うつ病

責めるよりも褒めてあげて、1日1回だけでも自分を褒める習慣を

自分に対して厳しい性格の人は、なかなか自分を褒める機会は少ないですよね。褒めるよりも自分のことを責めてしまったり、もっと頑張らなければいけない、と思うことの方が多いのではないでしょうか?

こうした性格は真面目で完璧主義の傾向がある皆さんにもよく見られることなのですが、やはり自分のことを責めすぎてしまうと、精神的にも身体的にも追い詰められてしまいます。

さらに追い詰めているのは完璧主義な性格が関係しているため、自分自身の性格を見つめ直していかなければ、うつ状態に陥ってしまう恐れも高くなります。

うつ病を発症する原因のほとんどは「ストレス」と考えられていますが、一般的にストレスを溜め込まない性格の人はうつ病を発症しにくいと見られています。

反対にストレスを溜め込みやすく、精神的にも身体的にも疲れやすい人はうつ病を発症しやすいので、うつ病にかかりにくい自分になるためにも自分を責めてしまう性格を変えていくことが必要となります。

だからといって、自分の性格をすぐに変えることは難しいですから、まずは少しずつ性格を見直していくように心がけていくことが大切です。そこでおすすめなのが「自分を褒めてあげること」というわけですね。

皆さんは毎日1回でも自分のことを褒めてあげているでしょうか?自分を責めることはあっても、褒めるということはあまり無いかもしれませんね。

しかし、毎日1回だけでも自分を褒めることで、ストレスを溜めにくくすることができます。自分のことを責めることで、向上心へとつながる場合もありますが、あまりに責めすぎてしまうとそれはストレスに変わっていきます。

自分はどうして何もできないんだ、と落ち込んで無気力になってしまうこともありますし、イライラしたり不安になったりすることも増えてしまいます。

このような症状はうつ病にも見られる症状なので、ひどくならないうちに対処することが必要です。うつ状態に陥らないようにするためにも、自分のことを1日1回だけでも褒めてあげるようにしましょう。

褒める内容は何でも構いません。仕事を頑張った、勉強を頑張った、家事を頑張った、といったように自分が頑張ったことを褒めてあげるとか、誰かに優しくできた、笑顔でいられた、怒らなかったなど、感情が安定していられたことを褒めてみても良いでしょう。

普段怒りっぽい人などは、1日怒らないでいられた自分のことを褒めてあげてください。誰かに親切にできた自分のことを褒めてあげてください。

こうして何でもいいので自分を褒めてあげることを習慣にすると、自分の嫌な部分やコンプレックスなどよりも、自分の良い部分に気づくことができるようになります。

良い部分を見つけることで精神的にも安定し、うつ状態になりにくくなります。これまで自分を責めてしまうことが多かったという皆さんは、まずは自分を褒めてあげることから始めてみてください。

仕事はうつ・プライベートは元気、複雑な症状が現れる「新型うつ病」

従来型のうつ病は憂うつ感に襲われて気分が落ち込みがちになる、食欲不振になる、夜眠れなくて不眠の症状が現われる、自分自身にイライラして責めてしまう、死にたくなるなどの症状が見られることが特徴的でしたが、近年増加してきている「新型うつ病」の場合は、従来型のうつ病とは異なり少し複雑な症状が現れます。

新型うつ病は「現代型のうつ病」とも呼ばれ、20代や30代の若年層に見られるうつ病として知られるようになりました。

従来型のうつ病は働き盛りの年代が発症することが多かったのですが、新型うつ病はまだ会社に入りたての20代や、徐々に責任感を持たされるようになってくる30代を中心に見られることが大きな特徴です。

そして、新型うつ病はその症状もまた複雑なものとなっています。先ほども挙げたように、従来型のうつ病では憂うつ感・食欲不振・不眠・自責などの症状が主に見られるのですが、新型うつ病の場合全く逆の症状が現われるようになります。

