うつ病

脳内物質の不足や心因的な問題、環境の変化もうつ病を発症する原因に

現代人に多く見られる「うつ病」。気分が落ち込む、やる気が出ない、食欲不振、夜眠れない、何をしても楽しくないなど、様々な症状が現れることがうつ病の特徴ですが、一体どのような原因からうつ病は発症してしまうのでしょうか?

ここではうつ病の原因について詳しく見ていくことにしましょう。

まず、うつ病は精神疾患の一種で、脳内物質である「セロトニン」や「ノルアドレナリン」の不足が原因と考えられています。

特にセロトニンは気持ちを落ち着かせるために必要な脳内物質なので、不足するとうつ病特有の気分の落ち込みや不安感などが現れやすくなると言われており、うつ病の薬物療法でもセロトニンの濃度を高めるための薬が使用されています。

こうした脳内物質の不足はパニック障害などの発症にも大きく関わっているため、うつ病だけではなく、様々な精神疾患の原因と見ることができます。

しかし、精神疾患が発症する原因は脳内物質の不足だけではありません。うつ病は心因的な問題も関係していることから、ストレスや環境の変化などもうつ病の原因と考えられています。

現代人は何かとストレスの多い生活をしていますが、上手くストレスを発散することでうつ病の発症は防ぐことができます。

ただ、中にはストレスを自分の中だけに溜め込んでしまう人も少なくありません。ストレスはうつ病の原因になるだけではなく、様々な内臓疾患などを引き起こす恐れも高めてしまいます。

ストレスは私達にとって悪い影響ばかりを及ぼすものなので、ストレスは溜めないよう十分に注意しておくことが大切です。

また、環境の変化もうつ病を発症する大きな原因となっています。例えば、進学や就職など自分が立っている環境が変わった時期は、不安になることも多く精神的に負担がかかってしまいますよね。

女性の場合は妊娠や出産なども環境が変化することになりますし、家族全員で引っ越しをするなど家族全体の環境が変わることも少なくありません。

新しい環境に慣れるまではもちろん大変ですが、なかなか環境に慣れることができず、何をするにも不安に思ったり、負担に感じたりしてしまうと、うつ病を発症する恐れが高まります。

慣れない環境での精神的・身体的な疲れも、うつ病を発症する原因となっていますので、環境が変わった時はできるだけリラックスすること、疲れはしっかり取ることなど、環境の変化に上手く対応することが大切です。

ただ、うつ病を発症するとこうした環境の変化に対応することが難しくなります。勉強も仕事もやる気が起きず、友人や同僚と話していてもつまらない、学校や職場に行きたくない、などの症状が現れることもあります。

こうした症状は誰にでもあるものではありますが、ほとんどは一時的なものです。症状が長期化している場合はうつ病の恐れがありますので、まずは信頼できる家族や友人に相談し、医師の元で適切な治療を受けるようにしましょう。

ウォーキングや簡単なストレッチなど、適度な運動でうつ病を防ぐ

近年の日本では、うつ病をはじめとした精神疾患が増加傾向にあります。憂うつな気分やイライラ感、不安感、食欲不振や睡眠障害などの症状が2週間以上続くような場合は、うつ病を発症している恐れが考えられます。

憂うつになったり食欲がなくなったりすることは、生きていれば誰しもあることですが、ほとんどの場合は一時的なものですぐに治まります。

しかし、うつ病を発症してしまうとこのような状態が長期的に見られるようになります。症状を放っておくとさらに悪化してしまうこともあり、他の精神疾患の併発や自殺の問題にも繋がってしまいます。

また、最近では従来型のうつ病だけではなく、現代特有のうつ病も増加してきているため、同じ「うつ病」という病気でも症状には異なる部分があります。従来型のうつ病だけがうつ病ではないので、症状の違いについてもしっかり理解する必要があるのです。

では、こうしたうつ病を予防するためにはどのような方法を取っていけば良いのでしょうか?

