大切な人がうつ病になってしまったら

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子供と遊んであげられない、大切なのは悩むよりも状況を肯定すること

小さな子供がいるのにうつ病になってしまった、というお父さんお母さんは決して珍しくありません。女性の場合、妊娠・出産を経験することでうつ病を発症するケースはとても多く見られていますし、育児疲れからうつ状態に陥ってしまう夫婦も少なくないからです。

うつ病を発症すると気分が落ち込んで憂うつな気持ちになることが増え、精神的に辛い状態になってしまいますし、身体がだるくて何もやる気が起こらないなど、身体的な症状として現れてくることもあるため、子供の世話をすること自体に嫌気が差してしまうこともあります。

このような状態になると、子供と遊んだり、子供を連れて外出したり、といったこともできなくなるため、今度は子供に何もしてあげられない自分を責めてしまうことから、さらにうつ状態が悪化してしまう傾向が高まります。

子供と遊んであげたいけれど気力が湧かない、外に出かけることができない、それどころか家事すらまともにできない・・・こうした悩みがうつ病を悪化させる原因にもなっているので、これ以上うつ病を進行させないためにも、子供に対して何もしてあげられないことを悩むことをやめてしまいましょう。

といっても、すぐにこうした考え方に変えていくことは、うつ病の患者にとっては非常に難しいことでもあります。

無理に考え方を変えようとしてもかえって自分自身を追いつめてしまうことがあるので、まずは患者の周りにいる皆さんが考え方を変えていくことが必要となります。

例えば、妻がうつ病で家事ができない、子供の世話もできない、という家庭の場合は夫の方に様々な負担がかかることになってしまいますが、その負担をそのまま受け入れていては今度は夫である皆さんまでうつ状態に陥ってしまう恐れが考えられます。

妻の負担を軽くしようと自分が負担を抱える、この状態を続けていると、夫婦揃ってうつ病を発症してしまうことがあるので注意が必要です。

例え妻がうつ病になっても、夫はうつ病のことに対して深く関わらなくても良いですし、必要以上に家事や育児を頑張らなくても良いのです。

もちろん、うつ病という病気について理解することは大切なのですが、うつ病の症状をしっかり理解すればするほど、夫である皆さん自身が負担を抱えなくても良い、と考えられるようになります。

うつ病の患者の気持ちは大変不安定で、時には周りがその不安定さに振り回されてしまうこともあります。そのような状況にならないよう、患者が不安定な時はそのまま見守ること、そして自分は自分の生活をしっかり送るよう心がけてください。
(⇒大切な人がうつ病になってもまずは自分を大切に

また、子供と遊んであげられないことを悩む必要はない、と患者に対して今の状況を肯定してあげることも大切です。

時には言葉をかけられず見守ることしかできない場合もありますが、うつ病の人にはそのような接し方で良いのです。支える側である皆さん自身も、疲れたらしっかり休むよう心がけるようにしましょう。

不登校とうつ病、傷ついてしまった子供の心を守っていくためには

小学生や中学生、高校生は1日の大半を学校で過ごすことになります。勉強だけではなく部活動や友達との人間関係、または恋愛など様々なことを経験できる点が学校の魅力ですが、「学校に行くことがつまらない」「学校に行きたくない」と感じている生徒は決して少なくありません。

実際に学校に対して反発して学校に行かなくなる子生徒もいますが、学校に行きたいけれど行けない、いわゆる「不登校」や「登校拒否」も非常に多く見られています。

特に中学生の不登校は目立っており、中学時代に不登校だったことから全日制の高校に行けなくなってしまった、という生徒も少なくありません。

こうした不登校の原因はそれぞれ異なる部分はありますが、やはり学校生活における問題、家庭での問題が大きな原因として考えられています。

学校生活は親には見えない部分がありますから、お子さんがいる皆さんは自分の子供が実際にどのような生活を学校で送っているのか、気にしたこともあるのではないでしょうか?

