うつ病

うつ病特有の憂うつ感や不安感は夕方になるに連れて晴れていく傾向が

うつ病の症状として最も代表的なものが「憂うつ感」です。気分が塞ぐ、わけもなく落ち込むといった症状も同様で、悲しくなる、涙が出るなどの症状が現われることもあります。

誰しも憂うつになることはあるものですが、うつ病の場合は憂うつ感が長期間続くことが大きな特徴として挙げられます。

もし、すごく嫌なことがあって憂うつな気分になってしまった日でも、気分を晴らすために趣味を楽しんだり、友達や家族にちょっと愚痴を話してみたり、お風呂に入ってリフレッシュしたり、夜ぐっすり眠ったりすることで、落ち込んでいた気持ちは徐々に晴れていきます。

こうして次第に晴れていくような憂うつ感であれば問題はないのですが、うつ病を発症している場合は、憂うつな気分が2週間以上も現れるようになるため、長期間同じ症状が続いているという場合は注意が必要です。

ひどい憂うつ感は仕事や学校に行くことさえもできなくなってしまうこともありますし、家事や育児に対しても無気力になってしまうこともあります。

また、うつ病は特に朝起きてから憂うつ感を感じることが多く、夕方になるに連れて気分が楽になってくる、という特徴も持っています。

朝は気分が重かったのに夜になったら気分が楽になってきた、という場合はもちろん、また翌日の朝には憂うつ感が襲ってくる、というような場合もうつ病を発症している恐れが高いと見られます。

うつ病は憂うつ感の他にも、何の理由もないのに漠然とした不安を感じることもありますし、ちょっとしたことでイライラしやすくなって他人にあたってしまうこともあります。

人それぞれ現われる症状には違いがありますが、こうした精神的な症状以外にも睡眠障害、食欲不振、倦怠感といった症状が現われることもあるので、身体的な症状にも目を向けることが重要です。

特に睡眠障害は非常によく見られる症状で、不安を感じたりイライラしたりすることで夜眠れなくなるとか、夜中に必ず起きてしまうとか、明け方に起きてしまうといった症状が長引いている場合は、一度心療内科や精神科を受診することをおすすめします。

現代人の中には睡眠障害を抱えている人が多く見られていますが、うつ病が関係している睡眠障害の場合もありますし、睡眠障害からうつ病を発症してしまうケースも少なくないため、睡眠に関して悩みがあるという皆さんは、早めに医師に相談してみましょう。

うつ病は放っておくと症状が悪化し、他の精神疾患を併発する恐れも高くなります。パニック障害などはうつ病と併発しやすい精神疾患なので、既にパニック障害を発症している皆さんもうつ状態に陥らないようにすることが必要となっています。

うつ病もパニック障害も治療を行なうことで症状を緩和させていくことができますから、まずは今現れている症状について医師に相談すること、もしうつ病などの精神疾患を発症していた場合は適切な治療を受けることが先決です。

心から楽しめる好きなことを見つける、好きな人をつくることも◎

自分が楽しいと思えることを見つける、これはうつ病の発症を予防するために非常に効果的となっています。皆さんにも心から楽しいと思えるようなことがあるでしょうか?

自分の趣味でも構いませんし、家族や友達など人と喋ること、好きな人をつくることなどもうつ状態を防ぐ効果があります。

例えば、趣味を楽しんでいる最中はそのも物事に対して夢中になっているため、ネガティブな感情は生まれにくくなります。

人は楽しいという感情を経験しているとき、脳内に「セロトニン」という物質が分泌されますが、実はこのセロトニンがうつ状態を予防する働きをしてくれているのです。

逆にセロトニンが不足していると、憂うつ感や不安感に苛まれ、うつ状態を引き起こしてしまいます。

うつ病の治療では薬物療法が用いられることになりますが、薬物療法で使われている「抗うつ剤」には、セロトニンの働きを高める作用があります。

セロトニンはうつ病の治療と深く関わっているので、うつ病を予防するためにもセロトニン増やしていくことが重要とされているのです。

そして、セロトニンは自分が心から楽しいと思えることで増えていくので、趣味や好きなこと、好きな人を見つけることがうつ病予防には大切というわけですね。

皆さんそれぞれ趣味や好きなことがあることかと思いますが、やはり心から「楽しい!」と感じることがセロトニンの分泌につながるので、特に興味のないことをいやいややってもセロトニンの働きを高める効果はありません。

