うつ病

気分障害であるうつ病とめまいや立ちくらみが起きる自律神経失調症

ふとした拍子に立ちくらみが起こる、めまいがする、身体がだるい、食欲がない、漠然と不安に感じることがある・・・このような症状は「自律神経失調症」に多く見られる症状です。

自律神経失調症とは、自律神経である「交感神経」と「副交感神経」のバランスが取ることができなくなり、そのバランスの乱れが影響して身体的な症状や精神的な症状が現れてくる病気です。

特にめまいや立ちくらみなどは自律神経失調症の代表的な症状で、ストレスが溜まっていたり、身体に疲れが溜まっていると症状が現れやすくなります。

また、もともと真面目な性格の人、ストレスを溜め込んでしまう性格の人などは、自律神経失調症を発症しやすいと言われています。

自律神経は身体的なバランスだけではなく、精神的なバランスを保つためにも重要な器官となっているため、過度のストレスによって精神的に負担がかかると心のバランスは崩れてしまいます。

これが不安やイライラ、気分の落ち込みといったうつ状態を引き起こしてしまうこともあり、自律神経失調症からうつ病を発症してしまうケースも少なくありません。自律神経失調症とうつ病は深い関わりがあるのです。

ここからは、自律神経失調症とうつ病の関係性について詳しく見ていくことにしましょう。自律神経失調症とうつ病はどちらもうつ状態が引き起こりますが、見た目からはそのうつ状態の程度に大きな差が見られるわけではありません。

気分が優れない、ちょっとしたことでイライラする、憂うつ感が続くなどのうつ病の症状は、自律神経失調症にもうつ病にも見られています。

しかし、自律神経失調症の場合は「気分障害」というわけではなく、自律神経のバランスが乱れていることが大きな原因となっているので、自律神経のバランスを整えていくことで症状は緩和されていきます。

一方、気分障害であるうつ病は、自律神経失調症に比べてうつ状態の波があることが特徴的で、特に朝はうつ状態が強く、夕方になるにつれて気分が楽になっていく傾向が見られています。

自律神経失調症の場合は時間によるうつ状態の変化はあまり見られないため、同じようなうつ状態でもうつ病とはまた違ったタイプのうつ状態であることが言えます。

うつ病は感情の波が激しいため、うつ状態に陥った時はエネルギーを感じられなくなってしまうことも少なくありません。

症状としてはあまり変わりはないのですが、やはり比べてみると自律神経失調症よりもうつ病の方がうつ状態になることが多いと見られています。

また、うつ病は抗うつ剤などを使用した薬物療法で治療を行なっていくことができますが、自律神経失調症のうつ状態にも抗うつ剤による治療が用いられることがあります。

ただ、自律神経失調症は自律神経のバランスを整えていくことが重要なので、まずはストレスを軽くする、生活リズムを整えるなど、自分でできる治療法から始めてみることをおすすめします。

心の病に対する向き合い方、うつ病を治療するためのスタートライン

皆さんは「うつ病」という病名を聞いたことはあるでしょうか?「心の病」とも呼ばれるうつ病は、私達現代人にとってとても身近な病気の一つです。

しかし、うつ病について詳しく知らず、うつ病に対して勘違いをしてしまっている人も少なくありません。そこで、ここではうつ病が一体どんな病気なのか、簡単に紹介していきたいと思います。

まずうつ病の特徴についてですが、先ほども説明したように、うつ病は「心の病」と呼ばれることが大きな特徴の一つとなっています。

憂うつな気持ちになる、気分が落ち込む、趣味などを楽しめなくなった、仕事や勉強に対してやる気が出ない、自分なんていらない人間なんだと思うなど、精神的な症状が現れることから心の病と呼ばれているのです。

いわば、心が風邪を引いてしまっている状態なのですが、うつ病の症状が現れるの原因は、私達の脳にもあると考えられています。

私達の脳内には「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といった物質が存在していますが、このような脳内物質が不足してしまうことから、うつ病特有の抑うつ状態や不安感が現れると考えられているのです。