小学生のうちは学校であったことを何から何まで話してくれたのに、中学生になってから学校でのことを全く話さなくなってしまった、さらに家ではまともに口すら利かなくなってしまった、という親子関係の問題を抱えている家庭も少なくないため、家庭環境も大きな要因の一つと考えられているのです。

例えば学校でいじめられていたような場合、当の本人から「自分はいじめられている」と言ってくることは滅多にありません。

自分がいじめられていることが恥ずかしいから、いじめられていることを知ったら親が悲しむから、といったような理由から、もしいじめられていても親には黙って学校に行き、一人で悩みを抱えている生徒は決して少なくないのです。

このような状態が続くと、いじめによるストレスや悩みによる負担から、うつ病を発症してしまうケースが多く見られています。

うつ病は働き盛りの年代に多く見られる症状として知られていますが、近年では子供がうつ病を発症することも増えてきています。

子供でもうつ病になるの?と疑問に思う皆さんも多いかもしれませんが、子供も抱えている悩みや不安に押しつぶされてしまい、一人ではどうにもできなくなってうつ病を発症してしまうことがあるのです。

大人の場合は仕事や人間関係のストレスや環境の変化などが大きな発症原因と考えられていますが、子供の場合も同じです。

学校における人間関係、勉強、家庭環境など、自分が今置かれている状況の辛さや苦しさなどからうつ病になってしまうことがあります。

うつ病を発症すると学校に行く気力がなくなり、学校に行きたくても行けなくなってしまう生徒が多いことから、うつ病を発症すると不登校になるケースが実際に見られています。

子供の傷ついた心を守っていくためにも、普段から子供の行動や言動に注意しておくこと、様子に変化が見られたら一度話を聞いてみるようにしてください。

話を聞くとイライラ・・・患者の弱音にストレスを感じてしまったら

ちょっとしたことで気分が落ち込んだりイライラしたり、気持ちが不安定になってしまうのがうつ病の特徴です。自分の周りにいる家族、恋人、友達などの大切な人がうつ病を発症してしまったら、私達はどのように対応していけば良いのでしょうか?

うつ病は基本的に薬を服用することで症状を落ち着かせていきますが、薬物療法だけでは完全に治すことはできません。

うつ状態から抜け出すためには、うつ病を発症した原因となっているストレスを取り除くこと、発症した時と同じ状況を作らないようにすること、自分の周りにいる人達の力を借りることなど、環境を変えていくことが大切なのです。

そこで必要となるのが、家族を始めとした周りの人達の協力です。うつ病は決して一人で治せる病気ではありません。

しかし、医師から指示された治療を受け、周りの人達に協力してもらいながら生活環境を楽な状態に変えていくことで、症状は改善されていきます。

治るまでに時間はかかりますが、早く治そうとすることはありません。患者に「早く治さなきゃ」と思わせてしまうことは、うつ状態の悪化に繋がるため大変危険です。

家族など患者の近くにいる皆さんは、焦らずゆっくり治していけるよう、温かく見守っていくようにしましょう。

また、うつ病患者への接し方としては、まず相手のことを否定しないことが大切です。うつ病の人と接していると「どうしてそこまでネガティブに考えるの?」とイライラしてしまうことも増えていきます。

特に「私なんて生きていても仕方ない」「死にたい」などといった弱音を吐くことは多く見られているため、実際に周りにいる皆さんが患者の弱音を聞く機会もよくあることかと思います。

人によってはこうした弱音を聞かされることがストレスになることもあるので、時には強く反論してしまうこともあるかもしれませんね。

どうにもならない状況にイライラしてしまう気持ちは分かりますが、皆さんがうつ病の人に対して反論しても意味はありません。うつ病という病気が患者自身をそうさせてしまっているので、本人にとってもどうしようもないことなのです。

では、患者が弱音を吐いた時、私達はどう対応するべきなのでしょうか?まず、絶対に怒ったり反論したりしないように注意してください。もし怒りたくなったりきついことを言ってしまいそうになったら、患者の側から離れてしまいましょう。

