学生のうつ病と克服

自分のペースを大切に、学校生活に戻るために一度学校から離れてみて

うつ病を発症するのは大人だけではありません。小学生などの子供、中学生や高校生など思春期の年代もうつ病を発症してしまうことがあります。

一般的に仕事に対して大きなストレスを抱えている働き盛りの年代の発症率が多いとされているうつ病ですが、子供にとっては毎日のように通う学校がストレスの根源となっている場合もあります。

学校の勉強ができない、友達がいない、いじめられているなど、学校におけるストレスの度合いはそれぞれ異なるものの、誰しも少なからず感じているものです。

特に友達がいなくていつも一人でいる、クラスメイトにいじめられているといったような場合は、ストレスが原因でうつ病を発症してしまうことも少なくありません。ストレスが精神的・身体的な負担となり、うつ状態へと陥ってしまうのです。

学校が原因でうつ状態になってしまった場合は、やはり学校から一度離れて休養を取ることが重要となりますが、あまり長く休んでしまうと学校に行きづらくなってしまうこともありますよね。

インフルエンザなどで何日も学校を休まなければならなくなった場合など、いざ学校に行けるとなってもどこか行きづらさを感じてしまった、という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?

うつ病とインフルエンザは全く異なった病気ですが、学校から離れて休養を取る点では似通っています。

しかし、うつ病の場合は治るまでには長い時間がかかるため、インフルエンザのように1週間もすれば学校に行けるようになる、といった目安は簡単に図ることができません。

1ヶ月で学校に通えるくらいに症状が改善される人もいれば、半年経ってから学校に行けるようになってきた、という人もいるため、うつ病は症状の程度や改善の状態によって、学校に行けるようになるまでの期間は異なることが当たり前となっています。

なので「うつ病を早く治さなきゃ」と思う必要もありませんし、学校の勉強が遅れてしまうなど不安に感じなくても大丈夫です。

このように思ってしまうこと自体がうつ病の症状とされていますので、自分のペースで学校に復帰するためにもまずは心と身体をしっかり休ませるようにしましょう。

ただし、学校や友達から孤立させてしまうことは決してうつ病の回復に繋がりませんので、家族や学校関係者は十分に注意しておくようにしてください。

患者が学校に復帰しても、うつ病に理解のない学校である場合はうつ病で休んでいたことに対する偏見が大きくなっているため、患者自身はまたうつ状態を発症してしまう恐れが考えられます。

うつ病は周囲の人々の理解が必要な病気であるため、学校関係者の皆さんは「学校をさぼっている」「ただ学校に行きたくないだけのわがまま」といった考え方を生徒達に教えることは絶対に避けてください。
(⇒わがままや怠け癖ではないうつ病

家族の皆さんもお子さんが学校に復帰した時に安心して学校生活を送れるよう、学校の友達や先生と密に連絡を取ることをおすすめします。