うつ病が発症する原因としては、まずストレスなどの心因的な問題、環境の変化による精神的・身体的負担、もともとの性格が関連している問題などが考えられていますが、脳内物質の「セロトニン」が不足していることが要因となって、うつ状態になってしまうこともうつ病の発症に大きく関わっています。

セロトニンは気分を落ち着けてリラックスさせる働きのある物質で、うつ病の代表的な治療薬である抗うつ剤はこのセロトニンの濃度を高める効果がある薬です。

うつ病の患者は脳内のセロトニン濃度が低下しているため、抗うつ剤を服用することでセロトニンを増やし、うつ状態を緩和させていくことでうつ病を治療していく、というわけです。

ですが、うつ病予防のために抗うつ剤を使用することはできません。抗うつ剤は既にうつ病を発症している人にのみ使用するものなので、うつ病の発症をあらかじめ防ぐためには、また別の方法でセロトニンの分泌力を高めていくことが必要となります。

そこで皆さんにおすすめなのが、運動です。運動と言っても激しいスポーツを行うことを推奨しているわけではなく、ウォーキングなどの適度な運動がセロトニンを増やすために効果的となっています。

ウォーキングの他にも簡単なストレッチなど、毎日続けていけるような運動を行ってみてください。軽い運動は全身の血行も良くなって健康状態にも良い影響を与えますし、ストレスの発散にもなり心身共にリフレッシュできます。

うつ病予防のためにはもちろん、新しい趣味を楽しむつもりで生活の中に取り入れてみてくださいね。

また、適度な運動の他にも、食生活に気をつけたり、早寝早起きを心がけたり、毎日しっかり睡眠を取って太陽の光を浴びることなどにもうつ病を防ぐ効果があります。

まずは日々の生活習慣を見直して、規則正しい生活が送れるよう少しずつ改善してみると良いでしょう。

自分がうつ病であることをしっかり受け止めることも一つの治療方法

精神疾患の一種である「うつ病」は、私達にとって非常に身近な病気です。特に働き盛りの年代がかかりやすいと言われていますが、近年では子供にもうつ病の症状が見られることもありますし、思春期の年代のうつ病や老人性のうつ病なども珍しくありません。

うつ病は誰しも発症する恐れがある病気なので、まずはしっかり予防していくことが大切です。性格が関連してうつ病にかかりやすいと考えられることも多いですから、真面目に働きすぎないこと、他人に合わせすぎないこと、無理をすることは控えるなどして発症を予防していきましょう。

また、もし発症してしまってもうつ病は治すことができる病気です。そのためには適切な治療を続けていくことが必要となりますので、ここではうつ病の治療方法について簡単に紹介していきたいと思います。

皆さんはうつ病の治療と聞くと、どのような治療方法を思い浮かべるでしょうか?薬を使って治療を行なう「薬物療法」を思い浮かべる人がほとんどかもしれませんが、うつ病を治療する際の薬物療法は、あくまでもうつ病の症状を対処するためのものとなっています。

うつ病の薬物療法は、軽度のうつ病から重度のうつ病まで用いられているものの、うつ病を克服するためには薬物療法による治療だけでは不十分となっています。

薬物療法には「抗うつ剤」などの薬を服用することによって「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といった脳内物質の濃度を高め、うつ状態を緩和させていく効果が期待できますが、薬を服用しただけではうつ病を完全に治すことはできません。

うつ病を完治させるためには、薬物療法と共に「認知行動療法」を併せて行なっていくことが重要なので、薬だけに頼る治療ではなく、自分自身がうつ病と向き合っていくこともうつ病の治療の一つと言えるでしょう。

「うつ病と向き合う」ということは、無理に明るく振る舞うとか、うつ病であることを他人に隠すとか、頑張らなければならないと思うとか、そのようなことではありません。

うつ病であることを自分自身でしっかり受け止めることが、うつ病と向き合う第一歩です。無理に頑張ろうとする必要もないですし、憂うつな気分になることに対しても責めなくて良いのです。

時間をかけてゆっくりと治療していくことが大切なので、医師や家族など周りの人々の協力を得ながら、うつ病を克服していきましょう。

特に認知行動療法は、初期のうつ病に対して効果的な治療法となっています。初期段階であれば自分自身で始めることもできますし、専門医と一緒に治療を行なうことも可能です。