そして、不足しているセロトニンやノルアドレナリンといった物質を補うために、薬物療法を行ってうつ病を治療していく方法も用いられています。

ただし、2010年の段階では脳内物質の不足だけではなく、やはり心因的な問題も関わっているとされていますので、うつ病を治療するためには薬物療法だけでは不十分となります。

うつ病をはじめとした精神疾患は、薬物療法のみで治療を行うと思われがちですが、薬物療法だけではなく、「認知行動療法」なども併せて行われます。

うつ病は発症した患者自身がうつ病としっかり向き合うことが大切なので、薬物療法と併せて行動療法も行う必要があるのです。

また、うつ病という病気は医師の判断による適切な治療だけではなく、症状が現れるようになった原因を取り除くこと、周りの家族や友人などの理解を得ることなど、うつ病が発症した環境を改善していくことが大変重要となっています。

うつ病が発症した環境をそのままの状態にしておいても、うつ病の症状は改善されません。うつ病の発症には様々な原因が挙げられますが、それぞれの原因を取り除くことで精神的にとても楽になります。

もちろん、ただ原因を取り除くだけではうつ病を完治させることはできませんが、まずは環境を変えることがうつ病を治療するスタートラインとなっているのです。

そのためには、家族や友人など周りにいる人々の助けが必要となるので、うつ病を発症してしまった患者の周りにいる皆さんも、うつ病についてよく理解していくことが大切です。

うつ病という病気は、一人きりで治療できる病気ではありません。医師や家族などの協力によって症状は改善に向かいますので、まずは一人きりで抱え込まずに誰かに相談してみることから始めていきましょう。

血液に含まれる物質からうつ病がわかる?血液検査も一つの診断基準

自分がうつ病であるかどうかを診断するには、まず病院に行って医師にしっかり診てもらうことが必要です。自己判断で「うつ病かもしれない・・・」と思っている皆さんも多いかと思いますが、うつ病を発症していない場合もありますし、うつ病以外の病気を発症している恐れも考えられます。

うつ病と併発してパニック障害などを発症しているケースも少なくありますので、個人で勝手に判断するのではなく、医師の診察を受けることからうつ病と向き合っていくようにしましょう。

また、近年では血液検査をすることによってうつ病であるかどうかを診断することもできるようになりました。

血液中には「血しょう」と呼ばれる部分がありますが、この血しょう中に含まれている代謝物質を検査することで、うつ病を発症しているか発症していないかを診断することができるのです。

うつ病を発症している人と健康な人との血液を採取して検査したところ、血しょうに含まれている「エタノールアミンリン酸(EPA)」と呼ばれる神経物質の濃度に差があることが分かったことから、血液検査によって血しょう中のエタノールアミンリン酸の濃度を調べることで、うつ病を発症しているかどうかを診断することができるようになったのです。

うつ病を発症している人の血しょうに含まれているエタノールアミンリン酸の濃度は、健康な人と比較すると低いため、「うつ病を発症しているかもしれない」と自分自身で感じている場合は、まず血液検査を受けることでうつ病かどうかを診断することも可能となっています。

しかし、血しょう中のエタノールアミンリン酸の濃度が低いからといって、すべての人がうつ病を発症しているとは限りません。

反対に血液検査で異常がない、と診断された場合でも、精神的・身体的に現れている様々な症状からうつ病を発症していると診断されることもあります。

うつ病は人それぞれ違った症状が現われることが特徴の精神疾患です。この症状がないからうつ病ではない、とも言い切れませんし、この症状が現れているからうつ病を発症している、とも言い切れないので、血液検査の診断結果についても一概には言えない部分があるのです。

血しょう中のエタノールアミンリン酸の濃度は、うつ病を発症していることを調べるためのきっかけにはなりますが、血液検査がすべてではないので、あくまでも診断基準の一つとして考えておくようにしましょう。

