うつ病

環境の変化や人間関係の変化が原因のうつ病には周りの人の協力が大切

社会人の皆さんの場合は就職や転職、学生の皆さんの場合は進学など、大きく環境が変わる時期がありますよね。こうした環境の変化は自分自身の気持ちを高めていく時もありますが、かえって憂うつ感を生み出してしまうことも考えられます。

与えられた環境に馴染めず気分が塞ぎがちになる、学校や会社に行きたくない、人と会いたくない、やる気が起こらない・・・といったような症状が長期的に見られるようになると、うつ病を発症している恐れが考えられるので注意が必要です。

うつ病は現代人に多く見られる精神疾患の一つですが、近年では従来型のうつ病の他に若年層がかかりやすい現代型のうつ病女性の発症率が高い「非定型うつ病」身体的な症状が主に現われる「仮面うつ病」など、様々なタイプのうつ病が見られるようになりました。

憂うつ感や気分の落ち込みといった症状が主に現れる従来型のうつ病とは異なる症状も見られるため、うつ病だと気付かれないことも少なくありません。

単なる怠け癖やさぼりたいと思っているだけ、と思われてしまうこともあるので、見分け方が非常に難しいのです。

しかし、うつ病はさぼりたいから、怠けたいからということから現れている症状ではなく、ストレスなどの心因的な問題や脳内物質が不足してしまうことによって発症する病気なので、患者自身の自覚はもちろん、うつ病に対する周りの人々の理解も必要となります。

どんなうつ病も多くの原因はストレスです。環境が変化したことによって感じるストレス、人間関係が変化したことによるストレスなど、人それぞれ感じているストレスは様々ですが、うつ病が発症する原因となっていることは変わりません。

こうして発症したうつ病を治療するためには、まず原因となった環境を改善していくことが必要なので、自分一人で抱え込まずに誰か信頼できる人に相談してみましょう。

家族や友達、仲の良い同僚でも構いません。まずは誰かに話してみて、これから自分がどういった環境で生きていくかゆっくり考えてみることが大切です。

決して自分だけで考えを巡らせることなく、誰でも良いから話を聞いてもらうようにしてみましょう。話すだけで心は軽くなりますし、そこから解決策が見いだせることもあります。

また「うつ病かもしれない」という自覚症状があれば、早めに医師に相談してみることもおすすめです。うつ病は早期に治療を始めることで回復も早くなりますし、何より皆さん自身の心が楽になります。

考え込んでいたことが嘘のように気分が軽くなりますので、苦しい、辛いという思いを抱えている皆さんは、心療内科や精神科の専門医に相談してみてください。

病院に行くことに抵抗がある、という皆さんも多いかと思いますが、うつ病は治療を行なうことで治すことができる病気です。病院によっては無料でカウンセリングを行なっているところもありますので、病院に行くことから一歩踏み出してみると良いでしょう。

心療内科や精神科、精神疾患の治療を専門に扱っている病院を選んで

私達はストレスを感じると精神的にも身体的にも様々な症状が現われるようになります。

気分が塞いでやる気が起こらなかったり、食欲がなく睡眠もよく取れていなかったり、イライラしたり、不安になったり・・・こうした症状は一時的なものですぐになくなることもありますが、長引くようであれば「うつ病」を発症している恐れも考えられるので注意が必要です。

2週間以上憂うつな気分や身体のだるさや疲れがが続いている場合は、一度病院に行って診てもらうことをおすすめします。

もしうつ病を発症していた場合は、早期に治療を始めることで回復も早くなりますから、少しでもおかしいと感じたら医師に診てもらうようにしましょう。

では、「うつ病かもしれない」と思ったら、どんな病院を受診すれば良いのでしょうか?うつ病は精神疾患の一種なので、心療内科や精神科のある病院にかかることが適切です。

疲れやだるさなど身体的な症状が主に現れている場合でも、原因は内科で解決することはできません。

もし内科を受診した場合でも、うつ病が原因の疲れやだるさは「原因不明」と診断されてしまい、結局原因が分からない症状として見られてしまうことがあります。

もちろん実際に内臓疾患などを発症している恐れも考えられますから、まずは内科で診てもらうことも重要ですが、身体的な症状の他に憂うつ感や不安感も併合して現れているような場合は、迷わず心療内科か精神科を受診してみてください。

