとても大切なこと。
ということは、あなたはすでに回復への一歩を踏み出しているんです。
この辛さから抜け出したいという前向きな気持ち。それは自虐的でマイナスの方向に物事を考えがちなうつ病患者にとって、大変大きな一歩です。
怯える必要はありません。『今のつらさから自分を解放するためにいくんだ、治しにいくんだ』という意思をもう一度自分の中で反芻し、思い出してみましょう。

(病院の場所は事前に詳しく確認しておく)
家族に付き添ってもらえる場合は別ですが、一人で行った時に途中で道に迷ったら、不安や焦りで通院どころではなくなってしまいます。
病院の場所は事前にはっきり確認しておきましょう。
できたら地図をプリントアウトしておくと、当日いざという時に周囲の人にも助けを求めやすいです。
そういう環境がない方は、病院に電話して聞くのが一番です。
自分がどこに住んでいるのかをまず伝え、どう行けばいいのか、近辺にわかりやすい目印がないかなどを聞いておきましょう。
予約の電話の時に一緒に聞いてしまってもいいですね。

(お財布の中身はちょっと多目にしよう)
心療内科や精神科も他の病院と同じで初診料がかかります。
また、カウンセリングの有無やその料金体系、薬を処方された場合は薬代でも金額はかなり変わってきます。
特にメンタル系の治療に使われる薬は、ジェネリック薬がまだ発売されていないものやここ数年のうちに出たばかりの新薬などもありますので、薬の組み合わせによってはそこそこお金がかかってしまいます。
初診の場合、それを見越して少し多目に持って行きましょう。一万円は入れておくと安心できます。
経済的な理由で通院を続けていくのが困難な場合、それを補助するための制度もありますので、心配なようなら診察時に医師に相談するのもいいでしょう。

(初診日の仕事はお休みに!)
通常の病院でもそうですが、心の病院は前の人に時間がかかって、実際の診察時間が予約時間からずれることがやはりあります。
そして病気の内容が内容ですので、初診時には詳しく話をしたり、場合によっては問診表を書いたり……うつ病の患者にとって、少し負担が大きかったり気疲れしてしまうこともあります。
もし仕事をしながら通院する場合、できたら通院日はお休みをもらったほうがいいですが、それが難しいならせめて初診日はお休みをもらいましょう。
初めての通院、初めての精神科医との会話……自覚していなくても心の奥で緊張して、初診の後は無意識に疲れていることが大半です。
病院から帰宅したらその日はゆっくり休養をとったほうがいいでしょう。

(話したいことはメモを作っておくと便利)
うつ病にかかった場合、普段は人と話すのが得意な人でも、自分の考えをうまくまとめられなくなったり、健忘という症状でもの忘れを起こしたりして、初診日に医師とうまく話せないことがあります。
その時のために、自宅の落ち着ける環境で『話したいことメモ』を事前に作って行くと、医師とスムーズに会話しやすくなります。
『ひどく心配なことやつらいことは何か』『どんな症状が出ているか』『どんなところを治したいのか』、この三つを箇条書きにしていくだけで大丈夫。
つらいことや心配なことは、何を書いても恥ずかしいことはありません。それらはあなたを苦しめ、病気にしてしまった元凶なのですから、それを医師に伝えることがまず治療の第一歩です。
症状については、『眠っても途中で何度も目が覚める』『憂鬱で布団から出たくない』『食欲がなくて食事をしたくない』など、自分の今の状態を書いていけば大丈夫。
どんなところを治したいのかは、例えば『だるくて仕事をするのが辛いので、動けるようにしてほしい』『きちんと眠りたい』など、『特にこうなりたいな』というものがあれば書いておくと、医師と治療方針を立てる時に話しやすいです。
もし、元々知らない人と会話するのが苦手な場合は、『うまく話せないのでメモにしてきたんですが』と、医師にメモそのものを見せても構いません。
医師はそれを見ながら、必要な質問を答えやすい形で投げかけてくれるはずです。

心の病院というと、いまだに鉄格子のついた病院を想像する人もいるかと思いますが、そんなものは遠い昔の話。今は待合室も診察室も、普通の病院と特に変わりありません。
臆せず堂々と『病気を治してもらうんだ』という気持ちで通院を始めましょう。