大切な人がうつ病になってしまったら

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焦らずゆっくり、うつ病は治らなくても大丈夫と受け入れることが大事

精神疾患の多くは、過剰なストレスが主な原因となっています。

様々ある精神疾患の中でも「うつ病」は特に有名ですが、うつ状態に陥ってしまう原因は人間関係によるストレス、環境の変化によるストレス、仕事や勉強のストレスなどで、心身に負担がかかることによってうつ病を発症してしまう、と考えられています。

うつ病は誰もが発症する恐れがあり、特に性格が真面目で几帳面だったり、何事に対しても完璧を目指してしまったり、他人に嫌われないように必要以上に気を遣ったりする傾向が強い人は、うつ病を発症しやすい性格と考えられています。

例えば、仕事や家事を頑張りすぎてしまうとか、他人に頼らず何でも一人でやらなければ気が済まないとか、いつも周りの人達の顔色を伺ってしまう、といったような傾向がある場合は、比較的うつ病を発症しやすいと言われているので、自分の性格を見つめ直してみるなどしてうつ病をあらかじめ予防することも大切です。

うつ病は予防できる病気ですし、適切な治療を受けることで症状を改善させていくこともできる病気です。

まずはうつ病の症状としっかり向き合い、自分のペースで治療を続けていくことから始めていきましょう。

決して焦ってうつ病を治そうとすることはありません。むしろ、その焦りがうつ状態を悪化させてしまうこともあるため、焦らずゆっくりと症状を改善させていくよう心がけてください。

うつ病を発症している患者本人はもちろんですが、周りにいる家族の皆さんも「早く良くなるといいね」というような言葉はかけず、「ゆっくり元気になっていこうね」といったように、患者の気持ちを焦らせないように注意しましょう。

うつ病を発症すると仕事や学校に行く気力もなくなってしまうことがありますが、患者自身は「早く仕事に行かなきゃ」とか「学校の勉強に遅れてしまう」といった不安や恐怖にかられてしまっている状態です。

さらに「うつ病を早く治さなきゃ」という気持ちにもなってしまうのですが、このような状態に陥ってしまうこと自体がうつ病の大きな特徴となっています。

うつ病を治すためには「うつ病を早く治さなければならない」といった考え方から抜け出すことがまず必要なので、家族の皆さんは自宅でゆっくりと休養を取らせるようにしてください。

究極は「うつ病は治らなくても大丈夫」と心に受け入れていくことも大切です。そのままの状態で仕事や学校に行き続けても症状は悪化するばかりですし、他の精神疾患を併発してしまう恐れも考えられますので、まずは休養を大事にしてください。

また、うつ病は再発しやすい病気でもあるため、少し症状が良くなってきたように感じた場合でも、決して無理をさせることなどないよう注意しましょう。

実際にうつ病は患者本人にもよく分からない病気ですし、周りにいる皆さんも患者以上に分からないことだらけかと思いますが、何か少しでも不安なことがあればすぐに医師に相談しましょう。

うつ病の人と付き合うことに疲れたら周りにいる人達も休養を取って

人と人とのコミュニケーションは、私達が生きていく上で欠かせないものです。しかし、時には誰とも話をしたくない、誰にも会いたくないと思ってしまうこともありますよね。

こうした感情になってしまうことは誰でもあるものですが、大抵は一時的なものです。落ち込んでいて誰にも会いたくない、と感じていても、時間が経つにつれて憂うつな気分も徐々に薄れていきます。

ただ、気分が落ち込んでいる状態が長く続いていて、人に会いたくない気持ちが長期化しているような場合は、うつ病を発症してしまっている恐れが考えられるので注意が必要です。

もし、皆さんが大切に思っている家族や恋人、友達にこうした症状が現れていたら、まずは本人の話をよく聞いてあげるようにしましょう。

話を聞いてもらうだけでもうつ状態は緩和し、気持ちも少しずつ楽になっていきます。最近家族の様子がおかしい、恋人や友達に元気がないなど、何らかの変化が見られているようであれば、何でも良いので話を聞いてあげてみてください。

