要注意

本が読めなくなったら要注意?意外なところに現れるうつのサイン

あなたは本がお好きですか? 新聞を読みますか?
情報はインターネットで収集する時代になり、活字離れが進んでいると言われますが、そんな中でも新聞や本がなくならないのもまた事実。
そしてじつは、この本や新聞の存在がうつのバロメーターとなり得るのです。意外でしょう?
今回は読書とうつのサインについてお話したいと思います。

(最近活字が読めなくなってきた気がする……)
これまで普通に読んでいた本や新聞。それらがいつの間にか読めなくなっていた、なんてことありませんか?
活字の好き嫌いの問題ではなく、注目すべきは次の三点。
『文字を目で追えなくなってきた』『読んでも内容が頭に入らない』『長時間読んでいられなくなった』……どうですか?心当たりはありませんか?
もしも心当たりがある、三つともすべて該当する、そんなあなたは予想以上に心が疲れているかもしれません。
うつ病が進行すると、本や新聞、ひどい場合は漫画本すら読めなくなってしまうことがあるんです。
無意識のうちにあなたの心は疲れ果てていませんか?

(原因その1、集中力の低下)
活字を読めなくなる原因としてまず挙げられるのが、極端な集中力の低下です。
うつ病の人は、自分を追い込むような考えに囚われがちで、逆にその他のことに関しては注意力散漫になりがちです。
脳内物質のバランスが崩れてうまく頭が働かず、集中力が低下してしまうのです。
ですから、黙ってもくもくと文字を目で追っていく『読書』ができなくなってしまうんですね。
本を読んでも内容が頭に入らないのも、常に他のこと……例えばうつの原因になったような心配事などが頭にあり、それ以外のことについては頭が働いていないからです。
中には、細かい字の羅列を見ているだけで頭が混乱してくるという人もいます。

(原因その2、記憶力の低下)
うつがひどくなると、『健忘』と呼ばれる物忘れの症状が出ることがあります。
記憶障害のひとつですが、これのせいで今読んだ本の内容を覚えておくことができず、読書が続けられないことも。
ひどい人になるとページをめくったらもう前のページに何が書いてあったか覚えていない、という状態にまでなることがあります。
どれだけ読んでもさっぱり頭に入らない、登場人物の名前すら何度も見返さないと誰が誰だかわからない、そんな風では物語を楽しむどころか、イライラが募るだけになってしまいますね。

(原因その3、想像力の欠如)
本や新聞を読むためにはある程度の想像力も不可欠になります。
人は読書する時、そこに書かれたものをただ淡々と読んでいくだけでなく、想像力を働かせて自分の脳内に自分なりのビジョンを描くもの。
ですがうつの状態では、その想像力が悪い方向に偏って働くようになってしまいます。
いわゆる『ネガティブなことばかり考えてしまう』状態です。
おまけに頭の中は自分の抱える問題でいっぱいで、そんな時は空想の物語やニュースの背景などへ働かせる想像力の余裕などなくなってしまいます。
『想像できない』ということは、自分なりに内容を噛み砕いて受け入れることができない、ということ。
これではとても読書なんてできません。

(好き嫌いは関係ないんです)
ところで、元々活字は苦手で本や新聞は読まないという人も中にはいますよね。
ですがこれは好き嫌いの問題ではなく、脳の機能の問題なのです。
本でなくとも、仕事上必要な書類などに目を通しても頭に入ってこない、内容を理解できないなどの症状が現れたら、注意すべきと言えるでしょう。
そんな事態に陥ったら、まずは心を休ませてあげることが大切です。
放置して無理をしてしまうと、どんどん悪化してしまいます。

(趣味の読書がいつの間にか……要注意!)
逆に、読書が趣味と言えるほどに好きな人もいます。
そんな方が上記の症状で、いつの間にか読書から離れてしまった……楽しめなくてイライラしてしまう、もう本を見たくない、そんな風に感じているようなら要注意です。
趣味であった読書をうつの諸症状で楽しめず読書から離れたものの、本を読めないことでイライラを溜め込んでしまうことがあります。
『もともと好きなのにできない』というのは、想像以上にストレスを感じるもの。
ですがこれはまだいい方です。
もしも読書家の人が理由やきっかけもなく読書そのものに興味がなくなり、どうだっていいやと思ってしまうようになったら危険信号。
趣味への興味が薄れるのはうつ病の特徴的な症状です。

本は心の栄養などといいますが、心のバロメーターにもなっているんですね。