例えば、友達や知り合いの集まりでも自分が「楽しい」とか「来てよかった」と思えることができれば良いのですが、上辺の付き合いだけで心から楽しめないような場合は、人と会っていても逆にストレスになってしまいます。

これは趣味でも同じで、ある人が読書が好きだといっても、また別の人にとって本を読むことはストレスが溜まる、ということもあります。

人それぞれ趣味や好きなことは異なっているので、自分の趣味を相手に押し付けたり、相手の趣味を無理に自分の趣味にしようとしたり、心から楽しめないような状況を作ることは避けましょう。

もちろん、趣味や好きなことではなくても、休みがあればただ寝ていたいとか、テレビを見てボーっとしていたいということもうつ病の予防には効果があります。

うつ病を治療するためには心も身体もしっかり休めることが必要となっていますが、うつ病を予防するためにも同様に言えることです。休める時は誰にも気を遣わず休むこともうつ病予防の一つです。

また、好きな人をつくることもうつ病の発症を防ぐ重要なポイントです。例え片想いでも好きな人がいると心は明るく晴れやかな気分になりますよね。

誰かのことを「好き」と思う気持ちもまたセロトニンの分泌につながりますし、好きな人に触れたりすることではさらにセロトニンの働きを高めることができます。皆さんも好きな人の力でうつ病を予防していきましょう。

仕事における責任感・ストレス・プレッシャーなどもうつ病の原因に

仕事は私達にとって必要不可欠なものです。仕事をしなければ生活することができませんし、大切な家族を養っていくこともできません。

また、仕事をすることで人間として成長していくこともできることから、働くことに対して強い思いを抱えている人も多いかと思います。

しかし、仕事に対して真面目に打ち込みすぎると、その反動で「うつ病」を発症してしまう恐れが高まるため、仕事を頑張りすぎないこともまた、私達には大切なことと言えます。ここではうつ病と仕事の関係について見ていくことにしましょう。

皆さんは自分の仕事に対して責任感を持って行なっているでしょうか?責任感を持って仕事をしている人もいれば、自分がやらなくても他の誰かがやってくれる、といったように仕事に対して真面目に取り組んでいない人もいるものですよね。

うつ病を発症しやすいのは前者のタイプで、責任感が強く、仕事に限らず何事も完璧にこなさなければ気が済まない性格の人がうつ病を発症しやすいと考えられ、うつ病がきっかけで仕事を続けることができなくなってしまった人も少なくありません。

もちろん、仕事をすることにおいて、責任を持って自分の仕事をこなすことはとても重要なことです。責任感の強い人は上司や後輩からの信頼も厚く、出世する夢を叶えていく人も多く見られています。

しかし、責任が重くなればなるほどストレスやプレッシャーを感じることも増えていくため、人によってはそのストレスやプレッシャーに耐えきれず、うつ病として精神的・身体的に様々な症状が現れてきてしまうのです。

うつ病の症状として主に挙げられるのが、憂うつ感や気分の落ち込みですが、その他にも食欲不振、睡眠障害、イライラ感、趣味が楽しめないなど、様々な症状が現れるようになります。

このような状態が2週間以上継続しているようであれば、うつ病を疑った方が良いでしょう。うつ病は放っておくと他の精神疾患を併発してしまう恐れもありますし、仕事だけでなく生活全体に支障が出てしまう場合も少なくありません。

仕事がきっかけでうつ病になる→うつ病がきっかけで仕事ができなくなる→仕事ができないことに対するイライラや不安感が起きる→うつ病の悪化、という悪循環も引き起こってしまうため、もしうつ病を発症してしまった場合は発症の原因になった仕事から離れ、環境を変えていくことが必要となります。