また、うつ病は適切な治療を受けることで症状を改善していくことができる病気なので、早めに病院に行くことを勧めるようにしましょう。
(⇒うつ病の治療は心療内科や精神科で

人によっては病院に行くことを拒否することもありますが、そのような場合は強制せず、ゆっくり見守ることも大切です。

うつ病である自覚がない患者も多いので、治療を受けに行く、というよりもちょっと医師に相談しに行くような雰囲気で病院の受診を勧めると良いでしょう。

うつ病の治療は基本的には通院治療で自宅で療養することになりますから、家族の皆さんの協力が必要となります。うつ病は一人で治療できる病気ではないので、できる限りのことは協力してあげるようにしましょう。
(⇒うつ病になったら周りに人がいる生活を

しかし、時には患者の不安定さに振り回されて疲れてしまうこともあるものです。うつ病の人と付き合っていくと、どうしてこの人はうつ病になんてなってしまったのか、自分は一体どうやって接することが正解なのか、このままでうつ病は治るのか、といったように、周りにいる皆さんまで悩んでしまうことも増えてしまいますよね。

それだけ患者本人に対する思いが強く、どうにか救ってあげたいと感じている証拠でもあるのですが、支える側である皆さんが悩んでしまうと、今度は皆さんがうつ状態に陥ってしまう恐れも考えられます。

うつ病の家族や恋人に付き合っていたら、自分までうつ状態になってきてしまった、というケースは決して珍しくありません。

うつ病の患者を助けようと頑張るあまりに、うつ状態に陥ってしまうこともあるので、うつ病の人と付き合っていくことに疲れてしまったら、皆さんも休養を取ることをおすすめします。

何事に対しても患者のことを気にする必要はありませんし、患者を優先に行動しなくてもいいのです。うつ病の人を助けようとするだけではなく、まずは自分の心と身体を大事にしてあげてくださいね。

将来の不安は忘れて楽しく過ごす余裕を!支える家族だけでも前向きに

「私達はこれからどうなっていくんだろう」と不安にかられることはありませんか?うつ病を発症している本人だけではなく、支えている家族の皆さん、仲の良い友達、そして恋人も、こうした将来への不安を感じてしまうことは仕方のないことです。

将来に対して不安を感じることはうつ病を受け入れていることとも言えるので、それはとても素晴らしいことなのですが、不安だけに押しつぶされてしまっては、今できることさえ見えなくなってしまうこともあります。

うつ病という病気は、本人はもちろん、周りにいる人達も辛さや苦しさを感じてしまう病気です。

「どうして自分はうつ病になってしまったのか」と考えてしまう患者は少なくありませんし、「大切な人がうつ病なのに自分は何もしてあげられない」と絶望してしまう家族も多く見られています。

うつ病という病気をきっかけに様々な不安が生まれ、家族の仲が険悪になってしまったり、友達が離れていってしまったり、恋人と別れなくてはならなくなってしまったり、さらに精神的なダメージが重くのしかかってしまうことも珍しいことではありません。

こうした状況になってしまうのは、やはりうつ病という病気をきっかけに生まれてしまった不安を抱えていることが大きな要因となっているため、まずは人と人との繋がり方を見直していくことが必要となります。そのためには、将来への不安を忘れてしまうことが一番です。

こうした考え方をうつ病を発症している患者本人に勧めてもすぐに受け入れることは難しいですから、患者の周りにいる家族や友達、恋人といった立場にいる皆さんが、将来への不安を忘れてしまうよう考え方を変えていくことから始めてみてください。

うつ病になってしまった大切な人をどうしたら助けることができるか、自分には何ができるか、早くうつ病を治すためにはどうすれば良いか、これからどうすれば良い方向に向かうのか、とうつ病の人を救うことを考えることはとても大事なことですが、考えてばかりいると将来への不安ばかりが高まってきてしまいます。

場合によっては「うつ病が治らなかったらどうしよう」とネガティブな方ばかりへ考えてしまうこともありますから、周りにいる皆さんだけはできるだけ前向きに考えるようにしてみましょう。