本当は患者の話をただ聞いてあげることが良いのですが、話を聞いているとイライラしてしまうような場合は、患者のことを突き放してしまって構いません。

うつ病の人と付き合っていくためには距離感が重要なので、一緒にいてストレスが溜まるようであれば、少し距離を置くことをおすすめします。

うつ病を発症している本人が無理をすることはもちろん厳禁ですが、これはうつ病の患者を支えている皆さんに対しても同様のことが言えます。無理せず付き合っていくよう心がけてみてくださいね。
(⇒うつ病の人と付き合っていくことに疲れたら

患者がパニック障害を併発している場合は「曝露療法」に付き添って

近年では子供も発症することも増えてきている「うつ病」。憂うつ感や気分の落ち込みといった精神的な症状から、睡眠障害や食欲不振、身体のだるさ、倦怠感などの身体的症状が現われますが、人によってはうつ病の症状だけではなく、他の精神疾患を併発している場合もあります。

そのため、うつ病ではない症状も他人からはうつ病の症状だと思われてしまうことも多く、うつ病に対する理解不足に繋がることもあるので、特に周囲にいる家族の皆さんは注意が必要です。

他の精神疾患の症状もうつ病の代表的な症状と重なる部分はありますが、うつ病に対する理解が少ないと、うつ病に現れない症状もうつ病だと思い込まれてしまうこともあるのです。

周囲の皆さんはまずうつ病という病気について理解すること、他の精神疾患との違いを理解することを心がけるようにしましょう。

では、ここからは精神疾患の一つである「パニック障害」について詳しく見ていきたいと思います。

パニック障害はうつ病と併発しやすい病気なので、うつ病を発症している皆さんは併発には十分気をつける必要があります。

症状としては主に「パニック発作」が現れますが、この発作はいつどこで起こるか分からない症状であるため、外出先や人がたくさんいる場所で発生することも少なくありません。

一度パニック発作が起きると「また発作が起きてしまうのではないか」という恐怖から、同じ状況に陥ることを避けるようになり、外出することが怖くなったり、人がたくさんいる場所に行けなくなってしまったり、普段の生活にも影響が現れてしまうこともあるのです。

こうしたパニック障害もうつ病と同様に不安感や恐怖感を覚えることがありますが、パニック発作の症状はパニック障害独特のものなので、うつ病とはまた違う病気として捉える必要があります。

そして、パニック障害を改善させていくためには、薬物療法だけではなく「認知行動療法」が重要となっています。認知行動療法はうつ病の治療でも使われますが、パニック障害でも認知行動療法は大変重要な治療法となっています。

認知行動療法は「曝露療法」とも呼ばれている治療法で、怖いと思っている状況にわざと曝していくことによって、症状を緩和させていくことがでいる治療法です。

例えば「電車の中でパニック発作が起きたらどうしよう」という恐怖も、少しずつ電車に乗ることを増やしていくことで恐怖を感じる状況に慣れさせていくことができるというわけです。

いきなり電車に乗るのではなくまずは駅に行ってみることから始めても良いですし、一駅だけ乗ってみるなど少しずつハードルを上げてみてください。

この曝露療法は、最初のうちは一人で行なうよりも家族や友達など周りにいる皆さんが付き添ってあげることでより安心して行なうことができます。

パニック発作の症状を改善させるためにも、周囲の皆さんは出来る限り患者の曝露療法に付き合ってあげるようにしましょう。

病院に行くことを勧めてもいいの?医師に話を聞いてもらう気持ちで

何となく気分が塞ぐ、憂うつな気持ちになる、ちょっとしたことでイライラしてしまう、身体がだるくて何もする気が起こらない、といった症状はうつ病の典型的な症状です。

その他にも食欲が落ちてしまったり、夜眠れなくなたり、集中力がなくなってしまったり、様々な症状が現れることもうつ病の特徴となっています。

一見、風邪を引いているようにも感じる症状がほとんどであるため、自分でうつ病を発症していることに気づかない場合も少なくありません。

最近頑張りすぎているだけだから大丈夫、ちょっと疲れているだけだから大丈夫、と思っていても、休養を取らずに頑張りすぎてしまうとうつ状態は今よりもひどくなってしまうこともあります。