認知行動療法を続けていくことによってうつ病の症状を徐々にコントロールすることができるようになり、症状を再発しにくくすることもできるようになります。

精神疾患の治療方法としてはとても重要な役割を果たしているものなので、薬物療法を続けている皆さんも併せて認知行動療法を行なってみてください。

うつ病は再発しやすい病気、同じ状況に陥らないよう再発を防ぐ注意も

誰でもかかる恐れがある「うつ病」。しかし、うつ病は適切な治療を受けることで症状を緩和させていくことができるので、まずは早めに対処をすることが重要とされています。

うつ病の代表的な症状には、憂うつ感や気分の落ち込み、イライラ感や不安感などの精神的な症状から、食欲不振や睡眠障害などの身体的な症状も挙げられ、その他にも患者それぞれ現れる症状は異なっているので、少しでも「おかしいな」と思ったらすぐに医師に相談してください。

うつ病の治療は、心療内科や精神科で受けることができますが、中には病院に行くことが怖い、と感じている皆さんも多いかと思います。

でも安心してください。心療内科や精神科は決して怖い場所ではありません。病院で治療を受けることで、皆さんが抱えている症状を少しずつ楽にさせていくことができますから、辛い状況から抜け出すためにも早めの受診をおすすめします。

病院からは「薬物療法」として、うつ病の症状を緩和させるための薬が処方されますので、医師から受けた指示に従って薬を服用するようにしましょう。

また、カウンセリングを受けたり、考え方を変えていく「認知行動療法」を行うこともうつ病の治療には効果的となっています。

特に初期段階のうつ病は、対処が早ければ早いほど回復も早くなります。症状の程度によっては抗うつ剤などの薬を使用しなくても良い場合もあるので、何か不安なことがあればカウンセリングを受けてみることだけでもおすすめですよ。

うつ病は放っておくと症状が悪化してしまい、普段の生活にも影響が出てしまうこともありますし、「パニック障害」など他の精神疾患を発症してしまう場合も考えられます。

パニック発作が起きるパニック障害は、うつ病と併発することが多く見られている精神疾患であるため、発症しないよう注意することが必要です。症状を悪化させないためにも、早めに病院に行って診察してもらい、しっかり休養を取るようにしましょう。

ただし、うつ病は再発しやすい病気であることも大変特徴的となっています。うつ病を発症する原因には、ストレスなどの心因的な問題が関わっていることがほとんどなので、うつ病の症状が落ち着いた場合でも油断は禁物です。

再発させないためにも、うつ病を発症した当時と同じ状況に陥ることは避ける、ストレスや疲れを溜めないようにするなど、再発しにくい状態を自ら意識していくようにしましょう。

また、食生活や睡眠など生活リズムを整えることも必要ですし、適度な運動を心がけることもうつ病の再発予防には最適です。

うつ病の再発をあらかじめ防ぐためにも、普段から規則正しい生活を送るよう注意してくださいね。

もしうつ病が再発してしまった場合でも、医師に相談して治療を受けることで症状を落ち着かせていくことができますので、うつ病のような症状が再び現れるようになったような場合は、すぐに医師に相談しましょう。

身体のだるさ、動悸やめまいなど身体的な症状の変化にも目を向けて

「うつ病」と聞いた時にまず思い浮かぶのは、憂うつになる、気分が塞ぐなどの精神的な症状かと思います。もちろん、こうした精神的な症状はうつ病の典型的な症状ですが、うつ病を発症すると身体にも様々な影響が現われるようになります。

うつ病を発症した際に見られる身体的な症状としては、身体のだるさ、重さ、食欲不振、睡眠障害、頭痛、動悸、めまい、肩こり、便秘などの症状が挙げられ、女性の場合は生理不順になってしまうこともあります。