うつ病を発症すると憂うつな気分に苛まれてしまうため、こうした考え方はできなくなってしまいますが、その人のことが大切ならば皆さんだけでもポジティブに考えることを心がけてみてください。

だからと言ってその考え方をうつ病の患者へ押し付けてはいけません。それぞれの心の中で思うことが大切です。

元気で健康な家族の協力がなければ良くなるものも良くなりませんので、大切な人がうつ病だからこそ、自分は楽しく過ごすことが必要なのです。

うつ病の患者本人や家族のこれからなど、将来の不安について考えるのではなく、今を生きるための楽しさを見つけてみるようにしましょう。

学校生活よりも見えにくいインターネット上のコミュニティの付き合い

皆さんは何か特定のコミュニティに属していることがあるでしょうか?学校の部活動やサークル活動、同じ趣味を持った仲間同士の集まり、インターネット上の付き合いなど様々なコミュニティがありますが、こうした特定のコミュニティに属していることからうつ病を発症し得るケースもあります。

学校のクラスや職場の部署などにも言えることなのですが、特定の人が集まって何か物事に対して行動するとなると、どうしても閉鎖的な活動になることが多く見られています。

例えば、学校での部活動の仲間には仲の良い友達もいれば、あまり仲が良くない友達や嫌いな人、何となく気に入らない人がいる場合もありますよね。

こうした閉鎖的な空間で問題が起きると、ちょっとしたすれ違いでも大きな問題に発展してしまうことがあります。

無視や仲間はずれといったいじめの問題が発生してしまうことも少なくないため、学校の先生や親達が知らない部活動内でいじめが行なわれることも非常に多く見られていることが現状です。

部活動は、中学生や高校生にとって自分を磨いて成長していくために必要なコミュニティですが、場合によっては部活動内で起きた問題が原因でうつ病を発症してしまった、という学生も少なくありません。

本来ならば楽しいはずの部活動も、いじめが起きているせいで楽しめず、ひどい場合は学校にさえも行けなくなり、不登校になってしまう場合もあります。

不登校とうつ病の関係は深いものがあるので、学校関係者や親同士の繋がりは意識して大事にしていくことをおすすめします。

また、近年では同じ趣味を持った仲間同士の付き合いやインターネット上のコミュニティの付き合いがある人も多く、そのようなコミュニティの中で起きた問題が原因でうつ病を発症するケースもあるため、年代問わず注意が必要となります。

インターネットは様々な年齢層の人いる空間で、性別も違えば住んでいる所も全く違う人と交流ができるとても特殊な空間となっています。

現在では当たり前のようにコミュニケーションツールの一つとして利用されているインターネットですが、インターネットの空間もまた閉鎖的な特徴があるため、ネット上でのいじめも少なくありません。

中学校や高校では「裏サイト」などがある学校もありますし、同じ趣味の人が集まったインターネット上のコミュニティで無視や仲間はずれといった悪質ないじめが起きていることもあるので、特に中学生や高校生のお子さんがいる皆さんは、こうしたインターネット上のコミュニティに対する問題についてもよく考えておく必要があります。

インターネット上のことは普段の学校生活以上に見えづらいところがあり、本人も親や兄弟には話さない部分もたくさんあるため、気付かないことが多いのですが、一緒に生活をしていく中で本人の行動や言動に少しでも変化が見られているようであれば、一度よく話を聞いてみるようにしましょう。

子供と遊んであげられない、大切なのは悩むよりも状況を肯定すること

小さな子供がいるのにうつ病になってしまった、というお父さんお母さんは決して珍しくありません。女性の場合、妊娠・出産を経験することでうつ病を発症するケースはとても多く見られていますし、育児疲れからうつ状態に陥ってしまう夫婦も少なくないからです。

うつ病を発症すると気分が落ち込んで憂うつな気持ちになることが増え、精神的に辛い状態になってしまいますし、身体がだるくて何もやる気が起こらないなど、身体的な症状として現れてくることもあるため、子供の世話をすること自体に嫌気が差してしまうこともあります。