また、うつ病を発症しているかどうか分からない、という場合はまず誰かに自分の話を聞いてもらうことをおすすめします。

人は話を聞いてもらうだけで心は楽になるものです。でもいきなり心療内科や精神科に行くことは気が引けてしまう人も多いかと思います。

軽い症状であれば話を聞いてもらうだけでも症状は落ち着くこともあります。病院に行く前に身近な家族や仲の良い友達や職場の同僚などに話を聞いてもらうと良いでしょう。

憂うつ感や気分の落ち込み、睡眠障害など、うつ病の代表的な症状

最近イライラすることが増えた、気分が落ち込みがちになった、何に対してもやる気が起こらなくなった、夜なかなか寝付けない・・・こうした症状が長引く場合はうつ病を発症している恐れが考えられます。

うつ病は精神疾患の一つで、その中でも特に有名な病気として知られています。皆さんは「うつ病」と聞くとどのような症状が現れるようになると思いますか?

憂うつな気分になる、考え方がネガティブになるなど、暗いイメージの症状を思い浮かべる皆さんがほとんどかと思いますが、うつ病を発症すると、こうした症状の他にも様々な症状が現れるようになります。

ここではうつ病の代表的な症状について詳しく見ていきたいと思います。

まず、先ほども挙げたような憂うつ感・気分の落ち込みなどの症状は、うつ病を発症する以前から見られることが多くなります。

なんとなく気分が塞ぎ込んでしまっている、なんとなくやる気が出ないなど、人間ならば誰もが感じることですが、うつ病の場合はこうした症状が長く続くことが大きな特徴となっています。

例えば学校や仕事で上手くいかない、人間関係で悩んでいる、失恋をしたなど、こうした要因から落ち込むことなら誰でも経験したことはありますよね。

でも大抵は自分の趣味を楽しんだり、仲の良い友人や家族と話したり、ゆっくり睡眠を取ってリフレッシュしたり、運動をして身体を動かしたり、気分の落ち込みを吹き飛ばすために自分の心が明るくなれることを見つけるようになります。

そうして心身共に気分が一新されていくことで、落ち込んでいた気持ちも徐々に和らぎ、普段の生活に戻っていくことができます。しかし、うつ病の場合は気分が落ち込むとそのまま気持ちは急降下していきます。

健康な場合は上に挙げたような解決策によって憂うつ感から抜け出すことができるのですが、うつ病の場合は気持ちを明るくするための趣味を楽しむこともできなくなり、友人や家族とも話をしたくなくなってしまうことがあります。

さらに夜になると眠れなくなる、寝起きが悪くなる、夜中や明け方に起きてしまうなど、睡眠障害も現れるようになりますし、食欲不振や頭痛、だるさ、倦怠感など身体的な症状も現れてきます。

うつ病は気分的な症状だけではなく、普段の生活に大きく関わっている部分についても影響が及んでしまうため、重度のうつ病の場合は自分自身でしっかり生活を送ることが困難になってしまうこともあります。

落ち着きがなくなる、勉強や仕事に集中できない、決断力が低下する、自分はいらない人間だと思う、自殺したくなる、といった症状もうつ病に見られる代表的なものなので、このような症状がいくつか併合されて2週間以上続いているようであれば、すぐに医師に相談するようにしてください。

医師に相談する前には家族や友人など、信頼できる人に相談してみても良いでしょう。しっかり治すためにも早めの対処をおすすめします。

ストレスを溜め込みがち、うつ病になりやすい性格を見つめ直してみて

どちらかというと真面目な性格の人の方が発症しやすい「うつ病」。発症の原因にはストレスなどの心因的な問題が大きく関わっているうつ病ですが、もともとの性格もうつ病にかかりやすい要因の一つと考えられています。

真面目な性格、と一口に言っても様々な特質がありますが、特に何事に対しても完璧を求めてしまう完璧主義の人、誰にでも優しいお人好しの人、誰かに頼み事をされると断ることができない人などは、うつ病にかかりやすい傾向が強く見られています。

このような性格の場合は、ちょっとしたストレスを溜め込んでしまいがちなので、自分でも気づかない間に精神的にも身体的にも追い詰められてしまいます。

もちろん心因的な問題も関わっていることもありますが、真面目な性格がさらにうつ状態に拍車をかけてしまいます。そこで必要となるのが、自分の性格を見つめ直してみることです。

