うつ病でも一人暮らしにチャレンジ

一人暮らししても大丈夫?うつ病を発症したら周りに人がいる生活を

ある程度の年齢になると、実家を出て一人暮らしをすることが多くなります。進学や就職をきっかけに一人暮らしすることが特に多く、10代から一人暮らしをすることは決して珍しくありません。
(⇒進学や就職など環境の変化もうつ病の原因に

親元から離れて自立するということですから、人間として成長していくためにはとても良い経験になるものですが、うつ病を発症していた場合はどうでしょうか?

一人暮らしの負担によってうつ状態が悪化してしまうことも考えられますし、周りに助けてくれる人がいない状況はうつ病を治療するためにもあまり良い環境とは言えません。

特に医師からうつ病と診断された直後は、うつ状態が落ち着いていないため、もし既に一人暮らしをしていた場合には実家に帰って休養を取るなど、一人になる環境を避けることが必要です。

うつ病を発症している患者自身は「一人になりたい」「誰とも会いたくない」「誰とも話したくない」という気持ちになってしまっている状態ですが、うつ病は一人で治療できる病気ではありません。

普段の生活を送ることはもちろん、病院に通う場合にも周りにいる家族の助けが必要となるのです。うつ病を発症すると、自分から一人になって殻に閉じこもってしまいがちになりますが、家族の皆さんはその状態を温かく見守っていてください。

過剰に何かをしてあげる必要はありませんし、患者中心の生活を送る必要も全くありません。うつ病の人と暮らしていくためには何かを頼まれたらやってあげる、自分の生活を第一に考えることなど、適度な距離感を保っておくことが大切です。

患者の生活状況や気持ちの浮き沈みにいちいち付き合っていても、今度は周りにいる皆さんがうつ状態に陥ってしまうことも考えられます。

うつ病の人と生活していくためには、相手に関わっても関わりすぎないことが必要なので、家族の皆さんも自分の生活を大切にしながら協力していくことを心がけてくださいね。

また、うつ病はひどいと何か行動を起こすことさえできなくなってしまいます。食欲げ湧かず食べる気力が見られない、睡眠を全く取れていないように見える、水分さえも摂れない、トイレに行くこともできないなど、とても自宅で生活できない状態の場合は、すぐに医師に相談して入院の手続きをしてください。

重度のうつ病は入院が必要となりますので、自宅療養ではなく入院治療を選ぶことが患者本人のためでもあり、家族のためでもあります。

うつ状態を落ち着かせることが先決ですので、症状の程度によっては入院させるようにしましょう。

適切な治療を受けることでうつ状態は徐々に改善されていきますが、うつ病は回復期に入った場合でも気持ちは大変不安定となっています。

患者本人が「一人暮らししたい」などと行動したくなったとしても、場合によってはうつ状態が悪化してしまう恐れが考えられます。

様子を見るためにも、患者本人がうつ病としっかり向き合うことができるようになるまで、一人暮らしは止めておきましょう。