この中でも非常に多く見られているのは「睡眠障害」です。最近眠りが浅くなって夜中に起きてしまう、まだ起きる時間ではないのに明け方になると目が覚めてしまう、夜なかなか寝付けない、など睡眠に関する悩みが長期的に続いているようであれば、一度病院で診てもらうことをおすすめします。

不眠の状態が続くと様々な病気を発症しやすくなりますし、うつ状態もますます悪化してしまいます。

また、睡眠障害が現れていることからうつ病に発展してしまうケースも珍しくありませんので、睡眠に関して何らかの悩みを抱えている場合は早めに医師に相談してみましょう。

その他にも、朝起きるのが辛い、身体が鉛のように重くなってだるいといった症状も代表的なうつ病の症状です。

最初は「ちょっと疲れているだけ」と思うことも多いのですが、2週間以上同じような状況が続いているような場合は、うつ病を発症している恐れも考えられます。

もちろん、身体のだるさや重さなどはうつ病以外の病気を発症していることもありますから、まずはかかりつけの医師に診てもらい、問題がないようであれば心療内科や精神科を受診するようにしましょう。

身体的な症状はうつ病とは気付きにくく、ただの疲れとか風邪と判断されてしまうことも少なくありません。

今現れている身体的な症状の他にも、憂うつになる、イライラする、無気力になる、といったような症状も併せて見られる場合は、その旨もしっかり医師に伝えてみてください。

また、こうした身体的な症状が主に現れるうつ病のタイプに「仮面うつ病」があります。

仮面うつ病は、身体がだるくて重い、頭痛やめまいがする、胃が痛くなる、ひどい肩こりに悩んでいる、食欲や性欲がなくなる、便秘や下痢の症状があるなど、身体的な症状が主に見られることが特徴となっているうつ病です。

従来のうつ病の症状でも身体的な症状は現われるものの、精神的な症状の方が目立っていることが特徴的でしたが、仮面うつ病の場合は身体に症状が見られる場合がほとんどであるため、内科などを受診しても医師からは「疲れているみたいですね」と診断されるだけ、ということも少なくありません。

仮面うつ病は周囲から非常に分かりにくく、患者本人もうつ病と気付いていないケースが多いのですが、内科を受診しても症状の原因が見つからないような場合は、心療内科や精神科の受診をおすすめします。

良質な睡眠時間は自分で作る!早寝早起きを心がけて健康的な生活を

皆さんは毎日何時に起きて何時に寝ていますか?

朝早く起きても仕事や勉強などで寝る時間は遅くなってしまう、テレビやゲーム、本などを読んでいてついつい夜更かしをしてしまう、休みの日になると朝起きられなくなるなど、人によって起きる時間も寝る時間も様々ですが、うつ病を予防するためには「早寝早起き」が大変効果的となっています。

うつ病を発症すると、朝起きることが辛く、なかなか活動することができない・・・という場合がほとんどです。

反対に夕方になるにつれて気持ちが楽になっていき、気分も明るくなっていくのですが、朝の時間帯は特に憂うつ感が強いことがうつ病の特徴として挙げられます。

しかし、朝が辛いという状態をそのままにしておいても一向にうつ病の症状は良くなりませんし、朝スッキリ起きることができない状態を続けていると健康にも悪い影響ばかりが及んでしまいます。

こうした問題を取り除くためにも、まずは毎朝早起きすることを心がけてみてください。時間帯でいうと5時くらいがベストでしょう。

季節によってはまだ太陽が出る前に起きることになりますが、日の出と共に起きることで太陽の光をたっぷり浴びることができるようになります。

うつ病の予防法の一つに「太陽の光を浴びる」という方法もありますが、朝日を浴びることはよりうつ病予防に効果的となっています。朝日を浴びることで生活リズムがリセットされるため、1日を始める準備ができます。

もし夜更かしをしていた場合でも、朝起きて太陽の光を浴びることで生活リズムを朝型に整えることができるのです。朝起きることが辛い、と感じている皆さんにこそ試してもらいたい予防法なので、毎日の早起きはぜひ実践してみてくださいね。