例えば、憂うつ感が長期的に続く従来型のうつ病に対し、新型うつ病はうつ状態の場合とそうではない場合が交互に現れることが特徴的です。

躁状態とうつ状態を繰り返す「双極性障害」とも異なる症状なので、うつ病という自覚症状がない場合も珍しくありません。

新型うつ病は特に仕事の時はうつ状態になる、プライベートではうつ状態になることなく通常どおり元気な生活が送れる、といったような患者が多く、このようなことから「会社が嫌いなだけ」「仕事をさぼりたいだけ」「怠けているだけ」という印象を持たれてしまうことも少なくないのです。

誰でも会社に行きたくない、仕事をさぼりたい、と思うことはありますが、このような状態が長期化している場合は、新型うつ病を発症していることを疑った方が良いかもしれません。

また、新型うつ病の場合は怒りを自分に向けず、他人に向けることも特徴となっています。

従来型のうつ病では、悪いのは自分だと思い込み、自分を責めてしまう症状が見られていましたが、新型うつ病の場合は自分を責めるのではなく、他人や社会を責める傾向が強いと考えられています。

仕事ができないのは上司や先輩がしっかり教えてくれないからだ、こんな会社で働いているから自分はダメになったんだ、などといったように自分を責めずに他人を責める傾向が見られているのです。

従来型のうつ病には見られないため、性格的なものと捉えられてしまうこともありますが、何事に対しても他人や社会のせいにする傾向がある場合は、新型うつ病を発症している恐れが高いでしょう。

その他にも食欲不振ではなく食欲が旺盛になる、不眠ではなく眠りすぎてしまうなど、全く正反対の症状が現れることもありますし、夕方になるにつれて辛くなってくるという点も従来型のうつ病とは真逆の症状です。

新型うつ病は増加傾向にありますので、少しでもおかしいと思ったらすぐに医師に相談してみましょう。

気分の落ち込みと気分の高揚感が交互に現われる「双極性障害」とは

気分の落ち込みが激しい時と気分の高揚が激しい時がある、これが「双極性障害」の主な特徴になります。以前は「躁うつ病」とも呼ばれていた病気ですが、現在は双極性障害の名称で診断されています。

では、双極性障害とは一体どのような病気なのでしょうか?うつ病の一種ではあるのですが、一般的に知られている「単極性」のうつ病とは違って、気分が異常に高揚してしまう症状が現われることが特徴となっています。

単極性のうつ病の場合は、憂うつ感や気分の激しい落ち込みが現われることがほとんどで、基本的にはうつ状態になっていることが多く見られます。

しかし、双極性障害は気分の落ち込みと気分の高揚感が交互に繰り替えし現れることになるため、単極性のうつ病とはまた違ったタイプのうつ病となっています。

つまり、うつ状態と躁状態を繰り返してしまうわけですが、端から見ると単なる気まぐれな性格をしている人、と思われてしまうことも少なくありません。

単極性のうつ病である場合は、うつ状態に陥ることがほとんどなので自分自身でもうつ病を発症している自覚がある人は多く見られますし、病院でのうつ病治療も受けることができます。

もちろん双極性障害の場合もうつ状態になっている時はありますが、躁状態になっていると自分がうつ病であることを認めようとしないことがあります。躁状態になっていると気分が良く、身体の調子も良いので、うつ病を発症しているとうい自覚がないのです。

また、うつ状態になると自分が躁状態になっている時のことを思い出して塞ぎがちになる人もいますし、躁状態だった時のことを忘れてしまっているケースも見られています。

一般的に見られている躁状態の特徴としては、自尊心が大きくなって「自分は何でもできるんだ」と思うようになる、睡眠を取らなくても活動ができる、落ち着きがなくなる、活動量が増えるが破壊的衝動も強くなる、性欲が高まる、お金を一気にたくさん使うようになる、誰彼構わずしゃべったり電話をしたりする、話の内容が支離滅裂になるなど、様々な症状が見られるようになります。

こうした躁状態と気分が激しく落ち込むうつ状態を繰り返していく症状が現われるので、薬物療法で用いられる薬についても、単極性うつ病とはまた違った薬が使用されています。