うつ病をはじめとした精神疾患の治療を専門としているので、パニック障害などを発症している恐れがある場合も心療内科か精神科に相談してみると良いでしょう。

パニック障害はうつ病と併発しやすい精神疾患なので、現在はパニック障害を発症していない場合でも予防をしておくために医師にしっかり診断してもらってくださいね。

病院ではまずカウンセリングや問診を行なっていきますが、初期段階のうつ病であれば医師に相談をして話を聞いてもらうだけでも心は楽になっていきます。

うつ病は心因的なストレスが過度にかかることによって悪化してしまうので、辛い悩みや苦しみを一人きりで抱えている状態から抜け出すことが大切です。

心療内科や精神科で行なわれているカウンセリングには、患者の辛さや苦しみを軽くする効果がありますから、まずはカウンセリングを受けてみる勇気を出してみることから始めてみると良いでしょう。

また、医師から治療が必要であると診断された場合には、薬物療法や認知行動療法によって治療を始めていくことになりますが、特に薬物療法は医師から指示された通りに薬を服用することが重要となっています。

抗うつ薬などが使用される薬物療法は、個人の判断で服用回数を増やしたり服用量を増やしたりすることは厳禁です。うつ病をしっかり治療するためにも、処方された薬は医師の指示に従って正しく服用するように注意してくださいね。

うつ病を治すためには休養を取ること、仕事も勉強もゆっくり休んで

抗うつ薬などを使用した薬物療法は、うつ病を治療するために必要な治療法ですが、それ以上に大切なのは皆さん自身が休養を取ることです。

うつ病を発症した原因は人それぞれですが、その多くには「ストレス」が大きく関わっています。仕事上のストレス、学校生活のストレス、人間関係のストレス、勉強に対するストレスなど、様々なストレスがうつ病の発症に関係しているのです。

こうしたストレスを感じる生活を続けていると、うつ病の症状はますます悪化してしまいます。今はちょっと気分が塞ぐだけ、という場合でも、その状態が長く続いているようであれば一度医師に診てもらうことをおすすめします。

うつ病は心療内科や精神科で治療を行なうことができますが、うつ病かどうか分からない状態であれば、まずは医師に話を聞いてもらうだけでも良いでしょう。

カウンセリングを受けるだけでも心が軽くなることもありますし、気持ちの整理がつくこともあります。それでも気分が晴れず、憂うつな感情に心が覆われてしまっているような場合は、医師の元で適切な治療を始めていくことになります。

薬物療法はもちろん行なわれますが、仕事をしている場合は仕事を休むこと、学校に通っている場合は学校を休むことを決心しましょう。

「仕事を休んだら周りに迷惑をかけてしまう」とか、「学校を休んだら勉強についていけなくなる」と考えてしまう皆さんがほとんどかと思いますが、うつ病は休養を取ることも大事な治療です。

仕事や学校に行き続けていると、うつ病の症状はひどくなる一方で、今以上に辛い状態になってしまいます。うつ病を発症していることに気づくことができたのですから、これ以上症状が進行しないように、仕事も学校もしっかり休むようにしましょう。

病院では診断書を書いてもらえますので、その診断書を提出することで仕事や学校を休むことができるようになります。

反対に診断書がなければ休養理由が分からず、長期的に休むことができなくなってしまう場合もありますから、休養を取るためにも病院を受診し、医師に診断書を書いてもらうようにしてくださいね。

しかし、いざ休養と取るとなると、自宅で何をしていいか分からない・・・と感じてしまう人も多く見られています。

今まで仕事をしていた時間、学校に行っていた時間を一体どう過ごせばいいのか分からず、自宅でただボーッとしているだけで「自分はこのままでいいのか?」と疑問に思ってしまう人も少なくありません。