また、早起きだけではなく早寝することもうつ病の発症を防ぐ効果を発揮しています。

大体深夜0時過ぎに寝るような場合は、翌日の活動にも大きく響きますし、朝早く起きて仕事や学校に行かなければならない場合は睡眠時間が足りなくなってしまうこともあります。

さらに夜更かしをしていると夜でも明るい場所にいることが多く、脳が起きたままの状態になってしまっているため、寝ようと思ってもなかなか寝られないことが多く見られています。

明るい部屋はもちろん、テレビ、ゲーム、パソコン、携帯などの画面の光によっても脳が冴えてしまうので、いざ寝ようと思った時に寝る準備を整えることができず、しっかり睡眠を取ることができなくなってしまうのです。

良質な睡眠を取るためには、寝る前の約30分間くらいはテレビやパソコンなどの画面を見ることを避け、明るすぎない部屋でリラックスするように心がけてみてください。

現代は明かりの多い生活が普通となっていますが、こうした過剰な光が不眠の原因となり、うつ病を発症するきっかけになってしまうことがあります。明るさはできるだけ控えめにして、毎日0時前には寝るようにしてみましょう。

他人のことを気にしない!自分の生き方を見つけてマイペースに生きる

何かと他人に合わせてしまう、他人のことばかりを気にして行動してしまう、他人にどう思われているかが気になって仕方がない、という皆さんはとても多いかと思いますが、他人のことばかりを気にしていると自分のペースが崩されてしまいます。

人は一人では生きてはいけませんが、何から何まで他人に合わせる必要はありません。一人になるのが怖いから他人に合わせる、という若い年代の皆さんもよく見られていますが、他人に合わせることがストレスとなり、精神的にも身体的にも苦しくなってしまうことも考えられます。

こうしたストレスは「うつ病」を発症する原因のほとんどと考えられていますから、他人に合わせることでストレスを感じているようであれば、うつ病を予防するためにもマイペースを心がけることをおすすめします。

うつ病は精神疾患の一つで、発症すると症状を完治させるまでにはかなりの時間がかかってしまいますが、予防することができる病気です。うつ状態を改善させて、あらかじめ発症を防ぐことができるのです。

そのためにもストレスは溜まる前にこまめに発散していくことが大切ですし、ストレスの原因となっている事柄を自ら意識して避けることも必要となっています。

ストレスの原因は人それぞれ異なりますが、他人に合わせることが大きなストレスとなっているような場合は、まずは他人に合わせることをやめてマイペースな生活を送ることを心がけていきましょう。

特に女性に多く見られがちですが、誰かと一緒に行動しないと何もできないとか、どこに行くにも誰か友達がいなければ不安になるとか、他人に依存する傾向がある場合はうつ状態になりやすいと考えられています。

友達ではなくても、恋人やその他様々な物事に依存するというタイプはうつ病を発症しやすく、うつ病を発症したことによって依存の状態も悪化する恐れが高まります。

依存症の例としては、アルコール依存症、恋愛依存症、セックス依存症など様々なものがありますが、何らかの依存症はうつ病と併発する確率が高いと見られているため、友達に限らず何か物事に依存してしまうという人は注意が必要です。

反対にマイペースを保ちながら自分なりの生活を送っている人は何かに依存する傾向が弱く、他人に対して過剰な意識を持つことは少ないと見られていることが特徴的です。

マイペースを保つということは、決して自分勝手に行動しているというわけではなく、自分の生き方に信念を持って行動しているということです。

中には周りの人々に迷惑をかけるような人もいますが、そのような人もまたうつ病にはなりにくいと考えられています。他人からどう見られているかを気にする様子がないため、精神的な負担が少ないのです。

なので、これまで他人のことばかりを気にしてきたという皆さんは、一度自分自身の生きるペースを考えてみることをおすすめします。自分の生き方を見つけて、マイペースに生きていきましょう。

家庭・子供・仕事のストレス、男性よりもうつ病になりやすい女性

うつ病は誰しもかかる恐れのある病気です。溜まったストレスをそのまま溜め込んでしまうこと、責任感の強さから他人を頼らない癖がついてしまっていることなど、ちょっとしたことが積み重なることでいつの間にか症状は進行していってしまいます。

