うつ病とメール

負担になってメールができなくなることも、連絡は気長に待ってみて

気分が優れず落ち込んでしまうことは誰にでもあることですが、うつ病を発症するとその症状が長期的に現れるようになります。

気分の落ち込みの他、何も理由はないのにイライラしたり、何事に対しても無気力になってしまったり、気分に様々な変化が現れるため、人によってはただのわがままなのではないかとか、自分勝手なだけなのではないかとか、その人自身の人格を疑われてしまうことも少なくありません。

しかし、うつ病を発症している人はわがままや自分勝手に行動しているわけではなく、うつ病という病気がこのような状態にしてしまっているのです。

例えば、現代を生きる私達にとって非常に身近なメールというツールも、うつ病の患者には負担になってしまうこともあります。

実際にメールが好きではないとか、メールを打つことが面倒に感じるとか、日頃からそう思っていてメールをしない、という人は多く見られていますが、こうした人は自分の意思で「メールをしない」という結論に至っているので特に問題はありません。

問題なのは「メールを返さなければならない」「メールを返さなければ相手の迷惑になる」など、メールに対して真面目に捉えすぎてしまっているような場合です。

一般的にうつ病は真面目で完璧主義の人、お人よしで他人からの頼みを断れない人など、ついつい考えすぎてしまいがちな人はうつ病を発症しやすい性格と考えられているため、メールに対して真面目に捉えすぎてしまっている場合も、メールというツールが精神的な負担になってうつ病を発症してしまうことがあるのです。

近年では仕事においてはもちろん、家族や友達との連絡手段としても欠かせないものとなっているメールは、基本的には気軽なコミュニケーションツールで生活の中にも取り入れやすいものですが、人によってはメールをすること自体に負担を感じて、メールができなくなってしまうことがあります。

うつ病を発症している人だけではなく、いつもは律儀にメールを返してくれる人でも時々メールの返信が止まるなど、変化がある場合は状況をゆっくり見守ってあげましょう。

「どうして返信しないの?」とか「早く返事欲しいんだけど」というように、メールの返信を要求するようなことは絶対に避けてください。

いつもメールを返してこないような場合は、相手からちょっと謝られる程度で状況は治まりますが、根が真面目でメールに対しても真面目に捉えすぎてしまう人、うつ病を発症していて精神状態が不安定になっている人に返信を要求してしまうと、「早くメールを返さなければならない」と強迫観念に襲われてしまうこともあります。

このような状態になると、うつ病を発症している人はうつ状態が悪化してしまうこともありますし、現在はうつ病を発症していない場合でもうつ状態に陥ってしまう恐れが考えられますから、周囲にいる皆さんは相手の負担にならないよう、連絡を気長に待つことも必要でしょう。