パニック症状との付き合い方

患者がパニック障害を併発している場合は「曝露療法」に付き添って

近年では子供も発症することも増えてきている「うつ病」。憂うつ感や気分の落ち込みといった精神的な症状から、睡眠障害や食欲不振、身体のだるさ、倦怠感などの身体的症状が現われますが、人によってはうつ病の症状だけではなく、他の精神疾患を併発している場合もあります。

そのため、うつ病ではない症状も他人からはうつ病の症状だと思われてしまうことも多く、うつ病に対する理解不足に繋がることもあるので、特に周囲にいる家族の皆さんは注意が必要です。

他の精神疾患の症状もうつ病の代表的な症状と重なる部分はありますが、うつ病に対する理解が少ないと、うつ病に現れない症状もうつ病だと思い込まれてしまうこともあるのです。

周囲の皆さんはまずうつ病という病気について理解すること、他の精神疾患との違いを理解することを心がけるようにしましょう。

では、ここからは精神疾患の一つである「パニック障害」について詳しく見ていきたいと思います。

パニック障害はうつ病と併発しやすい病気なので、うつ病を発症している皆さんは併発には十分気をつける必要があります。

症状としては主に「パニック発作」が現れますが、この発作はいつどこで起こるか分からない症状であるため、外出先や人がたくさんいる場所で発生することも少なくありません。

一度パニック発作が起きると「また発作が起きてしまうのではないか」という恐怖から、同じ状況に陥ることを避けるようになり、外出することが怖くなったり、人がたくさんいる場所に行けなくなってしまったり、普段の生活にも影響が現れてしまうこともあるのです。

こうしたパニック障害もうつ病と同様に不安感や恐怖感を覚えることがありますが、パニック発作の症状はパニック障害独特のものなので、うつ病とはまた違う病気として捉える必要があります。

そして、パニック障害を改善させていくためには、薬物療法だけではなく「認知行動療法」が重要となっています。認知行動療法はうつ病の治療でも使われますが、パニック障害でも認知行動療法は大変重要な治療法となっています。

認知行動療法は「曝露療法」とも呼ばれている治療法で、怖いと思っている状況にわざと曝していくことによって、症状を緩和させていくことがでいる治療法です。

例えば「電車の中でパニック発作が起きたらどうしよう」という恐怖も、少しずつ電車に乗ることを増やしていくことで恐怖を感じる状況に慣れさせていくことができるというわけです。

いきなり電車に乗るのではなくまずは駅に行ってみることから始めても良いですし、一駅だけ乗ってみるなど少しずつハードルを上げてみてください。

この曝露療法は、最初のうちは一人で行なうよりも家族や友達など周りにいる皆さんが付き添ってあげることでより安心して行なうことができます。

パニック発作の症状を改善させるためにも、周囲の皆さんは出来る限り患者の曝露療法に付き合ってあげるようにしましょう。