ですが、ただボーッとすることもうつ病の治療の一つです。もちろん寝ることもそうですし、ただ何となくテレビを見ることも良い治療法です。

晴れて天気の良い日などはひなたぼっこなどをしてみても良いですね。皆さんの気持ちが安らげるような生活を送ることがうつ病の治療となるので、ボーッとするだけでも寝ているだけでも構わないのです。

うつ病は怠けているわけではないので、人目は気にせずゆっくりと休みましょう。

心から楽しめる好きなことを見つける、好きな人をつくることも◎

自分が楽しいと思えることを見つける、これはうつ病の発症を予防するために非常に効果的となっています。皆さんにも心から楽しいと思えるようなことがあるでしょうか?

自分の趣味でも構いませんし、家族や友達など人と喋ること、好きな人をつくることなどもうつ状態を防ぐ効果があります。

例えば、趣味を楽しんでいる最中はそのも物事に対して夢中になっているため、ネガティブな感情は生まれにくくなります。

人は楽しいという感情を経験しているとき、脳内に「セロトニン」という物質が分泌されますが、実はこのセロトニンがうつ状態を予防する働きをしてくれているのです。

逆にセロトニンが不足していると、憂うつ感や不安感に苛まれ、うつ状態を引き起こしてしまいます。

うつ病の治療では薬物療法が用いられることになりますが、薬物療法で使われている「抗うつ剤」には、セロトニンの働きを高める作用があります。

セロトニンはうつ病の治療と深く関わっているので、うつ病を予防するためにもセロトニン増やしていくことが重要とされているのです。

そして、セロトニンは自分が心から楽しいと思えることで増えていくので、趣味や好きなこと、好きな人を見つけることがうつ病予防には大切というわけですね。

皆さんそれぞれ趣味や好きなことがあることかと思いますが、やはり心から「楽しい!」と感じることがセロトニンの分泌につながるので、特に興味のないことをいやいややってもセロトニンの働きを高める効果はありません。

例えば、友達や知り合いの集まりでも自分が「楽しい」とか「来てよかった」と思えることができれば良いのですが、上辺の付き合いだけで心から楽しめないような場合は、人と会っていても逆にストレスになってしまいます。

これは趣味でも同じで、ある人が読書が好きだといっても、また別の人にとって本を読むことはストレスが溜まる、ということもあります。

人それぞれ趣味や好きなことは異なっているので、自分の趣味を相手に押し付けたり、相手の趣味を無理に自分の趣味にしようとしたり、心から楽しめないような状況を作ることは避けましょう。

もちろん、趣味や好きなことではなくても、休みがあればただ寝ていたいとか、テレビを見てボーっとしていたいということもうつ病の予防には効果があります。

うつ病を治療するためには心も身体もしっかり休めることが必要となっていますが、うつ病を予防するためにも同様に言えることです。休める時は誰にも気を遣わず休むこともうつ病予防の一つです。

また、好きな人をつくることもうつ病の発症を防ぐ重要なポイントです。例え片想いでも好きな人がいると心は明るく晴れやかな気分になりますよね。

誰かのことを「好き」と思う気持ちもまたセロトニンの分泌につながりますし、好きな人に触れたりすることではさらにセロトニンの働きを高めることができます。皆さんも好きな人の力でうつ病を予防していきましょう。

うつ病特有の憂うつ感や不安感は夕方になるに連れて晴れていく傾向が

うつ病の症状として最も代表的なものが「憂うつ感」です。気分が塞ぐ、わけもなく落ち込むといった症状も同様で、悲しくなる、涙が出るなどの症状が現われることもあります。

誰しも憂うつになることはあるものですが、うつ病の場合は憂うつ感が長期間続くことが大きな特徴として挙げられます。

もし、すごく嫌なことがあって憂うつな気分になってしまった日でも、気分を晴らすために趣味を楽しんだり、友達や家族にちょっと愚痴を話してみたり、お風呂に入ってリフレッシュしたり、夜ぐっすり眠ったりすることで、落ち込んでいた気持ちは徐々に晴れていきます。

