子のいる親がうつ病になってしまったら

子供と遊んであげられない、大切なのは悩むよりも状況を肯定すること

小さな子供がいるのにうつ病になってしまった、というお父さんお母さんは決して珍しくありません。女性の場合、妊娠・出産を経験することでうつ病を発症するケースはとても多く見られていますし、育児疲れからうつ状態に陥ってしまう夫婦も少なくないからです。

うつ病を発症すると気分が落ち込んで憂うつな気持ちになることが増え、精神的に辛い状態になってしまいますし、身体がだるくて何もやる気が起こらないなど、身体的な症状として現れてくることもあるため、子供の世話をすること自体に嫌気が差してしまうこともあります。

このような状態になると、子供と遊んだり、子供を連れて外出したり、といったこともできなくなるため、今度は子供に何もしてあげられない自分を責めてしまうことから、さらにうつ状態が悪化してしまう傾向が高まります。

子供と遊んであげたいけれど気力が湧かない、外に出かけることができない、それどころか家事すらまともにできない・・・こうした悩みがうつ病を悪化させる原因にもなっているので、これ以上うつ病を進行させないためにも、子供に対して何もしてあげられないことを悩むことをやめてしまいましょう。

といっても、すぐにこうした考え方に変えていくことは、うつ病の患者にとっては非常に難しいことでもあります。

無理に考え方を変えようとしてもかえって自分自身を追いつめてしまうことがあるので、まずは患者の周りにいる皆さんが考え方を変えていくことが必要となります。

例えば、妻がうつ病で家事ができない、子供の世話もできない、という家庭の場合は夫の方に様々な負担がかかることになってしまいますが、その負担をそのまま受け入れていては今度は夫である皆さんまでうつ状態に陥ってしまう恐れが考えられます。

妻の負担を軽くしようと自分が負担を抱える、この状態を続けていると、夫婦揃ってうつ病を発症してしまうことがあるので注意が必要です。

例え妻がうつ病になっても、夫はうつ病のことに対して深く関わらなくても良いですし、必要以上に家事や育児を頑張らなくても良いのです。

もちろん、うつ病という病気について理解することは大切なのですが、うつ病の症状をしっかり理解すればするほど、夫である皆さん自身が負担を抱えなくても良い、と考えられるようになります。

うつ病の患者の気持ちは大変不安定で、時には周りがその不安定さに振り回されてしまうこともあります。そのような状況にならないよう、患者が不安定な時はそのまま見守ること、そして自分は自分の生活をしっかり送るよう心がけてください。
(⇒大切な人がうつ病になってもまずは自分を大切に

また、子供と遊んであげられないことを悩む必要はない、と患者に対して今の状況を肯定してあげることも大切です。

時には言葉をかけられず見守ることしかできない場合もありますが、うつ病の人にはそのような接し方で良いのです。支える側である皆さん自身も、疲れたらしっかり休むよう心がけるようにしましょう。