うつ病の進行を最小限に止めるためにも、少しでもおかしいと思ったら心療内科や精神科を受診してみてください。初期の状態であればカウンセリングを受けるだけでも心は楽になりますし、薬物療法や認知行動療法を続けていくことで症状は改善に向かいます。

また、うつ病の発症を防ぐためには、まず仕事での負担を減らすことをおすすめします。「自分の仕事は自分でやらなければ」という考えを変えて、同僚に仕事を任せてみるなど、周りの人々を頼ってみるようにしましょう。

環境の変化や人間関係の変化が原因のうつ病には周りの人の協力が大切

社会人の皆さんの場合は就職や転職、学生の皆さんの場合は進学など、大きく環境が変わる時期がありますよね。こうした環境の変化は自分自身の気持ちを高めていく時もありますが、かえって憂うつ感を生み出してしまうことも考えられます。

与えられた環境に馴染めず気分が塞ぎがちになる、学校や会社に行きたくない、人と会いたくない、やる気が起こらない・・・といったような症状が長期的に見られるようになると、うつ病を発症している恐れが考えられるので注意が必要です。

うつ病は現代人に多く見られる精神疾患の一つですが、近年では従来型のうつ病の他に若年層がかかりやすい現代型のうつ病女性の発症率が高い「非定型うつ病」身体的な症状が主に現われる「仮面うつ病」など、様々なタイプのうつ病が見られるようになりました。

憂うつ感や気分の落ち込みといった症状が主に現れる従来型のうつ病とは異なる症状も見られるため、うつ病だと気付かれないことも少なくありません。

単なる怠け癖やさぼりたいと思っているだけ、と思われてしまうこともあるので、見分け方が非常に難しいのです。

しかし、うつ病はさぼりたいから、怠けたいからということから現れている症状ではなく、ストレスなどの心因的な問題や脳内物質が不足してしまうことによって発症する病気なので、患者自身の自覚はもちろん、うつ病に対する周りの人々の理解も必要となります。

どんなうつ病も多くの原因はストレスです。環境が変化したことによって感じるストレス、人間関係が変化したことによるストレスなど、人それぞれ感じているストレスは様々ですが、うつ病が発症する原因となっていることは変わりません。

こうして発症したうつ病を治療するためには、まず原因となった環境を改善していくことが必要なので、自分一人で抱え込まずに誰か信頼できる人に相談してみましょう。

家族や友達、仲の良い同僚でも構いません。まずは誰かに話してみて、これから自分がどういった環境で生きていくかゆっくり考えてみることが大切です。

決して自分だけで考えを巡らせることなく、誰でも良いから話を聞いてもらうようにしてみましょう。話すだけで心は軽くなりますし、そこから解決策が見いだせることもあります。

また「うつ病かもしれない」という自覚症状があれば、早めに医師に相談してみることもおすすめです。うつ病は早期に治療を始めることで回復も早くなりますし、何より皆さん自身の心が楽になります。

考え込んでいたことが嘘のように気分が軽くなりますので、苦しい、辛いという思いを抱えている皆さんは、心療内科や精神科の専門医に相談してみてください。

病院に行くことに抵抗がある、という皆さんも多いかと思いますが、うつ病は治療を行なうことで治すことができる病気です。病院によっては無料でカウンセリングを行なっているところもありますので、病院に行くことから一歩踏み出してみると良いでしょう。

おじいちゃんやおばあちゃんに元気がない時「老人性うつ病」の恐れも

最近おじいちゃんに元気がない、おばあちゃんが笑うことが少なくなった、と感じることはありませんか?お年寄りにこうした症状が見られる場合、真っ先に考えるのが「認知症」ですが、症状によっては「老人性うつ病」を発症してしまっている恐れもあります。

うつ病は働き盛りの年代が発症しやすい病気で、近年では「新型うつ病」と呼ばれている若年層に多く見られるタイプのうつ病も増加傾向にあります。

新型うつ病は、職場ではうつ状態になるけれどプライベートでは普段通り元気、といったように従来型のうつ病とは違った特徴を持っています。

従来型のうつ病とは正反対の症状が起きることもあるので、端から見るとうつ病を発症しているとは思われず、ただの怠け癖だと見られることも少なくありません。

しかし、新型うつ病もれっきとしたうつ病の一つなので、早めに症状に気付くことが大切です。そして老人性うつ病もまた、早めに対処をすることで症状を改善させていくことができるようになります。