こうして次第に晴れていくような憂うつ感であれば問題はないのですが、うつ病を発症している場合は、憂うつな気分が2週間以上も現れるようになるため、長期間同じ症状が続いているという場合は注意が必要です。

ひどい憂うつ感は仕事や学校に行くことさえもできなくなってしまうこともありますし、家事や育児に対しても無気力になってしまうこともあります。

また、うつ病は特に朝起きてから憂うつ感を感じることが多く、夕方になるに連れて気分が楽になってくる、という特徴も持っています。

朝は気分が重かったのに夜になったら気分が楽になってきた、という場合はもちろん、また翌日の朝には憂うつ感が襲ってくる、というような場合もうつ病を発症している恐れが高いと見られます。

うつ病は憂うつ感の他にも、何の理由もないのに漠然とした不安を感じることもありますし、ちょっとしたことでイライラしやすくなって他人にあたってしまうこともあります。

人それぞれ現われる症状には違いがありますが、こうした精神的な症状以外にも睡眠障害、食欲不振、倦怠感といった症状が現われることもあるので、身体的な症状にも目を向けることが重要です。

特に睡眠障害は非常によく見られる症状で、不安を感じたりイライラしたりすることで夜眠れなくなるとか、夜中に必ず起きてしまうとか、明け方に起きてしまうといった症状が長引いている場合は、一度心療内科や精神科を受診することをおすすめします。

現代人の中には睡眠障害を抱えている人が多く見られていますが、うつ病が関係している睡眠障害の場合もありますし、睡眠障害からうつ病を発症してしまうケースも少なくないため、睡眠に関して悩みがあるという皆さんは、早めに医師に相談してみましょう。

うつ病は放っておくと症状が悪化し、他の精神疾患を併発する恐れも高くなります。パニック障害などはうつ病と併発しやすい精神疾患なので、既にパニック障害を発症している皆さんもうつ状態に陥らないようにすることが必要となっています。

うつ病もパニック障害も治療を行なうことで症状を緩和させていくことができますから、まずは今現れている症状について医師に相談すること、もしうつ病などの精神疾患を発症していた場合は適切な治療を受けることが先決です。

十分に眠れない「睡眠障害」の状態が続くとうつ病を発症する恐れも

不安なことやイライラすることがあると寝付きが悪くなってしまい、あまり睡眠を取れなかった、という経験がある人は多いかと思います。

現代人は何かと忙しく、睡眠時間も短い人が多いこともあり、睡眠を取ることができる時間は重要なものです。その時間に眠ることができないと睡眠不足に陥ってしまう、というケースも少なくありません。

また、夜中に何度も起きてしまうとか、まだ起きる時間ではないのに明け方の早い時間に目が覚めてしまうとか、睡眠を取ることはできても質の悪い睡眠になってしまう、という皆さんも多いのではないでしょうか?

このような睡眠障害は、精神疾患の一つである「うつ病」の典型的な症状として挙げられます。

主に過剰なストレスなどが原因となって発症するうつ病ですが、うつ状態がひどい場合はよく眠ることができず、睡眠不足に陥ってしまうことがよく見られています。

睡眠不足になると体調も優れなくなりますし、精神的に大変不安定になってしまいます。

眠りたいのに眠れないことに対する苛立ち、眠れないことに対する不安感、眠っても疲れが取れずいつも疲れているなどの症状が長引いている場合は、うつ病を発症している危険性が高いので注意が必要です。

うつ病を発症したことで睡眠障害が現われることはもちろんありますが、十分な睡眠を取れないことからうつ病の発症につながることもあるので、普段から不眠に悩まされているような皆さんはうつ病を発症させないようにするためにも、毎日の睡眠を改善していくことが必要です。

良質な睡眠を取ることで、身体の調子も良くなりますし、精神も安定して穏やかになっていきます。

不眠の状態が長く続くとイライラしたり不安になってしまったりすることが多くなるのですが、睡眠をしっかり取っていることで気持ちが落ちついていくようになるのです。

身体の疲れを取ることはもちろん、気持ちをスッキリさせるためにも良質な睡眠は欠かせないというわけですね。

こうした良質の睡眠を取るためには、毎朝起きた時に太陽の光を浴びることがおすすめです。夜型の生活を送っているとなかなか朝日を浴びる機会は少ないかと思いますが、私達の身体は朝日を浴びることによって体内リズムが一度リセットされるようになっています。

