誕生日に憂鬱な気分

自分の誕生日に憂うつになる、他人の誕生日を忘れてしまう場合も

自分の誕生日を祝ってもらえるのはいくつになっても嬉しいものです。例え年齢を重ねても、周りからかけてもらえる「おめでとう!」という言葉は心に響きますよね。

しかし、うつ病の場合は自分の誕生日を迎えることでどうしようもなく憂うつな気持ちになったり、誕生日が来る時期になると気分が落ち込みがちになるなど、誕生日を喜べない場合もあります。

自分の誕生日なのに嬉しくないの?と不思議に感じる皆さんも多いかと思いますが、うつ病を発症すると何事に対しても無気力なってしまい、誕生日のことを考える余裕がない場合も多く見られています。

誕生日だと気付いたとしても、どうして自分は生まれてきたんだろうとか、自分なんか生きていても仕方がないのに、といったように気分が塞ぐきっかけになってしまうことも少なくないのです。

決して自分の誕生日を喜びたくないわけではなく、喜びたくても喜べない状況になってしまっているのがうつ病です。頑張りたくても頑張れない、楽しみたくても楽しめない状態になってしまうのです。

これはうつ病という病気がそうさせてしまっているだけで、患者本人が悪いわけではありません。よく「うつ病はわがままなだけ」と言われていますが、これは大きな間違いです。
(⇒うつ病は単なるわがままや怠け癖ではない

うつ病は心が風邪を引いてしまっている状態です。風邪をしっかり治さない限り、こうした考え方をぬぐい去ることはできないので、まずは憂うつ感を改善させるために適切な治療を受ける必要があります。

心療内科や精神科はうつ病を専門的に扱っていますから、少しでもおかしいと思ったら早めに病院を受診することをおすすめします。

ただ、うつ病は自分ではなかなか気付きにくい病気でもあります。患者本人がうつ病であることに気付いていなくても、周囲にいる家族や友達、恋人から見て何らかの変化が見られている場合には、一度よく話を聞いてあげるようにしましょう。

うつ病の治療を始めるには早いに越したことはありません。早期に症状に気付き治療を始めることで、症状の悪化を防ぐことができます。回復も早くなりますので、まずは症状が現れている場合はすぐに医師に相談するようにしてください。

気分が落ち込みがちになって無気力になるだけではなく、ちょっとしたことでイライラすることが増える、夕方になると憂うつな気分も楽になってくる、といったような症状はうつ病の代表的な症状です。

その他にも食欲不振や睡眠障害の症状が現れたり、判断力や記憶力が鈍ってしまうこともあります。なので、誕生日についても他人の誕生日を忘れてしまう場合も珍しくありません。

そのような場合に誕生日の話題を出してしまうと、患者の負担になってしまうこともあるので、まずは状況を見守ってみてください。

祝ってもらえなくて寂しいと思ってしまう皆さんも多いかもしれませんが、うつ病の症状を悪化させないためにも、状況を温かく見守る余裕を持つようにしましょう。