単極性のうつ病には「抗うつ剤」を使用することが効果的とされていますが、双極性障害の場合は「気分安定薬」や「抗精神病薬」によって症状を落ち着かせていきます。

双極性障害にもうつ状態は引き起こるので、うつ状態を改善させることも必要なのですが、抗うつ剤を使用することによって躁状態の悪化する恐れがあるため、双極性障害の患者に抗うつ剤を使用場合は慎重に行なう必要があると考えられています。

双極性障害は気分安定薬によって再発を予防することもできるので、処方された薬を医師の指示に従って服用することから治療を始めていきましょう。

カフェインの含まれていないコーヒーも、おすすめノンカフェイン飲料

普段からよくコーヒーを飲む、という皆さんは「カフェイン」を摂取することが日課となっていますが、実はこのカフェインという成分もうつ病と関係していると考えられています。

カフェインはコーヒーの他、緑茶や紅茶、ウーロン茶といったお茶類、チョコレートやココアなどのカカオ製品、栄養ドリンクなどに含まれている成分ですが、やはり特にカフェインが多く含まれているのはコーヒーになります。

カフェインの効能は興奮作用であるため、精神を安定させたり気持ちを落ち着かせたりする効果とは反対に眠れなくなったり、めまいなどの症状が現われることもあります。

中でも不眠の症状はよく見られるもので、コーヒーを飲むと眠気が覚めてしまうのはそのためです。すぐに効果が現れるわけではありませんが、コーヒーを飲んだら眠くなくなった、という経験をしたことがある人とても多いのではないでしょうか。

不眠の症状にコーヒーによるカフェインの摂取が関わっていると考えられるような場合は、コーヒーを飲むことを避ける、または控えるなどして不眠を改善していく必要があります。

不眠の状態はうつ状態を引き起こしやすくなっていますし、不眠の症状自体がうつ病の発症サインであることも考えられます。

うつ病を発症すると、憂うつな気分になったり不安な気持ちになることが多くなりますが、不眠などの身体的症状も現われるようになるため、長期間不眠に悩まされている場合は、すぐに医師に診てもらいましょう。

実際に医師からうつ病の患者には「カフェインは摂っても良いけれど控えること」と注意されることが多く、うつ病を発症している時はカフェインの摂取を抑制することが勧められています。

また、うつ病以外の精神疾患を併発しているような場合も、カフェインの摂取は控えることをおすすめします。特に「パニック障害」を併発している場合は、カフェインの覚醒作用によってパニック発作を起こしやすくなることが考えられています。

パニック障害はうつ病と併発しやすい精神疾患の一つですので、パニック発作を起こしにくい状態にするためにもカフェインの摂取は控えておいた方が良いでしょう。

しかし、どうしてもコーヒーやお茶が飲みたい!という場合は、「ノンカフェイン」の飲料を試してみてください。

最近では紅茶などでもカフェインを多く含まないものや、ノンカフェインのものが増えてきていますし、コーヒーでもノンカフェインタイプのものが販売されています。

その他にも夏に飲む機会が多い麦茶などはカフェインが含まれていないお茶として有名です。うつ病予防にはカフェインを摂ることを控えれば良いので、カフェインが少ない、もしくはノンカフェインのコーヒーやお茶であれば飲んでも問題はありません。

コーヒーやお茶を飲むことが好きだという皆さんは、カフェイン入りではなくノンカフェインの飲料を試してみることをおすすめします。

大切なのは食べ物から摂る栄養のバランス!毎日の食事でうつ病を改善

人間ならば誰でもストレスを感じながら生きているものです。しかし、そのストレスを発散できずに溜め込んでしまうと、うつ病を発症する原因を作り出してしまいます。

溜め込まれたストレスは精神的にも身体的にも影響を及ぼすだけではなく、「セロトニン」などの脳内物質を不足させてしまう要因にもなります。

そこでうつ病の治療には、セロトニンの分泌効果を高める抗うつ薬が使われているのですが、抗うつ薬を服用する以外にもセロトニンの濃度を高めていく方法があります。それが「食事」です。

皆さんは毎日しっかり食事を摂れているでしょうか?食欲不振はうつ病の代表的な症状の一つとして挙げられますが、うつ病を治療するためには普段の食事内容にも気を配る必要があります。