性格なんてそう簡単に変わらない、と思う皆さんも多いかもしれませんが、決してすぐに性格を変えていくわけではありません。まずは自分の性格で気になる点から見つめ直していくことから始めてみましょう。

例えば、何事に対しても完璧にこなさなければ気が済まない、という性格の人は、その完璧主義の性格を見つめ直してみてください。完璧を目指すことは、人間としての向上心があるということですから、とても魅力的な性格です。

しかし、完璧すぎるが故に自分自身に負担をかけてしまうこともあるので、まずは完璧を目指しながらも休んだり気を抜いたりすることを心がけてみましょう。

すぐに完璧主義から抜け出すことは難しいので、仕事や勉強、家事などに対してちょっとだけ気を抜いてみるとか、疲れを感じないよう休みながら物事をこなしてみるとか、少しずつ完璧主義から遠ざかるようにしてみてください。

もう少し頑張れば完璧に終わらせることができる、という状況になる前に休むことで、こなそうとしている物事を一度客観的に見ることもできますし、疲れを溜めることなく最後までやり遂げることも可能です。

完璧主義の人は物事を一気にやり遂げようとするあまり、精神的・身体的負担が大きくなってしまうので、結果的にうつ状態になりやすくなってしまうのです。うつ病の発症を予防するためにも、完璧主義から少しずつ抜け出していくようにしましょう。

その他、真面目な性格である人の特徴から見てみると、人目を気にしすぎてしまう人や、嫌われないように誰にでもいい顔をしようとしてしまう人も多く見られています。

周りからどう思われているんだろう、嫌われたらどうしよう、と不安になってしまうことは仕方がないことではありますが、嫌われないように行動をしていると精神的な負担となり、ストレスが溜まっていってしまいます。

こうしたストレスもうつ病発症の原因となってしまいますから、人に嫌われることを恐れない勇気を持つように心がけることから始めてみてください。

誰にも必要とされていない、自分の必要性を感じられなくなるうつ病

人は自分が誰かに必要とされていると感じることで安心感を得ることができます。誰かに信頼されている、誰かが自分のことを大切に思っていてくれている、と思うだけでも生きていく力になりますよね。

でも、時々はネガティブな気持ちになってしまい「自分は誰にも必要とされていない人間なんだ」と思ってしまうこともあるかと思います。

この感情が一時的なものであれば、誰かから優しい言葉をかけてもらったり、ストレスや疲れを解消したりすることで次第に薄れていくのですが、うつ病を発症している場合は「自分は必要とされていないんだ」と思うことが長期間続くことが特徴となっています。

誰でもネガティブな気持ちになることはありますし、気分が落ち込んだり憂うつになったりすることもあります。

しかし、ほとんどは時間が経つにつれて薄れていく感情なので、徐々に明るい気分を取り戻すことができるのであれば、その場合はうつ病ではありません。

ただ、自分の必要性についてネガティブに考えてしまうことが長期的に続くような場合は、うつ病を発症している危険性が高いと見て良いでしょう。2週間以上憂うつな気分や不安感が続いているという皆さんは、早めに医師に相談するようにしてください。

健康な状態では次第に気分は明るくなっていきますし、自分の力で元気を取り戻すことも可能ですが、うつ病の場合は気分を安定させるためにまず薬による治療が必要となります。

抗うつ薬などを主に使用する「薬物療法」によって、憂うつな気分を改善させていくことができるので、「うつ病かもしれない」と感じたら、早めに心療内科や精神科を受診するようにしましょう。