老人性うつ病の特徴は従来型のうつ病と同様で、憂うつ感に苛まれて何事にもやる気が起きなくなり、何でも悪い方へ考えてしまい気分が塞ぎがちになってしまいます。

大好きな趣味に対しても「楽しい」とか「おもしろい」と感じなくなることもありますし、ちょっとしたことでイライラして人にあたったり、「自分が悪い」「自分は生きていてもしょうがない」などと自分のことを責めたりするような症状も見られるようになります。

どれもうつ病の典型的な症状ですが、こうした症状がお年寄りに起きると、老化のせいや年齢のせいと片付けられてしまうことも珍しくありません。

実際に私達は、年を取ると身体の節々が動かしづらくなり外出をする回数も減っていきます。特に足腰が弱まってくると、ちょっと近所に出かけるだけでも億劫に感じてしまうこともありますから、特に意識をしなくても外に出ることが少なくなってしまうのです。

また、仲の良かった友達が亡くなってしまった、大好きなペットが死んでしまったなど、環境の変化が影響してうつ病を発症するケースもありますが、これも老人性うつ病の発症原因に大きく関わっています。

年を取るごとに仲良くしてきた人は少なくなり、ペットも自分より先に死んでしまった、こうした喪失感からうつ病を発症してしまう場合があるのです。

では、老人性うつ病の症状を改善させていくためにはどのように対処すれば良いのでしょうか?まず少しでもおかしいと思ったら、すぐに医師に相談するようにしてください。

老人性うつ病を発症している本人は、自分がうつ病であると気付いていない場合の方が多いので、周りの家族などが医師に相談してみると良いでしょう。

できれば心療内科や精神科の医師に相談することがおすすめですが、かかりつけの医師でも構いません。かかりつけの医師に話を聞いてもらうだけでも心を楽にすることができますよ。

うつ病を治すためには休養を取ること、仕事も勉強もゆっくり休んで

抗うつ薬などを使用した薬物療法は、うつ病を治療するために必要な治療法ですが、それ以上に大切なのは皆さん自身が休養を取ることです。

うつ病を発症した原因は人それぞれですが、その多くには「ストレス」が大きく関わっています。仕事上のストレス、学校生活のストレス、人間関係のストレス、勉強に対するストレスなど、様々なストレスがうつ病の発症に関係しているのです。

こうしたストレスを感じる生活を続けていると、うつ病の症状はますます悪化してしまいます。今はちょっと気分が塞ぐだけ、という場合でも、その状態が長く続いているようであれば一度医師に診てもらうことをおすすめします。

うつ病は心療内科や精神科で治療を行なうことができますが、うつ病かどうか分からない状態であれば、まずは医師に話を聞いてもらうだけでも良いでしょう。

カウンセリングを受けるだけでも心が軽くなることもありますし、気持ちの整理がつくこともあります。それでも気分が晴れず、憂うつな感情に心が覆われてしまっているような場合は、医師の元で適切な治療を始めていくことになります。

薬物療法はもちろん行なわれますが、仕事をしている場合は仕事を休むこと、学校に通っている場合は学校を休むことを決心しましょう。

「仕事を休んだら周りに迷惑をかけてしまう」とか、「学校を休んだら勉強についていけなくなる」と考えてしまう皆さんがほとんどかと思いますが、うつ病は休養を取ることも大事な治療です。

仕事や学校に行き続けていると、うつ病の症状はひどくなる一方で、今以上に辛い状態になってしまいます。うつ病を発症していることに気づくことができたのですから、これ以上症状が進行しないように、仕事も学校もしっかり休むようにしましょう。

病院では診断書を書いてもらえますので、その診断書を提出することで仕事や学校を休むことができるようになります。

反対に診断書がなければ休養理由が分からず、長期的に休むことができなくなってしまう場合もありますから、休養を取るためにも病院を受診し、医師に診断書を書いてもらうようにしてくださいね。