このような状態になると、子供と遊んだり、子供を連れて外出したり、といったこともできなくなるため、今度は子供に何もしてあげられない自分を責めてしまうことから、さらにうつ状態が悪化してしまう傾向が高まります。

子供と遊んであげたいけれど気力が湧かない、外に出かけることができない、それどころか家事すらまともにできない・・・こうした悩みがうつ病を悪化させる原因にもなっているので、これ以上うつ病を進行させないためにも、子供に対して何もしてあげられないことを悩むことをやめてしまいましょう。

といっても、すぐにこうした考え方に変えていくことは、うつ病の患者にとっては非常に難しいことでもあります。

無理に考え方を変えようとしてもかえって自分自身を追いつめてしまうことがあるので、まずは患者の周りにいる皆さんが考え方を変えていくことが必要となります。

例えば、妻がうつ病で家事ができない、子供の世話もできない、という家庭の場合は夫の方に様々な負担がかかることになってしまいますが、その負担をそのまま受け入れていては今度は夫である皆さんまでうつ状態に陥ってしまう恐れが考えられます。

妻の負担を軽くしようと自分が負担を抱える、この状態を続けていると、夫婦揃ってうつ病を発症してしまうことがあるので注意が必要です。

例え妻がうつ病になっても、夫はうつ病のことに対して深く関わらなくても良いですし、必要以上に家事や育児を頑張らなくても良いのです。

もちろん、うつ病という病気について理解することは大切なのですが、うつ病の症状をしっかり理解すればするほど、夫である皆さん自身が負担を抱えなくても良い、と考えられるようになります。

うつ病の患者の気持ちは大変不安定で、時には周りがその不安定さに振り回されてしまうこともあります。そのような状況にならないよう、患者が不安定な時はそのまま見守ること、そして自分は自分の生活をしっかり送るよう心がけてください。
(⇒大切な人がうつ病になってもまずは自分を大切に

また、子供と遊んであげられないことを悩む必要はない、と患者に対して今の状況を肯定してあげることも大切です。

時には言葉をかけられず見守ることしかできない場合もありますが、うつ病の人にはそのような接し方で良いのです。支える側である皆さん自身も、疲れたらしっかり休むよう心がけるようにしましょう。

不登校とうつ病、傷ついてしまった子供の心を守っていくためには

小学生や中学生、高校生は1日の大半を学校で過ごすことになります。勉強だけではなく部活動や友達との人間関係、または恋愛など様々なことを経験できる点が学校の魅力ですが、「学校に行くことがつまらない」「学校に行きたくない」と感じている生徒は決して少なくありません。

実際に学校に対して反発して学校に行かなくなる子生徒もいますが、学校に行きたいけれど行けない、いわゆる「不登校」や「登校拒否」も非常に多く見られています。

特に中学生の不登校は目立っており、中学時代に不登校だったことから全日制の高校に行けなくなってしまった、という生徒も少なくありません。

こうした不登校の原因はそれぞれ異なる部分はありますが、やはり学校生活における問題、家庭での問題が大きな原因として考えられています。

学校生活は親には見えない部分がありますから、お子さんがいる皆さんは自分の子供が実際にどのような生活を学校で送っているのか、気にしたこともあるのではないでしょうか?

小学生のうちは学校であったことを何から何まで話してくれたのに、中学生になってから学校でのことを全く話さなくなってしまった、さらに家ではまともに口すら利かなくなってしまった、という親子関係の問題を抱えている家庭も少なくないため、家庭環境も大きな要因の一つと考えられているのです。

例えば学校でいじめられていたような場合、当の本人から「自分はいじめられている」と言ってくることは滅多にありません。

自分がいじめられていることが恥ずかしいから、いじめられていることを知ったら親が悲しむから、といったような理由から、もしいじめられていても親には黙って学校に行き、一人で悩みを抱えている生徒は決して少なくないのです。

