うつ予防と運動について

うつ予防にはまず動くこと!ストレス発散としての運動とは

ストレス発散やうつ病の緩和に運動がいいとはよく言われることです。しかしながらいざうつ病になってみると、運動をしてストレス解消を……というわけにはなかなかいかなくなります。特にうつ病の初期の頃は、布団から起き上がることすらきつい人もたくさんおり、運動などもってのほか。そうなってしまう前に、運動によってうつ病を予防できないものでしょうか?

日頃の運動でうつ病予防!

運動がうつ病の予防に有効か……といえば答えはイエス。運動はうつ病の一因であると考えられる人のストレスを発散させるのに非常に有効な手立てと言えます。

ここで「スポーツ」と言ってしまってはダメ。スポーツというと、なんだか専門の道具が必要だったりルールが複雑だったり、取り掛かるにも続けるにも覚悟が必要だったり……そんな気持ちになりませんか? もちろんスポーツも大変優れたストレス解消法ですが、その響きからどことなく敷居が高いように感じて尻込みしてしまう人も多いでしょう。特に日ごろ「スポーツは苦手」と自称する人たちは、学生時代の体育の授業などで苦い思いをし、気後れしがちです。

予防として行うのなら続かなくては意味がありません。また続けるためにはそれが楽しくなければいけません。スポーツの苦手な人でも続けられるものである必要があるのです。気軽に続けられる「日頃の運動」、その程度でも構いません。楽しく体を動かすことで、上手にストレスを発散していきましょう。

帰りは歩く、リズムゲーム……一人でも楽しく動いてストレス解消

「運動しなければ」と気負うとまず絶対に続きません。これまでダイエットをして何度も挫折した……という人は多いでしょうが、それは「やらなければ」という義務感に駆られてしまう点も理由の一つだと思います。それが「やるべき義務」ではなく、「やりたくなるような楽しいこと」なら、きっと長続きしますよね。

例えば、家から駅まで歩く運動を考えているとしましょう。これを朝やろうと思ったら、早く起きなくてはいけなかったり、うっかり寝過ごして遅刻寸前……なんてことが起こり、なかなか続かないでしょう。ですが、仕事も学校も終わりあとは家に帰るだけ、という時に、通りのお店を覗きながら、探検気分で裏道を通って歩いて帰る……これならどうでしょう? なんだか続けられそうな気がしますよね。

他にも、ゲームセンターなどでリズムゲームを楽しんだり、テレビの音楽番組で好きなアイドルの歌に合わせてその振り付けを真似て踊ってみたり。スポーツをしたいけど集団では苦手……という人は、縄跳びやバレーのトス、サッカーのリフティングなどはどうでしょう。自分が楽しく続けられる形ならなんでもいいんです。大事なのは、一人でも手軽にできること、自分のペースで楽しくやれること。楽しくなければストレス解消にはなりません。

運動がストレス解消にいいワケ

ところで、運動すると何故ストレス解消されるのでしょうか。運動には有酸素運動と無酸素運動の二種類があり、このうち有酸素運動がよりストレス解消に有効だと言われています。両者の違いは、簡単に言うと使っている筋肉とエネルギー違い。有酸素運動は筋肉の赤色の部分を使い脂肪を燃焼させ、無酸素運動は白い部分を使い糖質を分解して行います。運動の種類でいうと、ウォーキングやジョギング、サイクリングなど持久力の必要なものが有酸素運動、筋トレや短距離走など瞬間的に大きく力を使うのが無酸素運動です。

ストレス解消によりいいとされるのは有酸素運動です。脳の癒し物質セロトニンの原料であるアミノ酸、トリプトファンには、アルプミンというタンパク質がくっついています。それが邪魔で、そのままではトリプトファンは脳の血管まで辿り着くことができないのですが、有酸素運動により脂肪が分解され、血液中に脂肪酸が増えると、アルプミンはトリプトファンから離れて、脂肪酸とくっついてくれるのです。そのことで、トリプトファンがより多く脳にいきわたり、セロトニンがたくさん作られるのです。

もちろん無酸素運動にも、体を動かすことや汗をかくことによる爽快感などの効果はありますが、有酸素運動のほうがよりストレス解消に向いていると言えるでしょう。