しかし、いざ休養と取るとなると、自宅で何をしていいか分からない・・・と感じてしまう人も多く見られています。

今まで仕事をしていた時間、学校に行っていた時間を一体どう過ごせばいいのか分からず、自宅でただボーッとしているだけで「自分はこのままでいいのか?」と疑問に思ってしまう人も少なくありません。

ですが、ただボーッとすることもうつ病の治療の一つです。もちろん寝ることもそうですし、ただ何となくテレビを見ることも良い治療法です。

晴れて天気の良い日などはひなたぼっこなどをしてみても良いですね。皆さんの気持ちが安らげるような生活を送ることがうつ病の治療となるので、ボーッとするだけでも寝ているだけでも構わないのです。

うつ病は怠けているわけではないので、人目は気にせずゆっくりと休みましょう。

心ない批判や中傷・期待感が負担になることも、芸能人もかかるうつ病

心に大きな負担がかかることが原因となって発症する「うつ病」。負担となる要因は人それぞれですが、仕事に対するプレッシャー、人間関係のストレスなどが主に挙げられます。

また、うつ病は芸能人などの人前に立つことが多い仕事をしているにも多く見られることが特徴的となっています。

テレビや雑誌などで取り上げられることもあるため、芸能人がうつ病を発症したことからうつ病について詳しく知るきっかけになった、という人も多いのではないでしょうか?

テレビではあんなに明るく振る舞っているのにうつ病だった過去があったなんて・・・と、驚いてしまうこともありますよね。

自分がうつ病であるという事実は、他人にはあまり言いにくいことですが、それは芸能人の場合も同じです。うつ病だった事実を話す人もいますし、時が経ってから「実はうつ病だった」と公表する人も見られています。

またはうつ病であることをひた隠しにしている人も多いので、実際にはうつ病を発症していたことがある芸能人は、私達が思っているより多いかもしれないのです。

芸能人という仕事は人前に出る仕事であるため、自分に対する期待やプレッシャーを感じることが一般人よりも多く、その分だけうつ病などの精神疾患にもかかりやすい状態になってしまうことがあります。

うつ病は性格的な問題から発症しやすいこともあるため、もともと真面目な性格の人やお人好しの性格の人、他人から物事を頼まれると断れず、どんな仕事でも引き受けてしまう人などは、うつ病にかかりやすいと見られています。

さらに芸能人の仕事というものは、誰彼構わず批判の声を受けることが多くありますよね。ちょっとした悪口からタチの悪い嫌がらせまで、程度は様々ですが、顔も名前も知らない人から受ける誹謗中傷は決して良いものではありません。

心ある批判の声であればしっかり受け止めて前に進むことができますが、何の根拠もない中傷を聞かされた場合はどうでしょうか?

芸能関係の仕事を続けていく上では、こうした批判や中傷は避けられない問題ではありますが、あまりに度が過ぎるものは人の心に大きな負担をかけてしまうことになります。

自分はこのままではいけないんだ、自分は必要とされていない人間なんだ、と考え込んでしまい、うつ病を発症してしまうケースも少なくありません。

中には芸能人として仕事を続けていくことができず、芸能関係の仕事をやめてしまう人もいますし、ひどい場合は自殺にまで追い込まれてしまうことも考えられます。

また、うつ病だけではなく「パニック障害」など他の精神疾患を発症する人も多く見られているため、何らかの精神疾患を経験したことがある芸能人は思っている以上に多いと見ることができます。

しかし、うつ病などの精神疾患は治療することができる病気です。症状を完治させて仕事を続けている芸能人もいますから、今うつ病に悩んでいる皆さんもゆっくり治療を続けていきましょう。

一度発症したうつ病は治る?克服していくためには自分の力も必要

病気というものはしっかり治療をすることで完治させていくことができます。もちろん症状の程度にも寄りますが、症状が軽かったり、治療のために使うことができる薬などの療法が揃っていれば、病気を治すことができるのです。