このような状態が続くと、いじめによるストレスや悩みによる負担から、うつ病を発症してしまうケースが多く見られています。

うつ病は働き盛りの年代に多く見られる症状として知られていますが、近年では子供がうつ病を発症することも増えてきています。

子供でもうつ病になるの?と疑問に思う皆さんも多いかもしれませんが、子供も抱えている悩みや不安に押しつぶされてしまい、一人ではどうにもできなくなってうつ病を発症してしまうことがあるのです。

大人の場合は仕事や人間関係のストレスや環境の変化などが大きな発症原因と考えられていますが、子供の場合も同じです。

学校における人間関係、勉強、家庭環境など、自分が今置かれている状況の辛さや苦しさなどからうつ病になってしまうことがあります。

うつ病を発症すると学校に行く気力がなくなり、学校に行きたくても行けなくなってしまう生徒が多いことから、うつ病を発症すると不登校になるケースが実際に見られています。

子供の傷ついた心を守っていくためにも、普段から子供の行動や言動に注意しておくこと、様子に変化が見られたら一度話を聞いてみるようにしてください。

話を聞くとイライラ・・・患者の弱音にストレスを感じてしまったら

ちょっとしたことで気分が落ち込んだりイライラしたり、気持ちが不安定になってしまうのがうつ病の特徴です。自分の周りにいる家族、恋人、友達などの大切な人がうつ病を発症してしまったら、私達はどのように対応していけば良いのでしょうか?

うつ病は基本的に薬を服用することで症状を落ち着かせていきますが、薬物療法だけでは完全に治すことはできません。

うつ状態から抜け出すためには、うつ病を発症した原因となっているストレスを取り除くこと、発症した時と同じ状況を作らないようにすること、自分の周りにいる人達の力を借りることなど、環境を変えていくことが大切なのです。

そこで必要となるのが、家族を始めとした周りの人達の協力です。うつ病は決して一人で治せる病気ではありません。

しかし、医師から指示された治療を受け、周りの人達に協力してもらいながら生活環境を楽な状態に変えていくことで、症状は改善されていきます。

治るまでに時間はかかりますが、早く治そうとすることはありません。患者に「早く治さなきゃ」と思わせてしまうことは、うつ状態の悪化に繋がるため大変危険です。

家族など患者の近くにいる皆さんは、焦らずゆっくり治していけるよう、温かく見守っていくようにしましょう。

また、うつ病患者への接し方としては、まず相手のことを否定しないことが大切です。うつ病の人と接していると「どうしてそこまでネガティブに考えるの?」とイライラしてしまうことも増えていきます。

特に「私なんて生きていても仕方ない」「死にたい」などといった弱音を吐くことは多く見られているため、実際に周りにいる皆さんが患者の弱音を聞く機会もよくあることかと思います。

人によってはこうした弱音を聞かされることがストレスになることもあるので、時には強く反論してしまうこともあるかもしれませんね。

どうにもならない状況にイライラしてしまう気持ちは分かりますが、皆さんがうつ病の人に対して反論しても意味はありません。うつ病という病気が患者自身をそうさせてしまっているので、本人にとってもどうしようもないことなのです。

では、患者が弱音を吐いた時、私達はどう対応するべきなのでしょうか?まず、絶対に怒ったり反論したりしないように注意してください。もし怒りたくなったりきついことを言ってしまいそうになったら、患者の側から離れてしまいましょう。

本当は患者の話をただ聞いてあげることが良いのですが、話を聞いているとイライラしてしまうような場合は、患者のことを突き放してしまって構いません。

うつ病の人と付き合っていくためには距離感が重要なので、一緒にいてストレスが溜まるようであれば、少し距離を置くことをおすすめします。

うつ病を発症している本人が無理をすることはもちろん厳禁ですが、これはうつ病の患者を支えている皆さんに対しても同様のことが言えます。無理せず付き合っていくよう心がけてみてくださいね。
(⇒うつ病の人と付き合っていくことに疲れたら

患者がパニック障害を併発している場合は「曝露療法」に付き添って

近年では子供も発症することも増えてきている「うつ病」。憂うつ感や気分の落ち込みといった精神的な症状から、睡眠障害や食欲不振、身体のだるさ、倦怠感などの身体的症状が現われますが、人によってはうつ病の症状だけではなく、他の精神疾患を併発している場合もあります。

