予防

対策を立てるために、まずはうつ病の原因を知ることが初めの一歩

「望んでいた結婚と妊娠、それなのにうつ病になるなんて・・・。自分のことがよく分かりません」。

うつ病を発症してしまった既婚女性が上のように述べました。いわゆるマリッジブルーまたはマタニティブルーがうつ病の原因になったことが、後から判明したのですが、うつ病になるには原因が必ずあります。うつ病という結果に対処するためには、その原因を突き止める必要がありますから、ここでうつ病の大きな要因となり得るものを紹介しますので、今後の対策の参考にされて下さい。

《環境の変化》

革新的な携帯型タブレット「iPad」が発表された時、興奮を覚えた方は少なくないようです。しかし、現在(2012年6月)では、「iPad2」だけでなく「iPad3」まで販売されていますので、販売されるたびに新機能を覚えたり学んだりと、嬉しいはずの新製品を‘苦痛’と考えている方が少なからずともいるのです。

それは一例に過ぎませんが、変わりゆく社会の中で、わたしたち現代人は知らないうちに莫大なエネルギーを消費し、必死に新しい環境に対応しているのです。その新しい環境が大きなストレスを与え、結果としてうつ病を発症することが往々にしてあるというわけです。

主な環境の変化と言えば、上述したような結婚・妊娠だけでなく、進学や就職、転勤、引っ越しなどが挙げられます。こうした環境の変化に対応するための精神的疲労は並々ならぬものがあるのですね。

《環境の変化にこう対処する!》

生きている限り、環境の変化はつきものですから、変化を避けて通ることはできません。極端に言えば、自分の年齢さえもたえず‘変化’しているわけですから。ですから、環境の変化に直面した時、自分のペースをなるべく崩さないことがうつ病対策となります。自分のできることをできる範囲で、コツコツと行なっていきましょう。

《人間関係からくるストレス》

ご存知かもしれませんが、うつ病の根本的原因は精神的疲労です。精神的に疲労困憊させるものといえば、やはり人間関係の問題から生まれるストレスが大きいようです。

人は、それぞれ育った背景が異なり、性格も感情の在り方もすべて異なる生き物です。そのことをお互いが認め尊重できれば大きな問題には発展しないのですが、どうしても自分のことを第一に考える、言い換えるならセルフィッシュ(利己的)な方が少なくない社会ですから、この人間関係が極度なストレスを与える原因となっているのです。

学校や会社だけでなく、家庭内でも人間関係の問題が多発していますが、学生同士のいじめ、会社でのセクハラ、家庭内暴力といった問題は普遍的となっています。そうした一つ一つのストレスが蓄積し、わたしたちの心をむしばんでいるのです。

《周りの人が持つべき大切な精神態度》

これはあくまでも理想ですが、人すべてが利己的ではなく利他的になればうつ病の問題は大きく軽減するでしょう。しかし、この社会の中でそれを望むのは無理なことですから、少なくともうつ病を患っている方の周りの人は、‘利他的’な精神を心掛けて行動したいものです。