もちろん、食事を摂ることは無理のない範囲で行なっていきますが、できるだけ規則正しい食生活を送ることを心がけるようにしてください。

例えば、同じ食べ物ばかりを食べない、甘い物ばかりを食べない、野菜は毎日食べるようにするなど、意識的に注意するようにしましょう。

うつ病の症状を改善させるためには、食べ物に含まれている様々な栄養素をバランス良く摂ることが大切なので、栄養が偏った食事は避けるようにしてくださいね。

また、脳内物質のセロトニン濃度を高める効果がある食べ物としては、納豆や豆腐などの大豆製品がおすすめです。

大豆製品にはタンパク質が多く含まれていますが、このタンパク質にはセロトニンの分泌を助けてくれる効果が期待できるため、うつ病の改善には欠かせないものとなっています。

大豆製品以外にも植物性のタンパク質が含まれている食べ物であれば問題ありませんので、毎日の食事に積極的に取り入れてみてください。

さらに卵の白身部分や肉に含まれている動物性のタンパク質も、うつ病の症状を改善させるためには重要な栄養素とされています。植物性のタンパク質と動物性のタンパク質をバランス良く取り入れるよう心がけると良いでしょう。

だからといってタンパク質ばかりを摂れば良い、というわけではありません。タンパク質ばかり摂っていても栄養バランスは偏ってしまいますから、糖質や脂質、食物繊維などの栄養素もしっかり摂ることができるような食事を摂るようにしましょう。

規則正しい食生活を送ることで体調も良くなっていきますし、食事から摂る栄養素によって気分の落ち込みも緩和されていきます。

うつ病の治療には抗うつ薬などによる薬物療法も必要ですが、何より大切なのは日々の生活習慣を改善していくことと考えられています。

そのためには食事はもちろん、睡眠をしっかり取ること、適度な運動を行なうことも自ら心がけていくようにしましょう。

また、朝起きたら太陽の光を浴びることもセロトニンの濃度を高める効果があります。1日の生活リズムを作るためにも、早寝早起きを心がけて規則正しい生活を送るようにしてくださいね。

子育ての不安感からうつ状態に、うつ病になりやすい妊娠中や出産後

女性にとって妊娠や出産はとても心がウキウキする嬉しい出来事ですよね。新しい命が生まれる、新しい家族が増える、お母さんになる、といった歓びも日を追うごとに大きくなっていくものです。

しかし、こうした嬉しい出来事がきっかけでうつ病になってしまうケースもあるため注意が必要です。うつ病は誰しも発症する危険性がある病気ですが、妊娠中の出産を控えた時期は、非常にうつ病を発症しやすい状態となっています。

また、出産後もうつ状態になりやすいため、妊娠中の時期から心理状態の変化についてはしっかり見ておくことが大切です。妊娠中から出産後にかけての時期は、環境が変わって心境も変化していく時期です。

この変化を楽しむことができるような人はうつ病にはなりにくいのですが、変化に対して強い不安を感じてしまう場合は、うつ状態を引き起こしやすい傾向が見られています。

うつ病自体、性格や環境の変化、ストレスといった事柄が関わっている病気であるため、妊娠や出産の時期には、いつも以上にストレスを溜めないようにすること、自分自身の精神が安定する過ごしやすい環境にいること、性格が真面目すぎる場合はちょっとだけ気を抜くことなど、少しでも気持ちが楽になれるように心がけていくようにしましょう。

良い環境で出産できるよう、旦那さんや家族にも十分に協力してもらってください。

また、出産後にうつ病になりやすい人は、子育てに対する不安感が他の人よりも大きいことが特徴として挙げられます。

私でも赤ちゃんを育てることができるのか、といった不安を感じることは誰にでもあるものですが、赤ちゃんを見てもかわいいと思えないとか、赤ちゃんの世話をするのが面倒で億劫に感じるとか、赤ちゃんに対してネガティブな感情ばかりを抱いてしまい、実際に赤ちゃんの世話をすることができなくなってしまうような場合は、すぐに医師に診てもらうことをおすすめします。