うつ病を治すためにはしっかり休養を取ることが重要となっているので、まずは心も身体も十分に休めるようにしましょう。

そして、うつ病かもしれない症状が現れている場合は、早めに医師に相談することも大切です。うつ病は早期に発見し、治療を始めることで、回復も早くなります。

適切な治療を受ければ症状を改善させていくことができますので、まずは休養と医師への相談からうつ病の回復へと繋げていきましょう。

しかし、上記のように自分でうつ病を発症していることに気づかない場合も多いため、自分から「病院に行こう」思わない人は決して少なくありません。

本人はうつ病だと思っていないのですから、「病院に行く必要はない」と思っていても当然のことなのですが、周りから見て明らかにうつ病を発症していると考えられる場合は、周りにいる皆さんから病院に行くことを勧めてあげるようにしてください。

ただし、強制的に病院に行かせるのではなく、本人に「病院に行ってうつ病を治したい」と思わせることが大切です。うつ病は発症している本人はもちろん、周りから見ても辛そうに感じるものです。

その状況を少しでも楽にするために病院があるので、病院に行くと今よりずっと気持ちが楽になるよ、ということをさりげなく伝えてあげましょう。

また、辛いことや苦しいことを医師に聞いてもらう、というスタンスで病院に行くことを勧めてみることもおすすめです。うつ病を治しに行く、というよりも、自分の話を聞いてもらいに行く、という気持ちで病院に行ってみたら?と勧めてみてください。

本人がうつ病であることを受け入れることは、うつ状態から抜け出すために必要なことですが、自分がうつ病であることをすぐに認めることは非常にむずかしく、勇気のいることです。

自分がうつ病であることは少しずつ受け入れるようになれれば良いので、まずは医師に相談してみる、ということから始めていくことが大切なのです。

そして、本人が病院に行く際には家族の皆さんも付き添うようにしてください。うつ病の治療には家族など周りにいる人達の協力が不可欠です。皆さんもできる限り協力していくことを心がけていくようにしましょう。

「うつ病だから」と言い訳をしない!他人に依存させすぎないように

うつ病の症状を改善させるためには、まず自分一人で頑張らないようにすることが大切です。

一般的に真面目で几帳面な性格の人、何事に対しても完璧主義の人、他の人に頼らず何でも自分でやろうとしてしまう人がうつ病を発症しやすいと考えられているため、うつ病の発症を予防・改善するためにも、性格や性質を見直し、一人で頑張ることを避けることが重要な治療法となっているのです。

今まで他人に頼らず何事も一人で頑張ってしまっていた皆さんは、うつ病を発症したことをきっかけに自分のことを少し甘やかしてあげることを覚えてください。

一人で頑張り続けてもうつ病の症状は一向に改善されませんので、まずは他人を頼ってみることから始めてみましょう。

仕事についてもそうですし、毎日の家事についても周りにいる家族を頼ってみるなど、自分一人で抱え込まないようにしてくださいね。

しかし、うつ病の患者によってはこうした生活を続けていくことによって、他人に依存しすぎてしまうこともあるので注意が必要です。

「自分はうつ病だから」という言い訳から、何でも他人任せにしてしまう、自分でできることも他人にやってもらうようになるなど、うつ病を発症したことをきっかけに本来ならば自分でできることも自分でやることを諦めてしまう、という人も少なくありません。

もちろん、うつ状態がひどい場合は自分から何かを行動することができなくなってしまっているため、他人に頼らなくてはならない状態になっていますが、何につけても「自分はうつ病だから」という言い訳を使っていては、治るものも治らなくなってしまいます。

うつ病の症状を改善させるためにはまず他人に甘えることが大切ですが、その先にはやはり他人の力を借りながらも自分自身で生きていく力を養うことが必要となっていきます。

うつ病を治したいのであれば、うつ病であることを言い訳にせず、自分自身の力で生きていくために自ら行動に移していくことが大切なのです。

基本的に抗うつ薬などの薬物療法によってうつ状態を緩和させていきますが、薬物療法だけではうつ病を完治させることはできません。

うつ病になってしまった原因であるストレスを取り除き、環境を変えて休養を取ることを第一に考えなければなりませんし、認知行動療法によって今までの自分で考え方を徐々に変えていくこともうつ病から抜け出すためには必要となっています。

