うつ病という疾患を理解しよう

うつ病の改善にも繋がるそれぞれの性格や他の疾患についての理解

端からは同じように見える「うつ病」という病気でも、患者それぞれ現われる症状は異なりますし、症状の程度にも差があります。

さらに患者によってはうつ病以外の精神疾患を併発していることもあるため、うつ病以外の治療についてもよく考えていかなくてはなりません。

もちろんうつ病を治療する期間もそれぞれ違いますし、自宅で薬物療法を行なう場合もあれば、病院に入院して治療を行なう場合もあるので、まずは医師の指示に従って適切な治療を受けることが重要となっています。

また、うつ病の治療には家族など患者の周りにいる人々の協力も欠かせません。うつ病は一人で治すことができる病気ではありませんし、医師から処方された薬を服用していれば治る病気というわけでもありませんから、家族の皆さんも患者がうつ状態から抜け出すために精一杯協力していくことが大切です。

そこで家族の皆さんにお願いしたいのが、患者の性格に対する理解です。

一般的にうつ病はストレスや環境の変化といったものが発症原因と考えられていますが、患者それぞれの性格もうつ病の発症や悪化に関わっているため、性格に対する理解を深めることでうつ病の発症を防いだり、症状の悪化を食い止めることも可能となっているのです。

特にうつ病を発症しやすいと言われているのは、真面目で几帳面な性格の人、完璧主義の人、周りの目を気にしすぎてしまう人、誰にでも良い顔をしてしまう人、他人から頼まれた物事を断ることができない人など、自分に対して厳しく、他人のことを必要以上に気にかけてしまう性格の人が挙げられます。
(⇒うつ病を発症しやすい性格

仕事にしても家事にしても何事も完璧にこなさなくては気が済まない、周りに嫌われたくないから、といってついつい無理をしてしまうような人はうつ状態に陥りやすくなっています。

現在はうつ病を発症していない場合でも、同じ状況が長期的に続いていくとうつ病を発症してしまう恐れが高まってしまうのであらかじめ注意が必要です。

家族など周囲の皆さんも患者のこうした性格を理解していくことで協力できる部分は協力していくなど、患者の負担を少なくさせてあげてください。

全てを手伝う必要はありませんので、患者本人が一人ではできないことは皆さんもしっかり協力していくことを心がけていきましょう。

また、患者がうつ病以外の病気を発症していたような場合は、その病気に対する理解を深めることも必要です。

うつ病と併発しやすい精神疾患には様々な症状がありますので、それぞれの病気の特徴をよく理解し、治療への協力体制を整えていくことも家族の皆さんあってのものです。

例えば、パニック障害などは症状の改善に「曝露療法」が効果的ですが、家族の皆さんが付き添ってあげることで患者は曝露療法を行なうことに安心感を得ることができます。

恐怖を感じる状況に少しずつでも慣れていくことができるように、患者の周囲にいる皆さんは優しく見守ってあげてくださいね。