こうしたうつ状態に陥ってしまう人は真面目な性格の人が多く、子育ては大変なものだからしょうがない、と思いながらも、自分の辛さや苦しみを誰にも話さず抱え込んでしまう傾向が強く見られています。

子育てに協力してくれるような人が周りにいない場合にもうつ状態が起こりやすいので、家族の皆さんも注意してあげてください。

症状を放っておくとさらに不安は増幅されて、赤ちゃんをしっかり育てられないのは私のせい、私は母親として失格、病院に行って薬を飲んだら赤ちゃんにも影響が出てしまうなどと考えるようにもなり、うつ状態も悪化してしまいます。

うつ病は知らない間に進行してしまう病気ですし、一度良くなっても再発しやすい病気でもあります。

もしうつ状態が落ち着いていたとしても、治療を受けていない場合はいつ再発してもおかしくない状態です。まずはお母さんが元気でいることが赤ちゃんにとっては嬉しいことなので、自分が健康でいるためにも早めに医師に相談してみましょう。

うつ病の発症原因はストレス、ちょっとしたストレスでもすぐに発散を

感じるストレスは人それぞれですが、ストレスを一切感じずに生活している人はいません。人はちょっとしたことでもストレスを感じてしまうので、自分では気付かないことでもストレスになってしまっている場合もあります。

例えば食欲、排泄、睡眠浴、性欲など誰しも感じることからストレスが生まれてくる場合もありますし、人間関係の問題、仕事や勉強の問題、自分自身に対するコンプレックス、自分が今いる環境に対する問題などもストレスを作り出す大きな原因となっています。

そして、このようなストレスが蓄積されていくことによって、精神的・身体的に負担がかかるようになり、最終的に「うつ病」を発症してしまうことも珍しくありません。

うつ病が発症する原因の多くはストレスなので、うつ病を予防するためにはストレスを溜め込まずに上手く発散することが重要となっています。

皆さんは普段どのような方法でストレスを発散しているでしょうか?

趣味を楽しむ、友達や家族ととにかく喋る、スポーツなどで汗を流す、お風呂に入ってゆっくりリラックスする、たくさん寝る、思い切り泣くなど、人それぞれストレスの内容が異なればストレスの発散方法も異なるわけですが、こうしたストレス発散法を試してストレスがなくなるようであれば、うつ病を発症している確率は低いでしょう。

うつ病を発症すると、自分が楽しいと思っていた趣味さえも楽しいと感じられなくなり、誰とも話をしたくない、と思うようにもなってしまいます。

不眠状態に陥ることもあるので寝たくても眠ることができなくなってしまう人もいますし、泣いても心には憂うつ感だけが残ってしまう人も少なくありません。

一般的に考えられているストレス発散法が効かなくなってしまうのがうつ病なので、どれだけストレスを発散しようとしても憂うつ感や気分の落ち込みがなくならないような場合は、すぐに医師に診てもらいましょう。

自分でストレスを発散できないような状態になってしまうことにもストレスは大きく関係していますが、既にうつ病を発症している場合は自分自身で解決することは難しいので、医師の治療が必要となります。

趣味が楽しい、おもしろい、と感じられるようになるまでには時間がかかりますが、適切な治療を続けていくことでうつ病の症状は緩和させていくことができるようになります。

今まで通りのストレス発散法ではストレスを発散することができなくなってしまった、という場合は、心療内科や精神科を受診してうつ病の治療を始める一歩を踏み出してみてください。

このように、うつ病を発症している状態はストレスに心が蝕まれてしまっている状態なので、うつ状態に陥ることをあらかじめ避けるためにも、ストレスは溜めずに少しずつ発散していくことを心がけるようにしましょう。

ちょっとしたストレスでも、すぐに発散することで心は軽くなります。上手くストレスを発散してうつ病を防いでいきましょう。

行動することさえできなくなる重度のうつ病、医師の元で適切な治療を

精神疾患には様々な症状があり、人それぞれ現われる症状も異なっています。これはうつ病だけを見ても同じで、うつ病の症状にも軽い場合と重い場合とがあるため、症状の程度に合った治療を行なうことが必要となります。