朝起きて仕事や学校に出かけていく皆さんはもちろん、もし夜型の生活を送っている皆さんの場合でも、夜の作業を終えて朝日を浴びてから寝る、といったように生活を変えてみるのです。

朝日を浴びることを日課にしてみると、夜になれば自然と眠くなってくるようになります。

このように、太陽には体内リズムを整えて朝型の生活に導く効果があり、さらに気持ちを安定させる脳内物質「セロトニン」を増やす効果も期待できます。

セロトニンの分泌量が不足すると睡眠障害に陥りやすくなるため、セロトニンを増やすためにも毎朝太陽の光を浴びてから活動を始めるよう、心がけてみてください。

一度発症したうつ病は治る?克服していくためには自分の力も必要

病気というものはしっかり治療をすることで完治させていくことができます。もちろん症状の程度にも寄りますが、症状が軽かったり、治療のために使うことができる薬などの療法が揃っていれば、病気を治すことができるのです。

これは「うつ病」も同じです。うつ病は「心の病」とも呼ばれる精神疾患の一種で、様々な原因によって発症する病気です。

ストレスなど心因性の問題、環境の変化などが大きな原因となっていますが、「セロトニン」などの脳内物質の不足もうつ病を発症する原因と考えられているため、うつ病を治療するための薬物療法では、脳内物質の不足を補う効果が期待できる薬を使用する場合もあります。

多くの人はうつ病を治療する際には薬物療法を用いると考えていることかと思いますが、実際には薬物療法だけではうつ病を完治させることはできません。

うつ病を克服していくためには、患者である皆さん自身が「うつ病を治したい!」と強く思うこと、そして行動していくことが必要なのです。

薬を飲んだだけでうつ病が完治するわけではなく、共に「認知行動療法」などの他の治療法を併せて行なっていくことで、徐々に症状を回復させていくことができるのです。

例えば、内臓疾患などの病気の場合は薬や手術によって治療を行なっていきますよね。内臓疾患にとってはこれが適切な治療なのですが、これがうつ病などの精神疾患になると、患者自身の「治したい!」という気持ちが非常に重要となっています。

もちろん内臓疾患などを発症した場合も、病気の辛さに負けそうになってしまうこともありますが、手術を受けて薬を服用し、医師の元で治療を続けていくことで症状を改善させていくことができます。

しかし、うつ病の場合は認知行動療法も必要となっているため、患者自身がうつ病に対する考え方を改めていくことが治療の一つとされています。

うつ病を発症すると考え方がネガティブになり、何事に対してもやる気や楽しみを感じられなくなってしまいます。こうしたネガティブな思考回路を変えていくために、認知行動療法は行なわれます。

認知行動療法はパニック障害などの治療にも用いられている治療法で、これまでの考え方を改めながら実際に行動に移していくことで、症状を落ち着かせていくことができるようになるのです。

ただし、重度のうつ病の場合は認知行動療法を行なったことでさらに症状が悪化してしまう恐れもあります。

軽度のうつ病であれば認知行動療法は効果的なのですが、重度の場合は「うつ病を治す」ということを考えることもできない状態になってしまっているので、まずは薬物療法で症状を抑制させていくことが必要です。

このように例外もありますが、どちらにしても患者である皆さん自身がうつ病と向き合っていかないことには完治は望めません。うつ病を発症してしまったら、医師や家族などの力を借りながら自分としっかり向き合っていくことから始めていきましょう。

子供でもうつ病になるの?まずはハッキリとした原因を知ることから

主に働き盛りの年代に見られることが多い「うつ病」ですが、近年では子供がうつ病を発症するケースも増加傾向にあります。「子供もうつ病になるの?」と疑問に思う皆さんも多いかもしれませんが、うつ病の原因になるストレスや環境の変化は子供も少なからず感じているものです。