これは「うつ病」も同じです。うつ病は「心の病」とも呼ばれる精神疾患の一種で、様々な原因によって発症する病気です。

ストレスなど心因性の問題、環境の変化などが大きな原因となっていますが、「セロトニン」などの脳内物質の不足もうつ病を発症する原因と考えられているため、うつ病を治療するための薬物療法では、脳内物質の不足を補う効果が期待できる薬を使用する場合もあります。

多くの人はうつ病を治療する際には薬物療法を用いると考えていることかと思いますが、実際には薬物療法だけではうつ病を完治させることはできません。

うつ病を克服していくためには、患者である皆さん自身が「うつ病を治したい!」と強く思うこと、そして行動していくことが必要なのです。

薬を飲んだだけでうつ病が完治するわけではなく、共に「認知行動療法」などの他の治療法を併せて行なっていくことで、徐々に症状を回復させていくことができるのです。

例えば、内臓疾患などの病気の場合は薬や手術によって治療を行なっていきますよね。内臓疾患にとってはこれが適切な治療なのですが、これがうつ病などの精神疾患になると、患者自身の「治したい!」という気持ちが非常に重要となっています。

もちろん内臓疾患などを発症した場合も、病気の辛さに負けそうになってしまうこともありますが、手術を受けて薬を服用し、医師の元で治療を続けていくことで症状を改善させていくことができます。

しかし、うつ病の場合は認知行動療法も必要となっているため、患者自身がうつ病に対する考え方を改めていくことが治療の一つとされています。

うつ病を発症すると考え方がネガティブになり、何事に対してもやる気や楽しみを感じられなくなってしまいます。こうしたネガティブな思考回路を変えていくために、認知行動療法は行なわれます。

認知行動療法はパニック障害などの治療にも用いられている治療法で、これまでの考え方を改めながら実際に行動に移していくことで、症状を落ち着かせていくことができるようになるのです。

ただし、重度のうつ病の場合は認知行動療法を行なったことでさらに症状が悪化してしまう恐れもあります。

軽度のうつ病であれば認知行動療法は効果的なのですが、重度の場合は「うつ病を治す」ということを考えることもできない状態になってしまっているので、まずは薬物療法で症状を抑制させていくことが必要です。

このように例外もありますが、どちらにしても患者である皆さん自身がうつ病と向き合っていかないことには完治は望めません。うつ病を発症してしまったら、医師や家族などの力を借りながら自分としっかり向き合っていくことから始めていきましょう。

うつ病で仕事や学校を休むためには診断書を書いてもらうことが必要

毎日のように現れる憂うつ感、不安感はなどの症状は、「うつ病」を発症している恐れが考えられます。

うつ病は精神疾患の一つで、現代人に多く見られている病気です。憂うつ感や不安感などの気分の落ち込みが代表的な症状ですが、その他にもイライラしたり、食欲がなくなったり、睡眠障害になってしまうこともあります。

うつ病を発症した初期の段階では、夜中に起きてしまうとか、朝早く起きてしまうなどの睡眠障害が現れることが多く見られているため、睡眠障害が長期間続いているような場合は、一度医師に相談してみることをおすすめします。

単なる睡眠障害であれば、心療内科や精神科を受診することで睡眠導入剤を処方してもらうことも可能です。

うつ病を発症していた場合でも、初期段階では睡眠障害を改善することによって、うつ状態を緩和させていくこともできますので、まずは病院を受診して詳しい診察を受けてみましょう。

もし医師からうつ病と診断を受けた場合は、診断書を書いてもらうことが可能となります。診断書を書いてもらうことで、職場や学校にうつ病であることを知らせることができますから、仕事や学校を長期的に休むこともできます。

うつ病は進行すると仕事もまともにできなくなますし、学校に行くこともできなくなってしまいます。ひどい場合は普段通りの生活も送れなくなってしまいますので、うつ病は早めに対処をすることが大切です。

また、周囲の人々に自分がうつ病であることを認めてもらうためにも、心療内科や精神科を受診して診断書を書いてもらいましょう。

無理をして仕事を続けても、うつ病の症状は悪化するばかりです。うつ病をしっかり治療するためには、休養を取ることは欠かせませんので、医師に診断書を書いてもらって長期的な休養を取るようにしてください。