何でも他人任せにして薬物療法だけに頼っていてもうつ病は治すことができませんので、まずは「うつ病だから」という言い訳をすることをやめる、家事でも仕事でも勉強でも少しずつで良いので自分でチャレンジしてみる、何に対しても「できなくても大丈夫」と考えてみるなど、まずはやってみることから始めてみてください。

家族など周囲の皆さんも患者が自分から前に進めることができるように、他人に依存させすぎないよう見守っていくようにしましょう。

うつ病になったのは自分のせい、罪悪感を持つよりも今の生活を大事に

いつも一緒にいる家族、支えになってくれていた友達や恋人がうつ病になってしまった・・・そんな時、何もしてあげらなかった自分のことを責めてしまったことはありませんか?

近くにいたのにうつ病の発症を防いであげることができなかった、調子が良くないことに気づいてあげられなかったなど、後悔してしまっている人も多いのではないでしょうか。

さらには「うつ病を発症したのは自分のせいだ」と、罪悪感を持っている人も見られるため、うつ病の患者の周りにいる皆さんの健康状態にも注意が必要です。

うつ病の人と付き合っていくと、一緒にいることが疲れたり、弱音を聞かされることに嫌気が差したり、もう離れたいと思うこともありますが、こうした辛さとは反対に「うつ病になったのは自分が悪い」と思い詰めてしまう場合も見られています。

どちらにしても辛いことには変わりはないのですが、大切な人がうつ病になってしまったことに対して、皆さんが自分自身を責める必要はありません。

家族や友達、恋人などいくら大切な人でも、皆さんのせいではないですし、気づいてあげることができなかったと言っても、皆さんだけが気づいていなかったわけではないのです。

また、こうして自分のことを責め続けていると、皆さんまでうつ状態に陥ってしまう場合も考えられます。

うつ病の人と過ごしていることでストレスが溜まり、うつ状態に陥ってしまう人も実際に見られていますが、大切な人がうつ病になったことに対して自分に原因を当てはめてしまう場合も、同様にうつ状態に陥りやすくなっています。

うつ病は一般的に真面目な性格の人が発症しやすいと考えられているため、こうした罪悪感を持ってしまうことによってうつ状態に陥ってしまうことも珍しくありません。

皆さんまでうつ病を発症してしまっては、それこそ誰もうつ状態から抜け出せなくなってしまいますから、せめて皆さんだけはうつ病の発症を防いでいくようにしてください。

皆さんが元気でいることは、皆さん自身のためでもありますし、うつ病になってしまった大切な人を守るためにも必要なことです。支える人が元気でないと、辛い状況で守ってあげることさえできなくなってしまいますよね。

大切な人をうつ状態から救ってあげたい、うつ病を治してあげたい、と思うのであれば、これからは罪悪感を持つことはやめて、今の生活を大事にするように心がけていきましょう。

うつ病の発症原因を探ることも必要ですが、それ以上に重要なのは、うつ病の症状とこれからどう向き合っていくか、ということです。

発症原因を取り除くだけでは、うつ病を完治させることはできません。医師や家族をはじめとした周りの人々の協力、患者本人がうつ病であることを受け入れ、うつ状態を克服していくためにできることを実行に移していくことが大切なのです。

うつ病になってしまったことを嘆くよりも、これからの生活を少しでも良くすることを第一に考えていきましょう。

うつ病の改善にも繋がるそれぞれの性格や他の疾患についての理解

端からは同じように見える「うつ病」という病気でも、患者それぞれ現われる症状は異なりますし、症状の程度にも差があります。

さらに患者によってはうつ病以外の精神疾患を併発していることもあるため、うつ病以外の治療についてもよく考えていかなくてはなりません。

もちろんうつ病を治療する期間もそれぞれ違いますし、自宅で薬物療法を行なう場合もあれば、病院に入院して治療を行なう場合もあるので、まずは医師の指示に従って適切な治療を受けることが重要となっています。