そのため、うつ病ではない症状も他人からはうつ病の症状だと思われてしまうことも多く、うつ病に対する理解不足に繋がることもあるので、特に周囲にいる家族の皆さんは注意が必要です。

他の精神疾患の症状もうつ病の代表的な症状と重なる部分はありますが、うつ病に対する理解が少ないと、うつ病に現れない症状もうつ病だと思い込まれてしまうこともあるのです。

周囲の皆さんはまずうつ病という病気について理解すること、他の精神疾患との違いを理解することを心がけるようにしましょう。

では、ここからは精神疾患の一つである「パニック障害」について詳しく見ていきたいと思います。

パニック障害はうつ病と併発しやすい病気なので、うつ病を発症している皆さんは併発には十分気をつける必要があります。

症状としては主に「パニック発作」が現れますが、この発作はいつどこで起こるか分からない症状であるため、外出先や人がたくさんいる場所で発生することも少なくありません。

一度パニック発作が起きると「また発作が起きてしまうのではないか」という恐怖から、同じ状況に陥ることを避けるようになり、外出することが怖くなったり、人がたくさんいる場所に行けなくなってしまったり、普段の生活にも影響が現れてしまうこともあるのです。

こうしたパニック障害もうつ病と同様に不安感や恐怖感を覚えることがありますが、パニック発作の症状はパニック障害独特のものなので、うつ病とはまた違う病気として捉える必要があります。

そして、パニック障害を改善させていくためには、薬物療法だけではなく「認知行動療法」が重要となっています。認知行動療法はうつ病の治療でも使われますが、パニック障害でも認知行動療法は大変重要な治療法となっています。

認知行動療法は「曝露療法」とも呼ばれている治療法で、怖いと思っている状況にわざと曝していくことによって、症状を緩和させていくことがでいる治療法です。

例えば「電車の中でパニック発作が起きたらどうしよう」という恐怖も、少しずつ電車に乗ることを増やしていくことで恐怖を感じる状況に慣れさせていくことができるというわけです。

いきなり電車に乗るのではなくまずは駅に行ってみることから始めても良いですし、一駅だけ乗ってみるなど少しずつハードルを上げてみてください。

この曝露療法は、最初のうちは一人で行なうよりも家族や友達など周りにいる皆さんが付き添ってあげることでより安心して行なうことができます。

パニック発作の症状を改善させるためにも、周囲の皆さんは出来る限り患者の曝露療法に付き合ってあげるようにしましょう。

病院に行くことを勧めてもいいの?医師に話を聞いてもらう気持ちで

何となく気分が塞ぐ、憂うつな気持ちになる、ちょっとしたことでイライラしてしまう、身体がだるくて何もする気が起こらない、といった症状はうつ病の典型的な症状です。

その他にも食欲が落ちてしまったり、夜眠れなくなたり、集中力がなくなってしまったり、様々な症状が現れることもうつ病の特徴となっています。

一見、風邪を引いているようにも感じる症状がほとんどであるため、自分でうつ病を発症していることに気づかない場合も少なくありません。

最近頑張りすぎているだけだから大丈夫、ちょっと疲れているだけだから大丈夫、と思っていても、休養を取らずに頑張りすぎてしまうとうつ状態は今よりもひどくなってしまうこともあります。

うつ病を治すためにはしっかり休養を取ることが重要となっているので、まずは心も身体も十分に休めるようにしましょう。

そして、うつ病かもしれない症状が現れている場合は、早めに医師に相談することも大切です。うつ病は早期に発見し、治療を始めることで、回復も早くなります。

適切な治療を受ければ症状を改善させていくことができますので、まずは休養と医師への相談からうつ病の回復へと繋げていきましょう。

しかし、上記のように自分でうつ病を発症していることに気づかない場合も多いため、自分から「病院に行こう」思わない人は決して少なくありません。

本人はうつ病だと思っていないのですから、「病院に行く必要はない」と思っていても当然のことなのですが、周りから見て明らかにうつ病を発症していると考えられる場合は、周りにいる皆さんから病院に行くことを勧めてあげるようにしてください。