特に重度のうつ病となると、しっかり治療を行なわなければ命に関わる危険性も考えられるため、医師の元で適切な治療を受けることが大切です。ここでは重度のうつ病の場合に現われる症状について詳しく見ていくことにしましょう。

うつ病を発症すると憂うつな気分になったり、不安な気分になったり、イライラしたり、感情が不安定になってしまいます。

その他にも身体のだるさを感じる、夜眠れなくなる、朝起きるのが辛い、食欲がなくなる、何事に対しても無気力になるなどの症状が現われるようになるため、ひどい場合は動くことさえもできなくなってしまうことがあります。

重度のうつ病の症状にリストカットなどの自傷行為が挙げられますが、自傷行為に走るような場合はまだ行動力があると見られるので、重度のうつ病の中では症状は軽い方だと考えられています。

うつ病全体として見れば症状はかなり進行してしまっている状態ですが、うつ病は悪化すると何事に対しても行動することができなくなってしまう病気です。

例えそれが自傷行為だとしても、行動できている状態であれば薬を服用することによってうつ状態から抜け出していくことも可能です。

しかし、食欲がなく何も食べなくなる、水分さえも摂れなくなる、イライラ感が強く現れている、自殺をしたいと思うようになるなどの症状が現れているような場合は、すぐに入院して治療を受けることが必要です。

重度のうつ病の場合は入院して治療を受けることがほとんどですので、このような症状が現れているような場合はすぐに入院させるようにしましょう。

また、自傷行為と自殺は全く別の目的を持っているものなので、患者の周囲にいる皆さんはその点についてよく理解しておく必要があります。

自傷行為に走る気持ちや自殺をしたいと思う気持ちを理解するというよりも、その違いについての理解です。

自傷行為をする時は自分のことを傷つけながらも今の状況から助けようとしていること、または精神を安定させるため・記憶をショートカットしたいがために傷つけていること、自殺をしたいと思う時は死にたいということしか考えられなくなってしまうということ、といったように違う目的を持っているのだということを理解してあげてください。

もし自傷行為を繰り返しているようであれば、患者自身の考え方をゆっくり変えていく必要がありますし、もし自殺を図る行動に出てしまった時は皆さん自身が全力で自殺を止める必要があります。

重度のうつ病の場合は患者だけの力ではどうすることもできません。医師、そして家族や友達、恋人など周りにいる皆さんの協力が必要なので、医師とよく話し合いながら一緒に治療を続けていきましょう。

うつ病と併発しやすい「摂食障害」も精神的なストレスが大きな要因に

精神疾患には様々なものがありますが「摂食障害」もその一つです。摂食障害とは、拒食症や過食症など食べることに関して何らかの異常が現われる症状で、精神的なストレスが大きく関わっていることが原因と考えられています。

特に若い女性に多く見られる病気で、過剰なダイエットや日々のストレスがきっかけで摂食障害を発症するケースがほとんどと言われています。

例えば、ダイエットを始めて目標体重に達したのにもかかわらず、ダイエットを続けて体重が減りすぎてしまう、体重は確実に減っているのに「まだ太っている」と感じてしまう、過食をして嘔吐を繰り返す、たくさん食べてから下剤を使う、隠れて食べるようになるなどの症状が典型的な摂食障害の症状です。

人それぞれ現れる症状は異なりますが、どのような症状の場合も原因には過度なストレスが関係してると見られています。

そして、こうした摂食障害と併発しやすいのが「うつ病」です。摂食障害になるとうつ状態に陥ることが増えるようになり、実際にうつ病を発症してしまうことも少なくありません。

反対にうつ病を発症後、摂食障害になってしまう場合もあるため、うつ病と摂食障害には深い関係性があると見てとれます。

こうした関係性から、うつ病の治療薬として使用されている「抗うつ薬」などは、摂食障害の治療薬としても同様に用いられています。

特に過食症の患者には抗うつ薬が効果的とされています。過食症の状態は脳内のセロトニンの分泌量に異常が現れているため、セロトニンの濃度を高める効果がある抗うつ薬や使用することで、症状を緩和させていくことができるというわけです。