うつ病の原因には「セロトニン」などの脳内物質の不足なども挙げられますが、子供の場合は心因的な問題が大きく関わっていることがほとんどなので、まずはうつ状態になってしまった原因と取り除いてあげることが第一です。

子供がうつ病になってしまう原因としては、家族や友達などの人間関係、家庭や学校などの環境が挙げられます。子供が生活をしている場所は家庭と学校が中心であるため、うつ病の原因も家庭と学校の中にあると考えられているのです。

その他にも習い事や塾などに通っている場合は、その特定のコミュニティの中で問題を抱えていることもありますし、家の近所や学校の周辺などで関わった人々がうつ状態を引き起こす原因となっていることもあります。

ハッキリとした原因を知るためにも、子供が活動している環境ではどのような人間関係が築かれているのか、しっかり見ておくことが大切です。

例えばどんな友達がいるのか、学校ではどのような生活をしているのかなど、家庭では分からない問題も多いですから、不安な点があれば学校の先生に聞いてみるようにしましょう。

ただし、学校だけにうつ病の原因が隠れているわけではありませんから、家庭内において子供の様子を見ておくことも重要です。

子供が発症するうつ病の症状の特徴としては、すぐに癇癪を起こしたり、集中力がなかったり、感情表現が上手くできなかったり、爪を噛むなどの癖が現れたりと、様々な症状が挙げられます。

大体小学生の時期にうつ病を発症したような場合はこのような症状が現われることが多く見られますが、中学生に成長すると今度は自殺に興味を持つようになってくる、劣等感が強くこだわりも強くなる、何事も気まぐれになりやすく気分の変化が激しい、頭痛や腹痛など体調の変化を自ら言ってくるようになるなど、症状も変わってくる傾向があります。

特に頭痛や腹痛などの旨を伝えるようになるのは、学校に行きたくない=登校拒否の状態に陥ってしまうことも多いので、十分な注意が必要です。

では、子供がうつ病を発症しているかもしれない、という状況になったらどのように対処すれば良いのでしょうか?まずはやはり心療内科などの専門医に診せることから始めてみてください。

子供の精神疾患を専門としている児童精神科などもありますので、どんな不安な点でも良いので相談してみましょう。

子供のうつ状態に対して親である皆さんが悩んでしまうと、皆さんまでうつ病を発症してしまい兼ねません。子供のうつ病も早めの対処が重要なので、以上に挙げたような症状が見られる場合は一度医師に相談してみると良いでしょう。

心ない批判や中傷・期待感が負担になることも、芸能人もかかるうつ病

心に大きな負担がかかることが原因となって発症する「うつ病」。負担となる要因は人それぞれですが、仕事に対するプレッシャー、人間関係のストレスなどが主に挙げられます。

また、うつ病は芸能人などの人前に立つことが多い仕事をしているにも多く見られることが特徴的となっています。

テレビや雑誌などで取り上げられることもあるため、芸能人がうつ病を発症したことからうつ病について詳しく知るきっかけになった、という人も多いのではないでしょうか?

テレビではあんなに明るく振る舞っているのにうつ病だった過去があったなんて・・・と、驚いてしまうこともありますよね。

自分がうつ病であるという事実は、他人にはあまり言いにくいことですが、それは芸能人の場合も同じです。うつ病だった事実を話す人もいますし、時が経ってから「実はうつ病だった」と公表する人も見られています。

またはうつ病であることをひた隠しにしている人も多いので、実際にはうつ病を発症していたことがある芸能人は、私達が思っているより多いかもしれないのです。

芸能人という仕事は人前に出る仕事であるため、自分に対する期待やプレッシャーを感じることが一般人よりも多く、その分だけうつ病などの精神疾患にもかかりやすい状態になってしまうことがあります。

うつ病は性格的な問題から発症しやすいこともあるため、もともと真面目な性格の人やお人好しの性格の人、他人から物事を頼まれると断れず、どんな仕事でも引き受けてしまう人などは、うつ病にかかりやすいと見られています。

さらに芸能人の仕事というものは、誰彼構わず批判の声を受けることが多くありますよね。ちょっとした悪口からタチの悪い嫌がらせまで、程度は様々ですが、顔も名前も知らない人から受ける誹謗中傷は決して良いものではありません。

心ある批判の声であればしっかり受け止めて前に進むことができますが、何の根拠もない中傷を聞かされた場合はどうでしょうか?