うつ病の症状は人それぞれですが、憂うつ感や気分の落ち込みが2週間以上継続して見られるような場合は、うつ病を発症している恐れが高いと見て良いでしょう。

その他にも食欲不振の状態が続く、不眠の状態が続く、イライラしたり不安感に襲われたりすることが増えたなどの症状が現れている場合も、できるだけ早めに医師の診察を受けるようにしてください。

また、うつ病は過度のストレス以外にも環境の変化などから発症するケースも多く見られています。例えば、新しい家に引っ越してから気分が塞ぐようになった、職場が変わってから憂うつな気持ちになることが増えたなど、環境に何らかの変化があったことからうつ状態になってしまうこともあるのです。

女性の場合などは、妊娠や出産などを経験したことによってもうつ病を発症することがあります。

妊娠や出産は自分や家族にとっても非常に喜ばしいことですし、新しい命が生まれてくる楽しみやワクワク感で気持ちは良い方へ向かうと思われがちですが、実は楽しいことやワクワクすることによってもうつ状態になってしまう場合も少なくありません。

また、女性は男性よりもうつ状態になりやすく、中でも「非定型うつ病」などは20代や30代の女性に多く見られるタイプのうつ病となっています。

そして脳内物質の「セロトニン」という物質は、不足するとうつ病を発症する原因になる考えられていますが、女性は男性に比べてセロトニンの分泌量が少ないことが特徴的です。

セロトニンは心を落ち着かせて気分を明るくしていく働きがあり、精神を安定させてうつ状態を防ぐ効果があります。女性はこのセロトニンの分泌量がもともと少ないため、男性よりもうつ病を発症しやすい傾向があるのです。

うつ病だけではなく、パニック発作が起きる「パニック障害」など他の精神疾患を併発することもありますし、自律神経のバランスが乱れることによる「自律神経失調症」を発症する恐れも高くなっています。

自律神経失調症からうつ病を発症するケースもあるので、うつ病を予防するためにも自律神経のバランスは常日頃からしっかり整えておく必要があります。

そのためには、まずストレスを溜めないことを第一に考えましょう。女性は家庭のこと、子供のこと、仕事のことなど、考えることも悩むこともたくさんあります。

その中で溜まったストレスをこまめに解消してあげないと、気付いた頃にはうつ病を発症してしまっていることも考えられます。

ストレスはうつ病を発症させる大きな原因となっていますから、ストレスのない生活を送れるよう、溜まったストレスは少しずつ発散していくように心がけましょう。

うつ病という病気に対する理解を深めていくことで発症を防げることも

「うつ病」は、近年よく耳にする機会が増えた病名ですが、皆さんはうつ病について正しく理解しているでしょうか?

うつ病には、病気にかかっている本人にしか分からない辛さや苦しみがありますが、その気持ちを少しでも理解するために、まずはうつ病という病気に対する理解を深めていく必要があります。

うつ病という病気と正しく理解することで、うつ病を予防することもできるようになりますので、ここではうつ病を予防する方法の一つとして、うつ病がどのような病気なのか詳しく見ていくことにしましょう。

まず、うつ病を発症してしまう原因ですが、うつ病の発症原因のほとんどは「ストレス」と言われています。

ストレスといっても人それぞれストレスを感じる事柄は異なりますが、どのような事柄が要因となっているストレスでも、その人の心因的な面に関わる事柄が影響してうつ病を発症することが考えられています。

例えば友達や同僚との人間関係が上手くいかない、家族や恋人との仲が険悪になっている、進学や就職などで生活していく環境が変わった、引っ越しや妊娠・出産を経験して生活自体に変化が現われるようになったなど、こうした事柄はストレスの要因となりやすく、ストレスを溜め込んでしまうことからうつ状態に陥ってしまうケースが多く見られています。

その他、真面目で完璧主義な傾向が強い性格である場合など、性格の面がうつ病の発症に関わっていることもありますが、その場合もやはり過剰なストレスが原因であることが考えられています。