ただし、強制的に病院に行かせるのではなく、本人に「病院に行ってうつ病を治したい」と思わせることが大切です。うつ病は発症している本人はもちろん、周りから見ても辛そうに感じるものです。

その状況を少しでも楽にするために病院があるので、病院に行くと今よりずっと気持ちが楽になるよ、ということをさりげなく伝えてあげましょう。

また、辛いことや苦しいことを医師に聞いてもらう、というスタンスで病院に行くことを勧めてみることもおすすめです。うつ病を治しに行く、というよりも、自分の話を聞いてもらいに行く、という気持ちで病院に行ってみたら?と勧めてみてください。

本人がうつ病であることを受け入れることは、うつ状態から抜け出すために必要なことですが、自分がうつ病であることをすぐに認めることは非常にむずかしく、勇気のいることです。

自分がうつ病であることは少しずつ受け入れるようになれれば良いので、まずは医師に相談してみる、ということから始めていくことが大切なのです。

そして、本人が病院に行く際には家族の皆さんも付き添うようにしてください。うつ病の治療には家族など周りにいる人達の協力が不可欠です。皆さんもできる限り協力していくことを心がけていくようにしましょう。

「うつ病だから」と言い訳をしない!他人に依存させすぎないように

うつ病の症状を改善させるためには、まず自分一人で頑張らないようにすることが大切です。

一般的に真面目で几帳面な性格の人、何事に対しても完璧主義の人、他の人に頼らず何でも自分でやろうとしてしまう人がうつ病を発症しやすいと考えられているため、うつ病の発症を予防・改善するためにも、性格や性質を見直し、一人で頑張ることを避けることが重要な治療法となっているのです。

今まで他人に頼らず何事も一人で頑張ってしまっていた皆さんは、うつ病を発症したことをきっかけに自分のことを少し甘やかしてあげることを覚えてください。

一人で頑張り続けてもうつ病の症状は一向に改善されませんので、まずは他人を頼ってみることから始めてみましょう。

仕事についてもそうですし、毎日の家事についても周りにいる家族を頼ってみるなど、自分一人で抱え込まないようにしてくださいね。

しかし、うつ病の患者によってはこうした生活を続けていくことによって、他人に依存しすぎてしまうこともあるので注意が必要です。

「自分はうつ病だから」という言い訳から、何でも他人任せにしてしまう、自分でできることも他人にやってもらうようになるなど、うつ病を発症したことをきっかけに本来ならば自分でできることも自分でやることを諦めてしまう、という人も少なくありません。

もちろん、うつ状態がひどい場合は自分から何かを行動することができなくなってしまっているため、他人に頼らなくてはならない状態になっていますが、何につけても「自分はうつ病だから」という言い訳を使っていては、治るものも治らなくなってしまいます。

うつ病の症状を改善させるためにはまず他人に甘えることが大切ですが、その先にはやはり他人の力を借りながらも自分自身で生きていく力を養うことが必要となっていきます。

うつ病を治したいのであれば、うつ病であることを言い訳にせず、自分自身の力で生きていくために自ら行動に移していくことが大切なのです。

基本的に抗うつ薬などの薬物療法によってうつ状態を緩和させていきますが、薬物療法だけではうつ病を完治させることはできません。

うつ病になってしまった原因であるストレスを取り除き、環境を変えて休養を取ることを第一に考えなければなりませんし、認知行動療法によって今までの自分で考え方を徐々に変えていくこともうつ病から抜け出すためには必要となっています。

何でも他人任せにして薬物療法だけに頼っていてもうつ病は治すことができませんので、まずは「うつ病だから」という言い訳をすることをやめる、家事でも仕事でも勉強でも少しずつで良いので自分でチャレンジしてみる、何に対しても「できなくても大丈夫」と考えてみるなど、まずはやってみることから始めてみてください。

家族など周囲の皆さんも患者が自分から前に進めることができるように、他人に依存させすぎないよう見守っていくようにしましょう。

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