うつ病の症状は放っておいても治すことはできません。うつ病は「気分障害」と呼ばれる病気ですが、決して気の持ちようでどうにかなる症状ではないのです。

うつ病の患者は脳内物質の「セロトニン」が不足していると考えられているため、抗うつ薬によってセロトニンを補い、うつ状態を緩和させていくことが必要とされています。

うつ病は他人から見ると「本当に病気なの?」と思われてしまう程分かりにくい病気なのですが、本人の辛さは想像を絶するものです。

仕事や勉強を頑張りたいと思っても、自分が思った通りに頑張ることができないのがうつ病です。

人によっては今まで付き合ってきた性格に変化が見られ、まるで人が変わったように見られてしまうこともありますが、これもうつ病という病気がそうさせてしまっているため、患者本人が変わってしまったわけではありません。

うつ病は患者本人にとってもわけのわからない病気でもあるので、周囲の人々の理解をすぐに求めることは難しいことではありますが、うつ病という病気について知ることで症状の進行を抑制したり、あらかじめ発症を防いだりすることも可能ですので、うつ病を発症している患者が周りにいる皆さんは、うつ病について知ることから始めてみることをおすすめします。

周りの人たちに変化が現れている場合はまずコミュニケーションを

人が生きていく上で、人とのコミュニケーションは避けることはできません。人によっては「コミュニケーションを取ることが苦手」ということもありますが、周りの人々の協力によってコミュニケーションを取ることに対する苦手意識は薄れていきます。

例えコミュニケーションを取ることが苦手な場合でも、周りの人々が助けになってくれることで少しずつコミュニケーションを取れるようになっていくので、「人と話すことが苦手」とか「人見知りをしてしまう」という皆さんも、人とコミュニケーションを取ることはやめないでください。

人と人がコミュニケーションを取ることは、うつ病などの精神疾患予防にも効果的ですから、うつ病の発症を防ぐためにも周りの人々とのコミュニケーションを大事にしていきましょう。

一番身近な存在としては家族が挙げられますが、皆さんは普段から家族とコミュニケーションを取っているでしょうか?いることが当たり前のようにも感じてしまうこともあり、家族とはあまり喋らないという人も多いかと思いますが、身近な存在だからこそコミュニケーションは大切なのです。

家族とコミュニケーションを取らないことが続くと、家族の変化にも疎くなってしまいます。もしそのような状況で、皆さんの家族がうつ病を発症してしまっていたらどうでしょうか?

普段からコミュニケーションを取っていないことから、家族のちょっとした変化に気づくことが難しくなってしまうため、うつ病を発症しているサインを見逃してしまうことも少なくありません。

うつ病は放っておくと悪化してしまう病気です。症状が現れていることに早めに気づくことがまず必要なので、家族の変化を見逃さないためにも、普段からコミュニケーションを取ることが大切です。

家族だけではなく、友達や恋人など皆さんの大切な人に最近元気がないとか、気分が塞いでいるように見えるとか、少しでも変化が見られるようであれば、何でも良いので話を聞いてみてください。

誰かと話すだけでも心は楽になりますので、周りの人々に変化が現れている場合はまずコミュニケーションを取ってみましょう。

また、皆さん自身が辛く苦しい思いを抱えている場合にも、誰かに話してみることから一歩を踏み出してみてください。周りの人々に変化ぎ見られる場合はもちろん、皆さん自身にうつ状態が現れている時にもコミュニケーションは大切です。

信頼できる家族、友達、恋人など大切な人に遠慮なく話してみましょう。誰にも話すことなく自分一人で抱えていても、うつ状態に拍車をかけてしまうだけですし、周りの人々にも不安感が伝わってしまいます。

皆さんが感じている不安感に気づいてくれる人もいるかもしれませんが、言わなければ分からないこともたくさんありますよね。

そういう時に周りの人々とのコミュニケーションが必要となってきますから、一人だけで良いので何でも話せる大切な人を見つけてみてくださいね。

若年層に多い現代型のうつ病、これまでのうつ病とは正反対の症状も

近年では精神疾患に対する理解も徐々に高まり、うつ病を抱えている患者への支援も多くなってきています。

うつ病を発症している人々にとっては非常に喜ばしいことなのですが、こうした精神疾患に対する理解が高まったことによって、心療内科や精神科に通うことに抵抗感を抱かない人も増えてきているようです。