また、うつ病の治療には家族など患者の周りにいる人々の協力も欠かせません。うつ病は一人で治すことができる病気ではありませんし、医師から処方された薬を服用していれば治る病気というわけでもありませんから、家族の皆さんも患者がうつ状態から抜け出すために精一杯協力していくことが大切です。

そこで家族の皆さんにお願いしたいのが、患者の性格に対する理解です。

一般的にうつ病はストレスや環境の変化といったものが発症原因と考えられていますが、患者それぞれの性格もうつ病の発症や悪化に関わっているため、性格に対する理解を深めることでうつ病の発症を防いだり、症状の悪化を食い止めることも可能となっているのです。

特にうつ病を発症しやすいと言われているのは、真面目で几帳面な性格の人、完璧主義の人、周りの目を気にしすぎてしまう人、誰にでも良い顔をしてしまう人、他人から頼まれた物事を断ることができない人など、自分に対して厳しく、他人のことを必要以上に気にかけてしまう性格の人が挙げられます。
(⇒うつ病を発症しやすい性格

仕事にしても家事にしても何事も完璧にこなさなくては気が済まない、周りに嫌われたくないから、といってついつい無理をしてしまうような人はうつ状態に陥りやすくなっています。

現在はうつ病を発症していない場合でも、同じ状況が長期的に続いていくとうつ病を発症してしまう恐れが高まってしまうのであらかじめ注意が必要です。

家族など周囲の皆さんも患者のこうした性格を理解していくことで協力できる部分は協力していくなど、患者の負担を少なくさせてあげてください。

全てを手伝う必要はありませんので、患者本人が一人ではできないことは皆さんもしっかり協力していくことを心がけていきましょう。

また、患者がうつ病以外の病気を発症していたような場合は、その病気に対する理解を深めることも必要です。

うつ病と併発しやすい精神疾患には様々な症状がありますので、それぞれの病気の特徴をよく理解し、治療への協力体制を整えていくことも家族の皆さんあってのものです。

例えば、パニック障害などは症状の改善に「曝露療法」が効果的ですが、家族の皆さんが付き添ってあげることで患者は曝露療法を行なうことに安心感を得ることができます。

恐怖を感じる状況に少しずつでも慣れていくことができるように、患者の周囲にいる皆さんは優しく見守ってあげてくださいね。

うつ病の恋人と別れたい・・・距離を置いて二人の関係を考える時間を

過剰なストレスや環境の変化、本人の性格や性質などが原因となって現われる「うつ病」は、誰もが発症し得る病気でもあります。

「自分はうつ病になんてならない」と頑張り続けてしまったり、心も身体も疲れているのに休養を取らなかったり、自分の許容範囲を超えて無理をしてしまうとうつ病を発症しやすい状態になってしまいます。

最初はちょっと気分が優れない程度の症状でも、毎日のように憂うつな気分になったり、食欲がなくなってきたり、眠れなくなったり、身体がだるくてやる気が起こらなかったり、といった状態が長期間続いているような場合は、うつ病を発症している恐れが考えられます。

このような症状が2週間以上続いているなど一時的なものではない場合は、早めに医師に相談するようにしましょう。うつ病は心療内科や精神科で治療を受けることができますので、まずは病院に行ってしっかり診断してもらうことが大切です。

しかし、うつ病を発症している本人は「自分はうつ病ではない」と思っていることも少なくありません。

自分でうつ病であることに気付かず、いつも通りの生活を送ってしまうこともあるため、周囲から見て少しでもおかしいな、と思ったら何でも良いので本人の話を聞いてあげるようにしましょう。

家族だけではなく、友達や恋人といった身近な存在の人がうつ病になってしまう恐れも十分に考えられることですから、いつもと様子が違うとか最近元気がないといった変化が見られていたら、話を聞いて病院に行くことを勧めてあげてください。

強制的に勧めるのではなく、「病院の先生に話を聞いてもらってみたら?」と気軽に病院に行けるよう話してみると良いでしょう。

うつ病は適切な治療を受けることで症状を改善させていくことができる病気ですから、できるだけ早めに治療を始められるよう、周囲の人の変化にも注意してみるようにしてください。