しかし、うつ病の診断書を書いてもらって仕事や学校を休んでいる人々の中には、周りから見ていると「うつ病ではないのでは?」と思われる人も少なくありません。

うつ病と診断されたことを逆手に取って周囲の人々に甘える、自分でできることさえもやらなくなる、何かにつけて「うつ病だから」という言い訳を使っているような場合は、注意が必要となります。

近年では「新型うつ病」など、従来型のうつ病とは症状が異なる現代的なうつ病も多く見られているので、上に挙げたような人々もうつ病を発症している恐れは考えられます。

ですが、このようにうつ病と診断されたことに対して甘えているような場合は、うつ病以前に性格的な問題を抱えている恐れが高いと見て良いでしょう。

うつ病を発症している事実は周囲も理解する必要がありますが、患者本人が「うつ病だから」という言い訳を使うことが続くようであれば、うつ病以外の精神疾患を発症していることも考えられます。

うつ病だけが原因ではないこともあるので、その人を受け入れるためには性格や他の疾患について理解することも必要となるでしょう。

自分の好きなこと・趣味が楽しいと思えなくなってしまったら要注意

◯◯をしていると楽しい、◯◯をしているときは嫌なことを忘れられて元気になる、といった経験はありますか?夢中になれる趣味や好きなことがあるだけで、人は気分が明るくなり前向きな気持ちになることができます。

もし嫌なことがあった日でも、趣味や好きなことを楽しむことによって嫌なことも忘れてしまいますし、気持ちを切り替えるきっかけになることもあります。

趣味や好きなことを思い切り楽しんだ日には「また明日から頑張ろう」と思えるようにもなるため、仕事や勉強に対するやる気に変わっていくこともあります。

しかし、うつ病を発症している場合は、こうした趣味や好きなことを楽しむことができなくなってしまいます。今まで楽しいと思えていたことも楽しいと思えなくなり、自分の好きなことさえにも無気力になってしまうのです。

周りから見ているとまるで人が変わってしまったように思えてしまいますが、これはその人が変わってしまったのでなく、うつ病という病気がそうさせてしまっているのです。

うつ病を発症すると、今まで好きだった趣味を楽しめなくなるだけではなく、何があったわけでもないのに気分が塞ぐ、憂うつで不安な気持ちになる、イライラするなど、精神的な不安定さが目立つようになります。

また睡眠障害が現れることも多く見られていますし、食欲がなくなってしまう人も少なくありません。

何事に対してもやる気が出なくなり、だるさや倦怠感を強く感じることもあるので、最初は「風邪を引いたのかな?」と勘違いしてしまうケースもありますが、精神的な症状も併せて長期的に症状が続いている場合は、早めに心療内科や精神科を受診してください。

風邪かどうか分からない場合には、一度内科を受診して診察してもらっても良いでしょう。新しい病院に行くことに対して抵抗感があるような場合は、かかりつけの医師に相談してみることもおすすめです。

何らかのうつ病の症状が現れている、少しでもおかしいと感じたことがあれば、まずは病院に行って診てもらうようにしてください。うつ病は放っておいても症状は改善されませんし、それどころか悪化してしまう恐れが高まってしまいます。

できるだけ早く症状に気づき、治療を始めることが重要なので、「うつ病かもしれない」と感じたら病院を受診するようにしましょう。

これは自分自身だけではなく、周りの人たちにうつ病の症状が現れている場合も同様です。

最近好きなことをしていても元気がないとか、趣味を楽しまなくなったとか、周りの家族や友達、恋人などに何らかの変化ご見られた場合は、一度よく話を聞いてあげると良いでしょう。

いきなり心療内科や精神科に行くことを勧めても拒否されてしまうことも珍しくありません。まずは皆さんが話を聞いてあげてから、病院に行って治療した方が良い、ということを伝えるようにしましょう。

決して強要はせず、ちょっと休んでみたら?と優しく声をかけてあげてください。