また、うつ病の代表的な症状として「食欲不振」が挙げられることから摂食障害を発症併発してしまうことも多く見られているため、既にうつ病を発症している場合は食事に関する治療もしっかり行なっていくことが必要となっています。

うつ病は様々な精神疾患の中でも特に有名な病気ですが、併発しやすい精神疾患も非常に多くあることが特徴です。摂食障害だけではなく、パニック発作を引き起こす「パニック障害」なども併発する確率が高いですし、パニック障害からうつ病を発症するケースもあります。

精神疾患は単独で発症する場合もあれば併発する場合もあるため、体調の変化や憂うつ感が長期化されているような場合は、すぐに医師に診てもらうことをおすすめします。

うつ病も摂食障害もパニック障害も、心療内科や精神科で治療を受けることができますので、まずは病院を受診してみましょう。

先ほども挙げたような抗うつ薬を使用した薬物療法を行なっていくことがほとんどですが、症状が回復していくに連れて認知行動療法などを取り入れた治療も行なっていきます。

精神疾患は放っておくと悪化する一方ですが、適切な治療を行なえば症状をしっかり治していくことができます。医師の指示に従って治療を始めていきましょう。

うつ病の治療には抗うつ薬、双極性障害には気分安定薬や抗精神病薬を

何となく気分が優れない、憂うつで不安を感じることが多い、イライラすることが増えた、朝早く起きてしまう、食欲がない・・・といった症状に長期間悩まされている場合は、うつ病を発症している恐れが考えられます。

誰にでも憂うつな気分になることはありますし、眠れなかったり食欲がなかったりといった身体的な症状が現われることも珍しくありません。

しかし、2週間以上同じような症状が続くようであれば、うつ病を発症している恐れが高いと見て良いでしょう。うつ病は現代人にとって身近な病気ですが、なかなか理解されにくい病気でもあります。

そのため、誰かに相談してもちゃんと聞いてもらえないかもしれない・・・といった思いから、一人で症状を抱え込んでしまう人も少なくありません。

ですが、うつ病はしっかり治療を受ければ治すことができる病気です。まずは適切な治療を受けるために、家族や仲の良い友達などの周りの人に相談し、心療内科や精神科を受診することをおすすめします。

病院では主に薬物療法によってうつ病の治療を行なっていきますので、医師の指示に従って薬を服用することから治療を始めていきましょう。

病院から処方されるとしては、うつ状態を改善させる「抗うつ薬(抗うつ剤)」が代表的です。

抗うつ薬の中でも「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」や「SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)」は、うつ病の治療によく用いられている薬で、うつ状態の改善にも効果的な薬として知られています。

SSRIはうつ病だけではなく、パニック障害や強迫性障害といった他の精神疾患にも最適な抗うつ薬です。

うつ病が発症する原因の一つに脳内物質の「セロトニン」の不足が考えられていますが、SSRIにはこのセロトニンの濃度を高く維持しておくことができる効果が期待できるため、うつ病の治療薬として使用されているのです。

SNRIについても同様ですが、SNRIの場合はセロトニンの濃度を高めると同時に「ノルアドレナリン」という脳内物質の再取り込みを阻害し、意欲を向上させていく効果も発揮します。

うつ病の薬物療法では、こうした抗うつ薬が処方されることになりますので、医師の指示に従って正しく服用しながらうつ病の症状を改善させていきましょう。

ただし、通常のうつ病ではなくいわゆる「躁うつ病」とも呼ばれる「双極性障害」の場合は、抗うつ薬を使用することは適していません。

双極性障害の場合に抗うつ薬を使用すると躁状態を悪化させてしまう恐れがあるため、双極性障害の薬物療法では「気分安定薬」や「抗精神病薬」を用いて治療を行ないます。

基本的には気分安定薬を服用することで双極性障害の再発を防いでいきますが、抗精神病薬も併用することで躁状態とうつ状態を緩和させていくことが可能となっています。

気分安定薬や抗精神病薬を服用する場合も、医師の指示をよく聞いて正しく服用するようにしてください。