芸能関係の仕事を続けていく上では、こうした批判や中傷は避けられない問題ではありますが、あまりに度が過ぎるものは人の心に大きな負担をかけてしまうことになります。

自分はこのままではいけないんだ、自分は必要とされていない人間なんだ、と考え込んでしまい、うつ病を発症してしまうケースも少なくありません。

中には芸能人として仕事を続けていくことができず、芸能関係の仕事をやめてしまう人もいますし、ひどい場合は自殺にまで追い込まれてしまうことも考えられます。

また、うつ病だけではなく「パニック障害」など他の精神疾患を発症する人も多く見られているため、何らかの精神疾患を経験したことがある芸能人は思っている以上に多いと見ることができます。

しかし、うつ病などの精神疾患は治療することができる病気です。症状を完治させて仕事を続けている芸能人もいますから、今うつ病に悩んでいる皆さんもゆっくり治療を続けていきましょう。

うつ病と上手く付き合いながら生きる、弱い部分も見せることが大切

ついつい見栄を張ってしまったり、格好をつけてしまったりしたことはありませんか?自分を大きく見せたい、すごいと思われたい、弱みを見せたくないなど、人間生きていれば誰でも一度は経験があるかと思います。

しかし、このようなことを続けていると心には大きな負担をかけてしまうことになります。知らず知らずのうちに見栄を張ることがストレスになっていたり、自分を良く見せようとする努力が嫌になったりして、心が疲れてしまうのです。

私達は風邪を引くと体調が悪くなりますが、心も同じように風邪を引きます。それが「うつ病」をはじめとした精神疾患です。負担をかけられた心をそのまま放っておいてしまったら、どうなるでしょうか?

心の風邪をこじらせてしまう、つまりうつ状態が悪化してしまうというわけです。うつ病はしっかり治療をすれば改善していく病気です。

心の病、というととても厄介なものに思うかもしれませんが、治療を受けることで症状は徐々に回復していきます。うつ病を発症した時に一番してはいけないことは、今まで通り頑張ってしまうことです。

自分を良く見せたいと思ってしてきた努力に疲れている、弱みを見せることができない自分が嫌になる、そのままの状態を続けていても、うつ病の症状は一向に改善されません。

うつ病を治療するためにまず必要なことは、「頑張らないこと」ですから、自分のペースで治療を始めてゆっくり症状と向き合いながら回復させていくことを心がけていきましょう。

症状を悪化させる原因となるストレスを感じる環境を変えることも大事ですし、家族など周りの人たちの助けを借りることもうつ病の治療には大切です。

これまで他人に弱みを見せないように生きてきた、という皆さんは、うつ病をしっかり治すためにも自分から弱いところを見せてあげましょう。

自分一人ではできないことは誰かに手伝ってもらう、辛い時は誰かを頼ってみる、悲しいことがあったら誰かに話を聞いてもらうなど、自分が今できることからで構いません。

弱い部分を見せずに生きてきた皆さんには難しく感じることもあるかもしれませんが、一度話すことができれば驚くほど心は楽になります。

他人が信用できない、他人に頼るなんてできない、と考えている皆さんも、少しずつでいいので自分の弱い部分を話してみてください。

決して無理をすることはありません。自分が「話したい」と思った時に話せば良いので、気が向いたら誰かに相談してみると良いでしょう。

うつ病はすぐに良くなる病気ではないので、症状を回復させていくためには時間がかかりますが、治療を続けていけば症状は改善することができます。

そこにはうつ病から抜け出すための希望が必要です。自分だけでは不安に思うことがあるかと思いますが、そんな時は家族や友達などを頼ってみてください。そしてうつ病のことをしっかりと受け入れ、上手く付き合いながら生きていきましょう。