逆を言えば、うつ病を予防するためにはストレスを軽減させることが必要となるので、まずはストレスを溜め込まず上手く発散することでうつ病を予防していくようにしましょう。

また、うつ病が発症する原因には脳内物質の「セロトニン」が不足してしまうことも考えられており、セロトニンの分泌量を増やすことでもうつ病の発症を予防することができます。

ただし、セロトニンの不足にもストレスは関わっているので、ストレスを軽減させながらセロトニンの分泌量を増やしていくことがうつ病予防には最適となっています。

こうして見てみると、うつ病という病気がしっかりと原因を持った病気であることが分かります。以前は「わがまま病」とか「怠け病」と呼ばれていたこともありますが、うつ病の発症には原因があり、その原因を取り除いて治療をすることで症状を改善させていくことができるのです。

うつ病と聞くと「さぼりたいと思っているだけ」といった印象を持つ人も多いかと思いますが、その症状はうつ病を発症していることから現れているものであって、その人自身の意志ではありません。

周りの人々はうつ病を発症している人が「頑張りたいのに頑張れない」という状況になってしまっていることをよく理解しましょう。

うつ病の人に対する接し方など注意すべき点もありますが、うつ病と向き合う人の心をサポートしてあげてくださいね。

強い不安や恐怖を感じる「パニック障害」はうつ病と併発することも

気持ちが沈みがちになる、わけもなくイライラする、食欲がなくなってきた、不眠の症状がある、死にたいと思うことがある・・・これらは「うつ病」の特徴的な症状です。

精神疾患の一つであるうつ病は、現代を生きる私達にとって非常に身近な病気となっています。そして、このようなうつ病と併発して起こりやすいのが「パニック障害」です。

パニック障害を発症してからうつ病を併発する人もいれば、うつ病を発症してからパニック障害の症状が起きる人もいるので、症状の発症段階は人それぞれですが、どちらも現代人に現れやすい精神疾患として知られています。

では、パニック障害とは具体的にはどのような症状が現われる病気なのでしょうか?ここからはパニック障害について詳しく見ていくことにしましょう。

パニック障害は、強い不安感や恐怖感に襲われ、めまいや動悸、手の震えやしびれなどの症状が併せて現れる精神疾患です。症状の始まりは何が原因となったわけではなく現われる「パニック発作」で、上記に挙げたような症状が現われます。

このような症状が一度現れると「また同じような状態になるのではないか」という不安感に襲われるようになり、初めて発作が起きた状況と同じ状況を体験することで再度発作が起きることから、繰り返し症状に悩まされることになります。

これは「予期不安」と呼ばれるもので、発作が起きることの恐怖感が不安として現れ、動悸やめまいといったパニック発作が起きてしまうのです。

また、パニック発作の症状が繰り返し長期的に続くと「広場恐怖症」が現れることも多く見られています。

「人がたくさん集まる場所で発作が起きたらどうしよう」「外出先で発作が起きて倒れてしまったらどうしよう」といったように、外で発作が起きてしまった場合のことを考えて不安を感じ、意識的に外出を避けてしまうことも少なくありません。

具体例としては、電車やバス、映画館や劇場といった閉鎖された空間が挙げられます。

パニック障害はひどい場合は外に一切出られなくなってしまうこともあるため、仕事もままならず、生活に様々な支障を来すこともあります。

発作が起きるたびに「自分は死んでしまうのではないか?」という恐怖に襲われることもあるので、発作自体への不安感や恐怖感を上手くコントロールしていくことが重要な治療となります。

もちろん、うつ病のように薬物療法も行なわれていますが、認知行動療法についてはうつ病以上に重要視されています。

中でも「暴露療法」と呼ばれる治療法では、不安や恐怖を感じる状況に自ら身を置くことで徐々に状況に慣れていくことで、パニック発作を克服していくことが可能となっています。

パニック障害もうつ病と同様に適切な治療を行なうことによって克服していくことができる病気ですので、医師や家族・友人など周囲の人々の力を借りながら、パニック発作が起こらないよう症状を改善させていきましょう。