ただ、うつ病の人と付き合っていくうちに、自分自身も段々と疲れてきてしまった、ということもあるものです。
(⇒うつ病の人と付き合うことに疲れたら

うつ病の人の不安定さに振り回されて、一緒にいると自分まで気持ちが落ち込んでくるなど、実際にうつ病を発症してしまうケースも決して少なくありません。

そのような状態にならないよう、うつ病の人と付き合っていくにしても、ある程度の距離感を保つことが大切なのですが、恋人などとても近しい存在の場合は近づきすぎてしまうことで、互いにうつ状態に陥ってしまうことが多く見られています。

こうしたことから「うつ病の恋人と別れたい」と考える人も少なくないのですが、相手のことが心配で離れられない、という気持ちもあるものですよね。

大好きな人だからこそ自分には支えきれない、別れるしかない、と考えてしまった場合は、まずは別れるのではなく少し距離を置いてみることをおすすめします。

一度うつ病の恋人と距離を置くことで、二人の関係性についてよく考える時間を作ってみると良いでしょう。
(⇒うつ病の恋人と長く付き合っていくためには

どうすれば救うことができる?自分の家族がうつ病になってしまったら

うつ病は誰にでも発症する恐れがある病気です。特に真面目で几帳面な性格など、何事に対しても完璧を目指してしまうようなタイプの人はうつ病を発症しやすいと考えられています。
(⇒うつ病を発症しやすい性格

その他、誰かから物事を頼まれると断れない、誰にでもいい顔をしてしまう、人目を気にしすぎてしまうなど、周囲に対して神経を使うことが多いタイプの人もうつ病を発症しやすい傾向があるため、あらかじめ注意しておくことが必要です。

では、このようなうつ病を大切な家族が発症してしまった場合、私達は一体どのように対処していけば良いのでしょうか?

うつ病は誰しも発症する恐れがあるので、皆さんの家族がうつ病になってしまうことも決して無いとは言い切れません。

もし家族がうつ病になってしまった時、自分が家族の一員としてできることは何があるのでしょうか。どうすれば家族をうつ病から救うことができるのでしょうか。

ここでは家族がうつ病を発症してしまった時の対処方や接し方について見ていくことにしましょう。

まず、うつ病はなかなか自分自身で症状に気付くことが少ない病気であることが特徴的となっています。もちろん自分で「おかしい」と感じることもありますが、うつ病が進行していくに連れて自分がうつ病を発症しているとは気付きにくくなっていきます。

他人が指摘しても「自分はうつ病ではない」と言い張る人もいますし、病院に行くことを進めても拒否することも珍しくありません。

うつ病は早めに対処することが望ましいのですが、こういった場合はすぐに病院を受診させることができないため、まずは家族である皆さんがゆっくりと話を聞いてあげるようにしましょう。

悩んでいること、苦しいこと、悲しいこと、相手が話したいペースで話を聞いてあげることによって、相手の心は徐々に楽になっていきます。

話を聞くだけでうつ病の症状が治るわけではあいrませんが、心の負担は少しずつ軽くなっていきます。話をしていく中で病院に行くことを勧めることも必要ですが、決して強制はしないようにしてください。

うつ病を完治させるためというよりも、医師に話を聞いてもらいに行く感覚で病院を受診するようにしましょう。

また病院にはうつ病を発症している恐れがある本人だけではなく、周囲にいる皆さんも家族として付き添っていくことをおすすめします。

うつ病は一人で完治させることができる病気ではありませんし、医師による治療、抗うつ薬などを使用した薬物療法だけでも治すことができる病気ではありません。

周囲にいる人々、特に家族の協力あってのうつ病治療となりますので、病院への受診は家族の皆さんも付き添ってあげるようにしてください。

また、うつ病を発症している本人に対しての接し方についても、無理は絶対にさせないこと、協力できるところはサポートすること、そしてうつ病を言い訳にして甘えさせすぎないようにすることなどに注意しておきましょう。

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