現代人は何かとストレスが溜まり、イライラ感や不安感に苛まれることも多く見られていますが、こうした特徴は現代型のうつ病に大きく関わっていると考えられています。

これまで「うつ病」というと、憂うつな気分になったり、気持ちが落ち込んで「死にたい」と思うようになったり、自分のことばかりを責めてしまったり、といった症状が見られることが特徴として挙げられていましたが、現代型のうつ病ではこうした症状ではなく、また違った症状が見られることが大きな違いとして挙げられます。

では、現代型のうつ病にはどのような特徴があるのでしょうか?まず自分を責めてしまうことが多いうつ病とは反対に、他人を責める傾向が強いことが、現代型のうつ病の特徴として第一に挙げられます。

「自分がこうなったのは○○のせいだ」「自分がダメなのは学校や会社のせいだ」など、責任を自分ではなく他人や社会に向けることが多く、これまでのうつ病とは正反対の特徴があることが見られています。

また、月曜日になると学校や会社に行きたくなくなるけれど、休日は趣味などを活発に楽しんでいるなど、うつ状態が続いているわけではない点もこれまでのうつ病とは異なる症状として挙げられます。

うつ病を発症すると、今まで好きだった趣味に対しても興味がなくなり、休日を楽しむ余裕がなくなってしまうようになるため、現代型のうつ病とは全く異なっているのです。

現代型のうつ病は、自分が楽しいと思えることには興味を持ち活動するものの、自分が嫌だと思うことに対してはやる気が見られなくなりうつ状態になりやすくなる、といった傾向が見られると考えられています。

また「死にたい」と思うことよりも、疲れやだるさなどの倦怠感が現れることが多く、ただ怠けているだけに見られる場合も少なくありません。

現代型のうつ病はこれまでのうつ病の症状に比べて、周りからは怠けている、甘えている、と見られることが多いので、自分自身でもうつ病を発症していることに気付いていない場合もあります。

実際に学校や会社に行きたくないことは誰にでもあるものですし、ちょっとした怠け癖と見られることも珍しくはありません。

しかし現代型うつ病の場合は、自分自身で気付かない人もいれば、「これはうつ病かもしれない」と自己判断によって心療内科や精神科を受診する人も多く、患者それぞれで大きく症状が異なる点も特徴として考えられています。

このような現代型うつ病は、特に20代や30代に多く発症していますので、同じような症状が見られる場合は早めに医師に相談してみましょう。

真面目・几帳面・お人好し、性格から見るうつ病になりやすい人の傾向

突然ですが、皆さんは自分自身がどのような性格をしているか考えたことはあるでしょうか?真面目な性格、大雑把な性格、楽天家、几帳面、お人好し、頑固など性格は人それぞれ異なっているものです。

実はこうしたそれぞれの性格も、うつ病の発症に関わっていることが考えられています。ここでは性格から見るうつ病になりやすい人の傾向を見ていくことにしましょう。

まず、うつ病になりにくい人としては、上で挙げた中で見てみると大雑把な性格や楽天家など、比較的ポジティブ思考が高い人が挙げられます。

その他にも臨機応変に物事に取り組めるとか、他人の目を気にしすぎないとか、「人は人、自分は自分」といった思考を持っている人の場合は、うつ病になりにくいと考えられています。

必ずしもうつ病を発症しない、というわけではありませんが、こうした性格の人は物事を極端にネガティブに捉えることが少ないため、心因的な負担も少ないのです。

うつ病が発症する原因にはストレスなど心因的な問題が大きく関わっていますので、物事の捉え方次第で心にかかる負担をあらかじめ少なく止めておくことができる、つまりうつ病を発症しにくい傾向がある、というわけです。

では、反対にうつ病になりやすい人はどのような性格である場合が多いのでしょうか?うつ病になりやすい傾向がある性格としてまず挙げられるのは、真面目で几帳面な性格の人です。

真面目で几帳面な性格をしている人は何事に対しても完璧を目指してしまいがちです。勉強にしても仕事にしても、自分がこうと決めたらしっかりやり遂げる、という非常に情熱のある性格なのですが、度が過ぎてしまうと心には大きな負担がかかってしまいます。

物事に対して楽しみながら取り組めればまだ負担は軽くなるのですが、自分が嫌だと思うことでも完璧を目指してしまう、人から言われたことは断れないなど、勉強や仕事のみならず、普段の生活を送っていく上でも自分で心因的な負担を増やしてしまっていることが考えられます。

その他にも、物事を臨機応変に考えられずついつい頑固になってしまう人、どんな人に対しても優しくお人好しな人、ちょっとしたことでも他人の目が気になってしまう人、自分の仕事を他人に任せることができない人など、うつ病になりやすい人にはこのような性格が多く見られています。

やはり、うつ病になりにくい人と正反対の性格であることが特徴なので、うつ病を予防するためには自分自身で性格を見つめ直していくことが大切です。

「うつ病になりやすいかも・・・」と思ったら、自分が今どのようなことが辛いか、どのようなことをしたくないか、よく考えてみるようにしましょう。

性格はすぐに直せるものではありませんが、性格を見つめ直すことで気持ちを楽にしていくことはできます。勉強や仕事に対して真面目すぎる人は適度に手を抜くなど、まずは心の負担を軽くすることから始めてみてください。

太陽の力でうつ病を撃退!朝日を浴びることを毎日の習慣にしてみて

私達人間にとって太陽はとても重要な存在です。太陽がなければ私達は生きていくことはできませんし、太陽の光を浴びることによって得られるエネルギーもあります。

特にうつ病などの精神疾患は、太陽の光を浴びない生活を送っていることでも発症しやすくなるため、毎日の生活の中で「太陽をの光を浴びる」ということを習慣づけていくことが大切です。

太陽が出ている時間に活動することが多い皆さんにとっては、特に意識せず太陽の光を浴びていることかと思いますが、夜型の生活を送っているような場合は、太陽の光を見る機会があまりないのではないでしょうか?

朝になったら寝る時間、というような生活が普通になってしまっている人は、まず朝日を浴びることから始めてみてください。寝る前でも構いませんので、朝日を浴びることを毎日の習慣にしてみましょう。

一番おすすめなのは早寝早起きを心がけることなのですが、長期間続けてきた夜型の生活はすぐに変えられるものではありませんので、朝日を浴びてから寝る、ということから試してみると良いでしょう。

人間の生活リズムは太陽の力で一度リセットされるため、朝日を浴びることで夜型の生活リズムも自然にリセットされるようになります。

こうしたことから、朝日を浴びないで寝る場合と朝日を浴びてから寝る場合とでは、起きてからの活動にも大きな違いが見られるようになり、夜型の生活を送っている場合でも仕事や勉強がはかどる、という効果も見られています。

また、朝日を浴びることを習慣づけていくと、夜の10時くらいになると自然と眠くなるようになってくるので、夜型の生活から朝型の生活に切り替えていくこともできるようになります。生活リズムを変えたい!という皆さんもぜひ試してみてくださいね。

そして、太陽の光には「セロトニン」の分泌力を高める効果があることから、うつ病を発症しにくい状態に改善していくこともできます。

セロトニンは精神状態を安定させる効果のある脳内物質で、このセロトニンが不足してしまうとうつ状態に陥りやすくなることから、うつ病を発症してしまう原因の一つとしても考えられています。

過剰なストレスや環境の変化などが影響してセロトニンは減少してしまいますが、反対に太陽の光を浴びること、早寝早起きを心がけることなどによってセロトニンを増やすこともできます。

不足してしまったセロトニンは「抗うつ薬」によって濃度を高めていくことはできますが、太陽の光を浴びることなら今すぐにでも実践できますよね。

最近憂うつな気分になることが増えた、わけもなく落ち込むことが増えた、というような皆さんは、まず朝早く起きて太陽の光を浴びることから始めてみてください。

もちろん、うつ病を発症している皆さんにも効果的ですので、この機会に毎日朝日を浴びることを習慣にしてみると良いですね。太陽の力でうつ病を予防・改善させていきましょう。